【椿はなの湯】
道の駅は、和歌山県内に34か所ある。全国には、2020年3月登録分で、1173か所ある。3年目のスタートとなった2019年4月に、「近畿道の駅のスタンプラリー」の新スタンプ帳のスタートが重なったことから、「有田から北山、“秘境の道の駅”全部行く旅」として6か所訪ねて以来、およそ1年ぶりの「道の駅行けるだけ行く」シリーズ第2弾。今回は紀南とエリアを広げ、まずは白浜町から国道42号を南下する。旅女子は道の駅大好き、スタンプ大好きの伊舞なおみさん(写真右)と、大橋未歩さん。このコンビでの旅は4回め。
道の駅椿はなの湯
☆番組は、ここから聞くことができます。
白浜町椿(つばき)にある道の駅「椿はなの湯」をスタート地点に選んだ。椿温泉はその昔、足を痛めたシラサギが、このあたりに湧き出していた天然の温泉にたびたび飛来し、足を治したという故事が残っている。江戸時代には紀州藩の名湯として、すでに多くの人が訪れる湯治場として親しまれていたとか。
道の駅椿はなの湯足湯
道の駅椿はなの湯足湯
この道の駅は日帰り温泉施設のほか、無料の足湯がある。温泉水の販売もしている。旅女子はスタート地点でまったり。こらこら。
【志原海岸】
白浜町日置(ひき)にも道の駅はある。旧日置川町。テニスコートの向かい、志原海岸が目の前に広がる。海岸に出ると風が強く、女子2人の声がかき消されるほど。この海岸は砂浜ではなく、砂利浜。そして、さわると癒されるほど、小石が滑らかに丸い!と、石好きにはたまらないはずと、番組ディレクターイチ押し。
道の駅志原海岸
志原海岸風強い
伊舞さんは、平らな石を拾って海に投げる。水切りに挑戦するが、まったく弾まない。波のある海では難しいはず。大橋さんは海にさわって気持ち良かった、いい泡だち加減だったと話す。
志原海岸で水切り
志原海岸で海にさわる
タコをモチーフにしたと思われるユニークでかわいいレストラン&カフェ&物産販売所「海来館(みらいかん)」もあらためてゆっくり訪ねたい。
【イノブータンランド・すさみ】
国道42号を南下すると白浜町の次はすさみ町。イノブタの町だ。すさみ町見老津(みろづ)の「道の駅イノブータンランド・すさみ」はイノブータン城の別名もあるほど、かつては、ミニ独立国イノブータン王国の広報拠点だったが、高速道路の南進で、今は少し寂しい。だが、その中はにぎやかにイラストのイノブタが踊り、今なお楽しい空間ではある。駐車場わきには顔ハメパネルがあり、あればハメる女子たち。
道の駅イノブータンランド・すさみの顔ハメパネル
道の駅イノブータンランド・すさみのスタンプ
道の駅近くにある和歌山県の畜産試験場で1970年、イノシシを父に、ブタを母にして、初めてイノブタが誕生した。すさみ町では、イノブタを観光資源にしようと、1981年に第1回のイノブタダービーを開く。生後3か月のイノブタン君たちの迷走は人気となる。そして、5年後、当時のミニ独立国ブームに乗り、パロディ国家「イノブータン王国」を建国、今も毎年5月3日には、建国祭が開かれ多くの観光客でにぎわう。
道の駅イノブータンランド・すさみ
道の駅イノブータンランド・すさみ
道の駅の前は波が荒いすさみ町の美しい海が広がる。高速道路は早くて便利だが、時に国道を走ってみるのも楽しい。
道の駅イノブータンランド・すさみ
道の駅イノブータンランド・すさみ前
【すさみ】
高速道路の南進で、今やすっかり、すさみ町の観光拠点になった道の駅「すさみ」。すさみ町江住(えすみ)、紀勢自動車道の現在の終点、すさみ南インターチェンジを降りて、国道42号に向かうと正面にあるので、ついつい入ってしまう。
道の駅すさみ
エビとカニの水族館の顔ハメパネル
日本でここだけというエビとカニに特化した水族館も有名だ。顔ハメパネルを発見!この水族館もいつかゆっくり訪ねたい。
道の駅すさみでケンケン鰹定食
道の駅すさみでしらす丼
イノブタ肉の料理はもちろん、今の季節ならケンケン鰹も食べられる。この名は、この地方で「ケンケン漁(りょう)」と呼ばれる引き縄釣り漁で、1本ずつ釣り上げられた鰹をさす。春先から初夏が旬、そう今がおいしいのだ。女子たちもここで昼食をとった。伊舞さんは鰹の刺身定食を、大橋さんはしらす丼を注文、番組スタッフが注文した他の料理も少しずつ味わってみたり。
【くしもと橋杭岩】
本州最南端の町、串本町へ。串本町くじ野川、勇壮な岩景色橋杭岩前にある「道の駅くしもと橋杭岩」。潮が引けば岩のそばまで歩いていくことができることは、この番組でも実証済み。⇒「串本・古座川、ジオパークと伝説を訪ねる旅」。
道の駅くしもと橋杭岩でソフトクリーム
道の駅くしもと橋杭岩
道の駅では特産品を使ったソフトクリームが食べられる。南端蜜姫(なんたんみつひめ)は串本町特産の甘いさつまいも、キンカンは大島の特産。この日の橋杭岩近くの岩礁は黄緑色だった。こんな絶景にも出会えたりする。
橋杭岩
【たいじ】
串本町は本州最南端なので、ここから国道42号をさらに進むのは、厳密には北進となる。まずは那智勝浦町に入るが、次の道の駅はたいじ。太地町は那智勝浦町に囲まれた小さな半島の町なので、「道の駅たいじ」は、そんな太地町への入り口、太地町森浦にある。近くに森浦湾がある。この道の駅の特徴は誰もが気軽に利用できるトイレ。道の駅ではクジラ料理が食べられる。
道の駅たいじ
道の駅たいじのスタンプ
道の駅のそばを流れる澄んだ水の小さな川、与根子川(よねごがわ)では魚が泳いでいるのが見えた。
道の駅たいじ
与根子川
太地町のもう一つの特色にベンチがある。町の中、あちこちにベンチがあるのだ。これ、気にしないと気付かないけれど、気にしてめぐるとその多さに驚く。
【なち】
太地町からさらに国道42号を進むと再び那智勝浦町に入り、勝浦温泉方面や那智の滝方面などのターミナルで、かつ那智海水浴場(ブルービーチ那智)、JR那智駅もある「道の駅なち」が姿を現す。大橋未歩さんがこの番組に初登場した旅でスタート地点として訪れた。日本一黄色いポスト(?)ももちろ健在⇒「那智勝浦で“1番”をめぐる旅」。
道の駅なちの幸せの黄色いポスト
道の駅なち
白浜町の椿はなの湯からスタートした国道42号沿いの道の駅は、ここでひとまずコンプリート。ただ、道の駅巡りの旅はまだまだ続く。
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