印南から田辺、スゴイ景色と出会う旅

【かえる橋】

印南町といえば「かえる」。シンボルは「かえる橋(かえる大橋)」。1994年完成の跨線橋だ。かえる橋以外にも町内にはかえるが多い。すっかり定着している。生物のかえるはシンボルにすぎなかったが、今や理由は知らなくても印南町といえば「かえる」になってしまった。それはそれですごいこと。そのシンボルのかえる橋は、去年(2021年)9月、18年ぶりに大清掃が行われ、鮮やかな赤と黄色の大きなかえるが蘇った。今回は満開の菜の花とともにここからスタート。旅女子は、伊舞なおみさんと柳橋さやかさん(写真手前)。おなじみの2人だが、このコンビは1年4か月ぶり、3回目。柳橋さんの衣装がかえる橋とマッチしすぎていて面白い。オープニングで「かえる橋さやか」とか言っている。とにかく春爛漫のいい景色。

かえる橋と菜の花

かえる橋と菜の花

☆番組は、ここから聞くことができます。

番組では、印南町に来るたびにかえる橋に立ち寄っている。それぞれに詳しい記述は異なっている。魅力は尽きないということ。

【みはらし峠】

印南町とみなべ町を結ぶ農道「黒潮フルーツライン」。道幅も広く、ドライブやツーリングに人気だ。2015年の紀の国わかやま国体(第70回国民体育大会)では、自転車のロードレースのコースにもなった。トンネルを抜けると、目の前に風力発電の風車が現れ、ふくろうのモニュメントが目印のみはらし峠に到着。かえる橋から車で約15分。

風車を見る2人

風車を見る2人

印南風力発電所

印南風力発電所

ここは、印南町樮川(ほくそがわ)、標高は約230メートル。それほど高くないが、天気が良ければ四国まで見通せるという。印南風力発電所(DAIGAS GROUPE)の風車が間近に見える。バッシーが数えたとおり、13基ある。こんなにたくさんの風車を間近で見たことがないと女子2人。黒潮フルーツラインの開通を機に、景色が良かったこの場所を地元の人たちが協力して、整備し、旅の休憩スポット、かつ、地元の人の憩いの場「みはらし峠」を作り上げたという。木彫りのフクロウも、地元の人が、杉の丸太からチェーンソーで作ったらしい。かえるもある。徹底している。
みはらし峠のふくろう

みはらし峠のふくろう

寒緋桜

寒緋桜

女子2人が訪れた時は、早咲きの寒緋桜(かんひざくら)が満開で、スイセンやパンジーが足もとを彩っていた。そろそろ桜の花が咲く頃。四季折々に、花を楽しめるほか、木のイスやテーブルもあって、暖かな季節は、お弁当に最適。女子旅チームは、お弁当を広げた。スイーツも買ってきた。
お弁当を広げて

お弁当を広げて

スイセンとパンジー

スイセンとパンジー

地元の人の思いや工夫が感じられる「みはらし峠」を散策する。水盤には、メダカや金魚などが飼育されている。砂山もある。子どもから大人まで楽しめる場所だ。
散策してみよう

散策してみよう

水盤に注目する2人

水盤に注目する2人

目の前に見える風車だが、実際には谷を一つ隔てた尾根伝いにある。その谷に降りていく道(降りた先も黒潮フルーツラインらしい)の途中にブランコを見つけた。見下ろしている女子2人に手を振ってくれたのは、由良町からツーリングに訪れたという男性2人。ブランコは、木の枝にロープを結び付けているだけ。風車を見ながら座って、揺らすと、谷に飛び出していきそうな、少しドキドキもあり、開放感もある。女子2人も乗ってみた。バッシー揺らしすぎ。
伊舞さんブランコに乗る

