串本・古座川、ジオパークと伝説を訪ねる旅

【潮岬観光タワー】

本州最南端観光の拠点は潮岬観光タワー。タワーの高さは37メートル、展望台の標高はおよそ100メートル。360度の景色が楽しめる屋上展望台から今回の旅が始まる。旅女子は、三浦ちあきさんと伊舞なおみさん(写真右)。番組開始から2年半、30回目の旅は、最多8回めの鉄板コンビでお届け。旅(取材)をしたのは8月の下旬。風が少しあったが、天気が良く、太陽燦燦、まだ暑さを感じる日だった。

タワー屋上展望台で


☆番組は、ここから聞くことができます。

屋上展望台からの眺めは圧巻。緑の濃い望楼の芝生(望楼の芝ともいう)と、その向こうに青い青い海。太平洋だ。水平線も美しい。視線を右に(西に)移すと真っ白な潮岬灯台が見える。

展望台から本州最南端方向

展望台から潮岬灯台方向

観光タワーは、来年(2020年)、開業60年を迎える。運営は熊野交通。円筒形のタワーの直径は18メートルで7階まである。6階部分だけ少し出っ張っているのがわかるだろうか。2012年にそれまでのクリーム色からライトブルーに塗り替えられた。かつては、串本節演舞場や展示室、郷土資料室、子ども向け遊戯場、応接室、土産物店などがフロアごとに配されていたが、今は、7階展望台(雨天対応)と、その上の屋上展望台のみの営業となっている。1階は入場券販売所やエントランス、2階は、隣接するレストランと土産物販売所への連絡通路がある。エントランスには旅女子たちの大好物(?)顔出しパネルもあった。何も言わなくても、顔をはめに行く女子たち。

潮岬観光タワー

大好物の顔出しパネル

放送でも紹介したように、実は展望台に上る前に、隣接のレストランで食事をした。完全養殖を実現した近大マグロが食べられるのだ。それももちろんだが、気になるメニューばかりだったので、旅女子を含めスタッフがそれぞれ違うものを注文してみた。どれもおいしそうでしょ。おいしかったですよ。

紀州シラス丼

近大マグロ丼

キハダマグロ丼

マグロメガ天丼

そして、お土産なお物産販売所では、伊舞さんがマグロTシャツを見つけて買い(乗せられ買わされた感じもする)、さっそく着替え、宣伝が書かれた壁で記念撮影を(何の記念だか)。買って着てから「マグロは那智勝浦でしょ」などと突っ込まれながら、今回の旅衣装はこれで通すことに。

マグロTシャツの伊舞さん

マグロの競演、伊舞さん

話を戻して、番組スタートの雄叫びを挙げた女子2人は、タワーを降りてきた。そうそう潮岬観光タワーに入場すると「本州最南端訪問証明書」がもらえる。デザインが一新されていた。

タワー前で女子2人

新・本州最南端訪問証明書

【本州最南端】

潮岬観光タワーの前には県道41号潮岬周遊線が通っている。この道路はかつて「潮岬道路」として有料道路だったが、1985年に無料化され県道となった。この道路をはさんで望楼の芝生が広がる。本州最南端の先端まで歩道になっている(みんなが歩くので芝がないのか、歩くために植えていないのかはわからない)。本州最南端はコチラという案内もあり、女子2人はほかの観光客とともに南へ南へと歩いていく。渡る風が心地よく、気づくと観光タワーがずいぶん遠くなっていた。女子旅では、三浦さんがいわさきふきこさんとともに2年前に訪れている(⇒「海の幸と山の神秘にふれ蘇る、南紀の旅」)。

望楼の芝生を南へ歩く

観光タワーをバックに

本州最南端は和歌山県にある!「知らない人もいるかも」と伊舞さん。どうだろう。知っていてほしいな。本州最南端の本当の(?)先端は岩場で、少し右(西)から歩いて行ける。今回はそれを望む場所まで。日本地図と現在地を示す赤いマーク。南紀串本観光協会お手製の記念撮影用スマホ台があったりするので、1人で訪れても大丈夫だ。女子2人は、「この海の先はどこだろう」などと本州最南端を楽しんでいた。

最南端マップと記念撮影

海の向こうはどこ

本州最南端のすぐ近くに赤い屋根の「潮風の休憩所」がある。それまでの休憩所をリニューアルし、2014年にオープン。串本町の移民の歴史を紹介する資料展示が充実している。この施設、実は隠れた人気スポットで、入場者数がオープンから4年半で35万人を超えたとニュースになった(⇒和歌山放送ニュース「潮岬の小さな休憩所が人気、移民の歴史に驚き」)。そして、休憩所の廊下の床に、移民の人たちが活躍していた場所の紹介として、潮岬の南5,000キロ先にオーストラリアがあることが描かれている。奇しくも女子たちの話とつながった形だ。さっそくたどってみる。

足元の地図をたどる

潮岬の南はオーストラリア

潮風の休憩所は、観光タワー側が正面ではあるが、本州最南端側からも入場できる。年中無休、入場無料。

潮風の休憩所前で


今回の旅が、和歌山放送的には新宮支局のエリアだったのと、テーマが「ジオ」だったりしたので、そのあたりに詳しい引本孝之さん(元は理科の先生、今は気象予報士)にも来てもらっていた。引本さんは、簡易中継機材を持参でやってきて、日中の生放送(新宮・東牟婁エリア単独放送)にちゃっかりはめ込んできた。女子2人はインタビューされる形で「ラジオで女子旅」を宣伝した。

新宮支局の引本さんと


【ジオパークセンター】

潮岬観光タワーの西隣に、今年7月末、新しい施設がオープンした。和歌山県の「南紀熊野ジオパークセンター」だ。オープンの日には知事や町長、国会議員、日本ジオパークの関係者らが集って盛大なセレモニーが行われた。ただ、この日はあいにく、台風の影響で雨天となり、セレモニーが室内に移ったが、テープカットの様子を掲載しておく(⇒和歌山放送ニュース「南紀熊野ジオパークセンターオープン」)。ここは、「ジオパークって何?」という初心者から、県内のジオサイトを見たい、行きたい、探検したいという方、また、研究者の研修会や学習会、また、講演会なども行われる拠点施設となっている。ここも年中無休、入場無料。

オープニングセレモニー


オープン間もないジオパークセンターは、館内に入ると木の香りがした。展示や体験ものが豊富で、大人も子どもも楽しみながら学習できる。ジオガイドや県の職員が常駐していて、質問や要望に応えてくれる。女子2人が興味をひかれたのは、紀伊半島の成り立ちを紹介するプロジェクションマッピングだ。いつまででも見ていられる、面白いと好評だった。このほか、雨が川となって地形を作っていく様子を見られる装置や地球を組み立てる立体パズルなども体験した。

紀伊半島の成り立ち見学

川が地形を変える実験見学

この日、センターにいたジオガイドの女性は福辻京子さんだった。今や鉄板コンビとなった今回の女子2人の2年前の初めての旅で体験した熊野川舟下りの船上ガイドをつとめてくれて、篠笛も披露してくれたのが福辻さんだった。偶然の再会にテンションが上がる女子たち。そして、今回も南紀熊野ジオパークや紀伊半島、その成り立ちや地球の活動について色々と教えてもらった。

福辻さんの説明を聞く

地球はみんなで作るパズル

福辻さんとは、またどこかで出会いそうな気がする。センターの前で記念撮影をして別れた。さぁ、ジオサイトに出発だ。

南紀熊野ジオパークセンター

センター前で記念撮影

Top