和歌の浦をひとめぐり、絶景の小径を歩く旅

【和歌浦漁港】

和歌浦あるいは和歌の浦、新和歌浦というエリアもある。和歌山市南部の海岸を含む一帯をいうようだ。今回は、そんな和歌浦のど真ん中(?)、和歌浦漁港駐車場から旅を始める。旅をするのは三浦ちあきさんとお久しぶりの五島奈津紀さん(写真右)。2018年9月旅以来、約1年半ぶりのコンビだ。そして、番組初の全編歩き旅を敢行。和歌浦一帯にある遊歩道を中心にコンパクトに和歌浦を巡る。放送は2月29日(今年はうるう年)だが、旅をしたのは立春(2月4日)。まだ寒い中だが、暦通りか暖冬のためか、この日は日差しが温かく春を思わせる陽気で、女子旅日和となった。

和歌浦漁港からスタート

和歌浦漁港からスタート

☆番組は、ここから聞くことができます。

和歌浦漁港の駐車場わきには、しらすの直売所「やぶ新(しん)」がある。水揚げされたばかりのしらすを大釜でゆでて天日干しにして、販売している。和歌浦のしらすだから「わかしらす」ともいうようだ。新鮮さは折り紙付き。その店の前で、まさに天日干しが始まった。しらすが何より大好きという三浦ちあきさんがそれを見逃すはずもなく、行こうかという言葉よりも早く、歩みはそちらに向かっていた。「見せてもらっていいですか~」と、言うや否や「どうぞ」と手に乗せてもらった出来立ての釜揚げしらすを食べていた(笑)。

釜揚げしらすもらった

釜揚げしらすもらった

釜揚げしらすをいただく

釜揚げしらすをいただく

作業を見せてもらうつもりで入ったお店の中は、釜揚げしらすの釜ゆでの蒸気で満たされ、それがなんともおいしそうな良い香り。女子2人はすでに幸せ気分。「生しらすも食べますか」「いいですか」のやりとりのあと、すでに食べ始める女子2人。写真を撮るために、店の外の明るい場所に出て、というディレクターの言葉にも緩慢な動き。コメントも忘れて食べている女子もいたり。冒頭から食べてばかり。おなか一杯って、どんだけ食べているの?でも気持ちはわかる。新鮮でおいしい。皆さんもぜひ訪ねてほしい。

釜揚げしらす生産中

釜揚げしらす生産中

生しらすもいただく

生しらすもいただく

「しらす」とは、イワシが主だが、イワシといっても、カタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどあり、イワシ以外にも、イカナゴやウナギ、アユ、ニシンなど、透明な体の稚魚の総称で、「シロウオ」や「シラウオ」とは別物。大のしらす好きを豪語する天然系女子、三浦ちあきさんは「しらす」という魚だと思っていたらしい。何の魚かは知らなくても「しらす」という魚だと思っている人は少ないのではないかと思うが、どうだろう。

釜揚げしらすの天日干し

釜揚げしらすの天日干し

しらす直売所「やぶ新」

しらす直売所「やぶ新」

【海の道】

旅を始めよう。和歌浦漁港の西の端に、海岸沿いの観光遊歩道の入口がある。ここから歩いていく。ゴールは再びの和歌浦漁港だが、まずは海岸に沿って行けるところまで。

観光遊歩道入口

観光遊歩道入口

ここから歩くよ

ここから歩くよ

堤防に上っていくと、小さくて細い灯台が立っていた。レトロ感たっぷりの廃灯台だ。すでにランプ部はない。数十年前までは現役だったと聞く。堤防道路を歩くかと思えば、遊歩道は堤防を横切っていた。灯台の脇をすり抜けて、再び海岸に降りた。きれいな透き通る海と砂浜。キラキラの海にテンションが上がる女子たち。

和歌浦の廃灯台

和歌浦の廃灯台

キレイな海で女子2人

キレイな海で女子2人

そこに水辺があれば、際(きわ)まで行って水をさわるのが、女子旅。今回はハプニングは起きなかった。そして、陽光を受けた水は、冷たいながら温み始めていて、春を感じた。

砂浜で海水をさわる

砂浜で海水をさわる

浜辺を歩く女子

浜辺を歩く女子

砂浜を歩いていくと再び遊歩道が見えてきた。海は進行方向の左側で、右側はといえば観光旅館やカフェなどが並んでいる。右上を車道(県道)が通っていて、そこに並んで立っている。それらのオーシャンビューサイドを歩いている。真新しい真っ白な建物をのぞき込む女子。ここは、レストラン&カフェ、もちろん宿泊もできる「Wakanoura Nature Resort EPICHARIS(エピカリス)」。老舗旅館「岡徳楼(おかとくろう)」の跡地に2018年7月にオープンしたばかり。そういえば、女子旅サポーターの覚道アナは、先輩の中川アナと取材で訪れたことがあるはず(Lism 2018年8月号 おしゃべLism)。

ここはホテルかな

ここはホテルかな

磯辺で水にさわる

磯辺で水にさわる

再び、海岸に出た。今度は砂利浜。地層が見える岩場もある。蓬莱岩(ほうらいいわ)だ。岩にも遊歩道が伸びている。そこに遊歩道があれば行く、よね。

蓬莱岩に女子2人

蓬莱岩に女子2人

蓬莱岩

蓬莱岩

とにかく、波が穏やかで、水が透き通っている。隠れ家的な場所に感じた。暖かな日差しの中、穏やかな春風を感じつつ、ボーっとするのにいいかなと。

海が透明だ

海が透明だ

海が透き通っている

海が透き通っている

遊歩道は、海岸に沿って、雑賀崎方面に伸びているが、今は、台風による被害か、行き止まりになっていた。山部赤人(やまべの・あかひと)の万葉の歌碑があった。「沖つ島 荒磯の玉藻 潮干満ち い隠り行かば 思ほえむかも」(巻6-918)と刻まれている。

山部赤人の万葉歌碑

山部赤人の万葉歌碑

行き止まり(萬波下)

行き止まり(萬波下)

「萬波(まんぱ)」で親しまれている観光ホテル「和歌山 和歌の浦温泉 萬波 MANPA RESORT 日本スタイル」の真下あたり。階段があったので上っていく。上りきると通行止めロープがあった。もうひとつ手前で上るのが正解だったようだ。

遊歩道は上の道へと続く

遊歩道は上の道へと続く

通行止め(萬波横)

通行止め(萬波横)


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