【龍游】
龍游で「りゅうゆう」と読む。ここは、田辺市龍神村の道の駅の一つ「水の郷日高川龍游」だ。食べるところも見るところも多く、広い駐車場もある道の駅。四季折々の日高川沿いの景色も素晴らしい。龍で遊ぶのか、龍が遊ぶのか、今回の旅にぴったりの場所といえる。訪れた日は、小雨模様だったが、山が煙っていて、この景色も一興と感じた。旅女子は三浦ちあきさん(写真左)と柳橋さやかさん。テーマは「龍」。そんな訳で、この道の駅に去年(2020年)設置されたばかりの木彫りの龍からスタートする。龍神村在住のチェーンソー・アーティスト、城所ケイジ(きどころ・けいじ)さんの作だ。
道の駅龍游に木彫りの龍
☆番組は、ここから聞くことができます。
道の駅龍游(と省略することにした)には、広い休憩用ベンチ群があるスペースがある。食料を買ってきたり、お弁当をここで食べるのも可能だ。レストラン施設も複数あるので、その名物メニューがボードに掲示されている。龍神村観光マップもある。どちらもかなり詳しい。
案内マップ
メニューボード
今回は龍游館を利用することに。店内には物産販売所と食堂がある。食堂はつぐみ食堂。龍游館の入口につぐみ食堂の暖簾がかかっている。。
龍游館
龍游館のつぐみ食堂へ
食堂は午前11時から。まだ少し早かったので、店内を見て回る。龍神村の産品が多い。しいたけの大きさがやばい。そして、さっそく、木彫りの龍に出会った。うろこにメッセージが書かれている。
龍游館の物産販売
龍游館に龍
しいたけバーガー&龍神そばハーフ
自家製牛すじカレー
肉厚しいたけが名物とあって、スタッフも含め、それぞれに注文する。三浦さんは牛すじカレーを頼んだ。この店は、ジビエも充実している。どれもおいしい。
しいたけ丼
原木どんことろろそば+めはりずし
龍神村といえば杉。良質の杉材を産出する。つぐみ食堂の箸置きや割りばしも龍神村の杉材だった。
箸置きは龍神村の杉材
箸は龍神村の杉材
満腹になって店を出て、ベンチに腰掛けて日高川を眺めてまったり。すでに旅を終えた気分。ちょっとちょっと、まだ始まったばかりだから。柳橋さんはお土産にと肉厚しいたけを買っていた。
道の駅龍游で
お土産にしいたけ買った
日高川に沿って桜並木がある。訪れたときは、まだ花の気配はなかった。川岸に近づいて川を見下ろすと鴨たちがいた。エメラルドグリーンの日高川の川面には雨が模様を作っている。かなり小雨になってきた。そろそろやんでほしいのだけれど。
桜並木と日高川
日高川の鴨たち
道の駅「水の郷日高川龍游」は、
2019年4月「有田から北山、“秘境の道の駅”全部行く旅」(三浦ちあきさんと伊舞なおみさん)でも訪れている。この時は桜景色(満開)だった。写真を掲載しておく。放送の頃はこんな感じだろうか。
道の駅「龍游」の桜景色
【龍御殿】
ここは田辺市龍神村西。どーんと立つのは、田辺市役所の龍神行政局。旧龍神村役場の庁舎として、1992年に竣工。30年経っているとは思えない貫禄、重厚感があり、竜宮城とも、龍御殿とも見える。今は、行政局だけではなく、観光協会や商工会などが入居する合同庁舎状態。案内プレートにも龍が乗っかっている。
田辺市龍神行政局舎
田辺市龍神行政局案内板
この建物は、役場庁舎で観光施設ではないが、見学できる場所もあることをご存じだろうか。ということで、女子2人は庁舎の中へ。そして、龍神観光協会の寒川若菜(そうがわ・わかな)さんに案内をお願いした。
庁舎の中へ
龍神観光協会の寒川さんと
庁舎を入ると広いロビーがあり、その正面には木彫りの動物たちが群れを成す場所がある。「むらやくば」というプレートがある。城所ケイジさんの作品群だという。大きなゴリラやキリンが目立っているが、もちろん龍もあった。それぞれに、チェーンソーで作ったといわれてもピンとこないほどに細工が細かい。ちなみにここは誰でも入れて写真撮影も自由という。
木彫りの動物たち
木彫りの龍
今度は無許可では入れない場所へ。最上階、龍神行政局長室。展望室かと思えるほどの大きな窓に声を上げて驚く女子2人。龍神村役場時代には村長室だったという。局長室になったのは、今月からなのだという。なんというタイムリーな訪問だろうか。そして、寒川佳裕(そうがわ・よしひろ)局長にも話を聞くことができた。局長室の前にある衝立にも龍の飾りが施されていた。
龍の飾り
田辺市龍神行政局長と
