【かえる橋】
印南町といえば「かえる」。シンボルは「かえる橋(かえる大橋)」。1994年完成の跨線橋だ。かえる橋以外にも町内にはかえるが多い。すっかり定着している。生物のかえるはシンボルにすぎなかったが、今や理由は知らなくても印南町といえば「かえる」になってしまった。それはそれですごいこと。そのシンボルのかえる橋は、去年(2021年)9月、18年ぶりに大清掃が行われ、鮮やかな赤と黄色の大きなかえるが蘇った。今回は満開の菜の花とともにここからスタート。旅女子は、伊舞なおみさんと柳橋さやかさん(写真手前)。おなじみの2人だが、このコンビは1年4か月ぶり、3回目。柳橋さんの衣装がかえる橋とマッチしすぎていて面白い。オープニングで「かえる橋さやか」とか言っている。とにかく春爛漫のいい景色。
番組では、印南町に来るたびにかえる橋に立ち寄っている。それぞれに詳しい記述は異なっている。魅力は尽きないということ。
- かえる橋の大清掃について ⇒ 2021年9月の「芸術の秋、街角ピアノをめぐる旅」伊舞なおみ&黒川綾香
- かえるの町づくりについて ⇒ 2019年2月の「印南・みなべ・田辺、早春の彩りと世界農業遺産にふれる旅」伊舞なおみ&三浦ちあき
- かえる橋の大きさについて ⇒ 2017年10月の「御坊から田辺、芸術の秋、まちなかアートを巡る旅」三浦ちあき&覚道沙恵子
【みはらし峠】
印南町とみなべ町を結ぶ農道「黒潮フルーツライン」。道幅も広く、ドライブやツーリングに人気だ。2015年の紀の国わかやま国体(第70回国民体育大会)では、自転車のロードレースのコースにもなった。トンネルを抜けると、目の前に風力発電の風車が現れ、ふくろうのモニュメントが目印のみはらし峠に到着。かえる橋から車で約15分。
黒潮フルーツラインをみなべ町へ。満開の梅景色に出会った。岩代梅林(いわしろばいりん)だ。視界すべてが梅の花で埋め尽くされ、一面、真っ白。「一目百万・香り十里」で知られる南部梅林(みなべばいりん)などは山を利用して斜面で梅を栽培しているが、ここ岩代梅林は、30年ほど前に、山を開いて平地をつくり、梅栽培が始められた。なので、すごく広い敷地にもかかわらず見通しが良く、同じ高さに梅の木が並ぶ。それがすべて咲いているから、まさに、見渡す限りの梅景色だ。観光梅林ではないので、梅畑には入れないが、近くに行くことはできる。いい香りがする。菜の花や紅梅が植えられているところもある。言葉をなくし、ため息が出るだけ。女子2人は、梅景色に圧倒されている。
黒潮フルーツラインを抜けると南部梅林近くに出た。そこから南部川に沿って少し下り、県道上富田南部線に入る。ずっと梅満開の中のドライブだ。そして、田辺市に入った。市の中心部から5キロほど北にある吉野熊野国立公園の一角、ひき岩群に着いた。ここは、切り立った岩景色が見られる場所だ。標高は高いところでも100メートルちょっと。そんなわけで、第1展望台を目指して、少し山を登ってみる。遊歩道が整備され、決して険しくはない。ただ、急なだけ。バッシーの息が上がってきた。途中に面白い道標があった。どっちに行っても入口。これつまり、早く出たい人向けの案内かも。ちなみに、女子旅チームは北入口からやってきた。
【天神崎】
最後は海。水生生物の宝庫「天神崎(てんじんざき)」へ。海がきれい!となーさん。バッシーは生物を見つけによく来ると話した。天神崎には、磯と干潟と美しい海がある。かつて、天神崎といえば、「日本のナショナルトラスト運動発祥の地」だったが、今は「和歌山のウユニ塩湖」とも称されるリフレクションが大人気だ。今回は、タイミングが違ったが、いつか、いい時間帯に訪れてみたい。
関連リンク
- 湯浅、醸造の町をめぐる旅
- 葛城修験と砲台跡と港町、加太を歩く旅