【かえるとかつお節】
印南町のシンボルは巨大なかえる橋。阪和自動車道の印南インターを降りて間もなく、赤い大きなかえるが目に飛び込んでくる。かえる橋だけがクローズアップされるが、印南町のかえるの町づくりにも注目したい。今回の旅の始まりは、寒い中にも春が近づいていることを景色で見せてくれる場所。菜の花が咲き誇るかえる橋の前から。そして、三浦ちあきさんの旅のパートナーは、女子旅6回目のなーさんこと、伊舞なおみさん(写真右)。どんな珍道中が、いや、旅が展開されるのか。
菜の花畑とかえる橋
☆番組は、ここから聞くことができます。
☆印南町のかえるの町づくりとかえる橋
印南町では、1億円事業として人材育成のため「かえる基金」を創設。更に、1995年度「地域づくり推進事業」を財源に、全国に類を見ない「かえる」をテーマとしたユニークな橋(かえる橋)を建設。多くの人々を招き入れ、町発展への願いを込めて。そのネーミングは、「努力、忍耐、飛躍」を象徴する ”柳に跳びつくかえる”(小野道風)をイメージし、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という5つの”かえる”にちなんでネーミングした。総事業費は9億3,500万円。(印南町のホームページから)
今回の旅は、まずは、ここから海岸沿いを南下していく。そのためにかえる橋から国道42号に出た。そこにあったのが大きな看板というか、アテンション柱(?)「かつお節発祥の地」はあった。印南漁港に立ち寄る。看板の大きさは写真でどうぞ。
かつお節発祥の地
看板が大きい
看板の脇に説明書きと、かつお節の始祖の顕彰碑と、伝わった海の石がある。印南町はかつお節の発祥の地だが、今は残念ながら、かつお節の生産を行っていないので、案外知らない人がいるかも。
かつお節発祥の人々
看板や顕彰碑は公園にあり、公園には遊具がある。遊具があると…遊ぶ女子2人。童心に返って、すべり台をすべる。ずっと童心だという話もある。
童心に返る、伊舞さん
童心に返る、三浦さん
【熊野古道】
印南町では国道42号沿いを熊野古道が通っている箇所がある。切目川の河口も近い場所に、熊野五体王子のひとつ、切目王子と切目王子神社がある。前の道路がきれいになっている。
切目王子神社
切目王子神社へ
スタンプラリーがあれば参加するスタンプ集め好き女子の伊舞さんは、王子でも神社でもなく、まずはスタンプを探す。熊野古道紀伊路と書かれた小さなスタンプ帳。デザインが切り絵のようで好きだという伊舞さん。スタンプを押していくことで絵本を完成させていくような楽しみがあるという。
切目王子のスタンプを押す。スタンプのデザインはホルトの木(ホルトノキ)。女子2人にとって、初めて知る木の名まえのよう。切目王子神社のホルトの木は和歌山県の天然記念物だ。境内に入ると説明板はある。しかし、そのそばにそれらしい木はない。それほど広くない境内を探す女子2人。
熊野古道紀伊路スタンプ
ホルトの木を探す
ホルトの木
切目王子神社境内
ほどなく、境内の社殿の左側にホルトの木を見つけた。樹皮が苔むしている。樹齢300年以上、高さ16メートルの巨木だ。このデータは、県の天然記念物に指定された1959年のものなので、さらに高くなっているかもしれない。樹齢も350年以上とか、400年近くかもしれない。長い間、王子や神社、旅の人々を見守ってきたに違いない。
ホルトの木、さわっても?
ホルトの木からパワーを
境内のホルトの木に触れて、パワーをもらった女子2人は、この神社に旅の安全を祈願する。さぁ、出発だぁ~!とやっと旅の始まり気分に。
旅の安全を祈願
切目王子神社で
【海と梅】
国道42号を南下し、みなべ町へ。まずは、熊野古道唯一の海岸の道、千里の浜をめざす。アカウミガメの産卵地としても知られる天然の砂浜が広がる場所だ。
千里の浜への階段を降りる
広場に車を止めて、石の階段を降りていく。馬頭観音のあるスペースで、簡易宿泊施設(?)が新しくなっていることに気づく。新しい熊野古道マップもある。場所を確認する女子2人。すでに波の音が聞こえている。
新しくなってる
熊野古道を確認
木の門をくぐると砂浜と海が見える。女子2人は浜に降りる手前で何かを見つける。千里王子だ。
いざ、千里の浜へ
千里王子神社
王子を見つけると伊舞さんはスタンプを探し、押す(笑)ついさっき押したばかりの切目王子の隣。偶然だが、この2つのスタンプ(見開き2ページ)で海の風景は完成をみた。
そして、スタンプ
スタンプを押す
千里の浜を波打ち際へ。右手にJR紀勢線の線路が見える。「電車来ないかなー」と三浦さん。そして、伊舞さんは「カメラ女子」になっている。
千里の浜へ
千里の浜で
近くにある千里梅林にも立ち寄った。海と梅と電車を楽しめる絶景スポットがある。この日は、電車とのタイミングは合わなかった。訪れた2月中旬に、すでにかなり咲いていた。小さな無数の白い花がかわいいという女子たち。
千里梅林、梅咲く
千里梅林、梅かなり咲く
【昼食は海の幸】
色々な魚が水揚げされる中紀地方の港。イカ釣り漁船やイカを天日に干しているのもよく見かけるが、イカだけではない。新鮮な海の幸が食べられる地域だ。
もとや
田辺市にも近い国道42号カーブにある「もとや魚店」は、生け簀の魚や干物を買って、希望すれば、調理してもらえる。レストランスペースですぐに食べられるのだ。もちろん買って帰ることもできる。魚屋さんだから。
もとや店内
レストランから鹿島を
レストランスペースの窓からは海が一望でき、鹿島(かしま)もよく見える。女子たちは、一夜干しのイカをその場で焼いてもらい、磯の香りとともにいただく。おまかせの刺身も大満足。
一夜干しのイカ焼き
おまかせ刺身
店の屋根には、鬼瓦に代わって笑顔の釣り人(?)が座っていて(もしや恵比須さま?)、駐車場の脇には不思議なデザインの街灯があった。なんだか楽しいおいしいお店だ。
もとやの屋根に
もとや街灯
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