伊舞さんブランコに乗る

柳橋さんブランコに乗る

柳橋さんブランコに乗る

【岩代梅林】

黒潮フルーツラインをみなべ町へ。満開の梅景色に出会った。岩代梅林(いわしろばいりん)だ。視界すべてが梅の花で埋め尽くされ、一面、真っ白。「一目百万・香り十里」で知られる南部梅林(みなべばいりん)などは山を利用して斜面で梅を栽培しているが、ここ岩代梅林は、30年ほど前に、山を開いて平地をつくり、梅栽培が始められた。なので、すごく広い敷地にもかかわらず見通しが良く、同じ高さに梅の木が並ぶ。それがすべて咲いているから、まさに、見渡す限りの梅景色だ。観光梅林ではないので、梅畑には入れないが、近くに行くことはできる。いい香りがする。菜の花や紅梅が植えられているところもある。言葉をなくし、ため息が出るだけ。女子2人は、梅景色に圧倒されている。

満開の岩代梅林

満開の岩代梅林

梅と菜の花

梅と菜の花

【ひき岩群】

黒潮フルーツラインを抜けると南部梅林近くに出た。そこから南部川に沿って少し下り、県道上富田南部線に入る。ずっと梅満開の中のドライブだ。そして、田辺市に入った。市の中心部から5キロほど北にある吉野熊野国立公園の一角、ひき岩群に着いた。ここは、切り立った岩景色が見られる場所だ。標高は高いところでも100メートルちょっと。そんなわけで、第1展望台を目指して、少し山を登ってみる。遊歩道が整備され、決して険しくはない。ただ、急なだけ。バッシーの息が上がってきた。途中に面白い道標があった。どっちに行っても入口。これつまり、早く出たい人向けの案内かも。ちなみに、女子旅チームは北入口からやってきた。

展望台めざして登っていく

展望台めざして登っていく

入口だらけの道標

入口だらけの道標

「ひき岩群」の名は、斜めにせり出した岩景色が、天を仰ぐヒキガエルの群れのように見えることからつけられたようだ。10分かからずに、第1展望台に到着。ただ、一般的に思い描く展望台とは異なり、施設も展望広場もない。岩のてっぺんだ。標高100メートルに満たないとは思えないほどの景色が広がる。視界が360度は快感だ。近くに高い山がないということもあり、周辺を上から見ている感じ。かなり遠くまで見渡せている。南側には白浜の海が、西側には田辺やみなべの海が見える。
岩のてっぺん、第一展望台

岩のてっぺん、第一展望台

第一展望台の女子2人

第一展望台の女子2人

展望台からの眺めを掲載しておく。遠くには海が見えている。
第1展望台からの眺め

第1展望台からの眺め

第1展望台からの眺め

第1展望台からの眺め

見ていると、どの岩も、かえるのように見えてくる岩景色。
第1展望台からの眺め

第1展望台からの眺め

第1展望台からの眺め

第1展望台からの眺め

今回は、ひき岩群のほんの一角を上っただけだが、全体では、東西1.5キロ、南北1キロあり、じっくり歩くと、丸1日散策できる。国民休養地にもなっていて、遊歩道が整備されているから初心者でも大丈夫そうだ。岩景色だけじゃななく、森や多様な動植物、四季折々の草花も楽しめるという。地形や自然を学習できる「ふるさと自然公園センター」もあり、近くには、桜の名所、「動鳴気渓(どうめきけい)ライオンズの森」もある。

【天神崎】

最後は海。水生生物の宝庫「天神崎(てんじんざき)」へ。海がきれい!となーさん。バッシーは生物を見つけによく来ると話した。天神崎には、磯と干潟と美しい海がある。かつて、天神崎といえば、「日本のナショナルトラスト運動発祥の地」だったが、今は「和歌山のウユニ塩湖」とも称されるリフレクションが大人気だ。今回は、タイミングが違ったが、いつか、いい時間帯に訪れてみたい。

天神崎にやってきた

天神崎にやってきた

天神崎の干潟を散策

天神崎の干潟を散策

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