この部屋から見渡すことで、龍神村の様子が一目で把握でき、万一の時の指示も出しやすいという。ただ、大雨や台風などの時は、窓が大きい分(強化ガラスだけど)、風雨が恐ろしいのだという。
田辺市龍神行政局長室
田辺市龍神行政局長室から
女子2人が龍神村で龍をめぐっていると話すと、寒川局長から「この建物自体のデザインが龍をモチーフにしていること」と「階段下に龍が隠れている」という情報を得た。加えて、庁舎前には大きな龍の石像がある。観光協会の寒川さんに案内してもらった。石像はもともとは噴水のモニュメントだったとか。振り返って庁舎を見ると、入口が龍の口に見えてきた。これはすごい!皆さんも、ホームページを少し上に戻して、庁舎の写真を見直してほしい。
龍の石像
壁に龍の顔
念のために記しておくが、寒川局長と観光協会の寒川さんは親子とかではない。龍神村には寒川姓が多いのだそうだ。
【龍だらけ】
龍神温泉の入口へやってきた。雨が上がった。ここに立つ龍のモニュメントは、去年8月にできたばかり。これまた城所ケイジさんの作。近くの皆瀬神社の杉材で作られた高さ5メートルの龍神像。観光協会の寒川さんイチオシだけのことはある。夜はライトアップされる。
龍神像
龍神像
龍神像そばの橋をわたって龍神温泉街へと入った。山々をバックに記念撮影、そして、温泉街へと歩き始めた。
龍神温泉へ
龍神温泉街へ
ほどなく木彫りの龍に出会った。旅館「萬屋(よろずや)」のシンボルだ。
萬屋モニュメント
萬屋モニュメント
今度は龍の里橋。龍の名を持つだけあって欄干が龍のデザインになっている。県道側に頭、橋の欄干にはうろこのような模様があり、温泉側にはしっぽ。徹底されている。
龍の里橋
龍の里橋
足元のマンホールにも龍のデザインがされていることに気がついた。龍だらけだ。
龍のマンホール
龍のマンホール
【龍神温泉】
龍神温泉といえば、日本三美人の湯のひとつ。三大ではない。大きさではなく、美人にこだわっているのだ。美人になる、美人を上げるために女子2人も温泉に入ることに。温泉旅館「季楽里(きらり)龍神」の日帰り入浴を利用する。そして、施設の前にも木彫りの龍があった。
季楽里龍神
季楽里龍神前
残念ながら(?)カメラも録音機もここまで。いってらっしゃい。
日本三美人の湯
季楽里龍神の温泉へ
すっかり天気も良くなって、季楽里龍神のカフェのテラス席で湯上り美人がまったり、のんびり。つるつるお肌を確認しながらトークを繰り広げる。いいお湯だったなぁ。美人になっちゃったなぁ、と女子2人。
季楽里龍神テラス
季楽里龍神テラス
【龍はまだまだ】
立ち止まって話をしなかった場所の龍もご紹介。道の駅龍游から龍神温泉を目指して車を走らせると、中辺路(なかへち)方面との分岐がある。そこには、龍の里シンボルタワーが立ち、そのそばの標識には龍のイラストがある。
龍の里シンボルタワー
龍神村案内標識
シンボルタワーを過ぎ、龍神行政局に向かう途中に龍神バスの柳瀬(やなせ)バス停がある。一方には龍、もう一方には熊の木彫りの像がある。
バス停のベンチ
バス停に木彫りの熊
龍神像と龍の里橋の間にある道の駅龍神。この物産販売&レストラン施設「木族館(きぞくかん)」は龍をモチーフにしているらしい。そういえば屋根に尾びれのようなものがついている。そして、道路を挟んだ壁面には龍のプレートがあったりする。
木族館(道の駅龍神)
龍のプレート(道の駅龍神)
【おまけ】
旅の取材ロケは日中だったが、夜は観燈祭(かんとうさい)と称して、旅館街を灯ろうの灯りで照らす催しが行われていた。放送時には終わっているが、ロケハンスタッフが写真を撮ったので載せておく。新型コロナウイルスの影響で、今回はなかったが、例年、観燈祭ではモデル撮影会などの催しも行われる。
観燈祭(上御殿)
観燈祭(公衆浴場)
夜の龍神村、龍神温泉といえば、
2018年8月「高野龍神、猛暑を逃れ、涼を感じる旅」(三浦ちあきさんと伊舞なおみさん)でも訪れている。この時は温泉に入りたいと言いつつ入れなかった。でも、かわいい龍の灯りを見つけた。観燈祭は期間限定だが、これは毎晩灯る。写真を載せておく。
欄干にはかわいい龍
番組は次回から5年めに突入する。聞いて下さる皆さんのおかげに他ならない。今後も和歌山の素敵な場所を旅して、ご紹介していくぞ~!とスタッフ一同決意を新たにした。お楽しみに。
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