御坊・日高川、かるたが誘(いざな)うロマン旅

【 新庁舎 】

御坊市役所の新庁舎は、移転せず、旧庁舎のお隣りに新築された。鉄筋コンクリート造り、地上6階建て。2024年の仕事始め(1月4日)から、新庁舎での市役所が本格稼働した。収録ロケは1月9日。リアルに、業務開始から1週間も経っていない。ピッカピッカのほやほや。そんな真新しい庁舎前から伊舞なおみさん(写真右)と覚道沙恵子さんの旅が始まる。このコンビは1年7か月ぶり、3回目だ。

御坊市役所新庁舎前

御坊市役所新庁舎前

☆番組は、ここから聞くことができます。

建物の色合いは黒っぽく落ち着いているが、天井など見上げる視線の先に木が使用されているため、木に包まれいる感じがして心地よい。外観はアーティスティックなカーブのデザインもある。早速入ってみよう。
御坊市役所新庁舎

御坊市役所新庁舎

御坊市役所新庁舎

御坊市役所新庁舎

1973年に建てられた築50年を超える旧庁舎の老朽化とともに、建て替えられ、防災機能なども充実させている。1階エントランスは多目的ホールと倉庫や会議室。市職員の仕事場や窓口は2階以上に配されている。これ津波や浸水対策という。外階段で2階へのアプローチが可能だ。また、天井に奥行きがあるのは煙を逃がすためだとか。そして、建物自体は免震構造となっている。津波タワーの機能も持たせたという。今後、旧庁舎は解体されて立体駐車場になるらしい。
御坊市役所新庁舎前

御坊市役所新庁舎前

御坊市役所新庁舎前

御坊市役所新庁舎前

エントランスホールの窓側、スクリーンカーテンには、御坊市のシンボルがデザインされている。私たちは、タイミングが合わず見られなかったが、毎時正時には、天井スクリーンが色づいて光ると聞いた。これはぜひとも見に行かなくては。
1階・エントランス

1階・エントランス

1階・エントランス

1階・エントランス

最上階5階に展望ロビーがあると聞き、エレベーターで昇ってきた。何もかも新しくて気持ちがいい。このフロアは、議場と展望ロビー。エレベーターを降り、廊下を曲がると、視界が開けた。御坊市の中心部から御坊市街を見渡すのは初めてだ。この日は天気も良く、眺望は抜群だった。市役所が開庁している時間帯(平日の午前8時30分から午後5時15分まで)は、誰でも利用できる。この景色を一度見てほしい。特に御坊市民の皆さん。ソファもあるので、くつろげる。もちろん、占有しないで交代して。
最上階5階へ

最上階5階へ

展望ロビーのソファに

展望ロビーのソファに

案内してもらった商工振興課 観光係の狩谷晃司(かりや・こうじ)係長(写真左から2人目)と岡本理沙(おかもと・りさ)さんと記念撮影。実は、狩谷さんとは、この番組で2度目となる。2022年5月「御坊から有田、キララ・ときめきの旅(伊舞なおみ&柳橋さやか)」で、Sioトープでお話を聞いていた。会うなり「お久しぶりです」と言ってもらい、またお世話になった。
商工振興課の方々と

商工振興課の方々と

展望ロビーからの景色

展望ロビーからの景色

たまたまだが、収録で訪問時、御坊市議会の議場が見学できる期間だったので、見せてもらった。御坊の名の由来にもなっている本願寺日高別院の大イチョウから、イチョウのデザインが配された美しい議場だった。
御坊市議会・議場

御坊市議会・議場

御坊市かるた

御坊市かるた

御坊市オリジナルのかるた「御坊市かるた」がある。御坊市民にも御坊の魅力を知ってもらおうと市の事業として、2016年に制作され、小学生に配布するなどしているという。そして、このほど(3年ほど前)、御坊市のマスコットキャラクター「みーやちゃん」をデザインに取り込んでリニューアルしたらしい。「みーやちゃん」のある札、ない札で得点差をつけるなど、オリジナルルールが炸裂している。2023年から、かるた大会も行われているとのこと。子どもたちはもちろんだが、大人にも人気のかるただという。そんなわけで、今回の女子旅、ここからは、かるたとともに巡ってみよう。なお、このかるたは販売もされている。御坊市役所の商工振興課が窓口で、訪ねれば直接買えるし、郵送にも対応してくれるから、興味が湧いた方は問い合わせてみてほしい。1セット1,000円。

【 運動公園 】

[う]運動公園みんなで行こう遊んじゃおう

御坊市塩屋町(しおやちょう)の高台に御坊総合運動公園がある。ここ、東京ドーム3個半分とかなり広い。野球場や多目的グラウンド、大型遊具など、色んな施設、設備があり、総合運動公園の旅ができそうなくらいだ。その中に、遊園地バリの遊具、サイクルモノレールがある。地上5メートル前後の高さにレールが設置され、その上を2人乗りのカートで、ペダルを漕いで進むというもの。女子2人は乗ってみる。シートベルトも装着する。

サイクルモノレール

サイクルモノレール

サイクルモノレールへ

サイクルモノレールへ

覚道さんは、「こういう乗り物は初めて」と話した。ちなみに、「サイクルモノレール」は全国各地にある。検索してみるとわかる。そして、新しい遊具でもない。年齢が高い人は経験があるかも。
サイクルモノレール

サイクルモノレール

レールの前方

レールの前方

伊舞さんが「BOGOごぼう」と言った、草を刈り込んで描かれた文字が見える。かつては、大型滑り台やゴーカートにも乗れたようだ。今もその跡が少し残っている。
サイクルモノレール

サイクルモノレール

大型遊具跡とGOBO文字

大型遊具跡とGOBO文字

全長160メートル。5分ほどで1周できる。レールの下は素通しなので、ちょっとドキドキ。でも景色は抜群で、海まで見通せる。1回200円。
サイクルモノレール

サイクルモノレール

まもなく1周

まもなく1周

放送には登場しなかったが、女子2人は、サイクルモノレール体験のあと、お隣の健康遊具のコーナーへ。身体を曲げたり伸ばしたり。「あー気持ちいい」という声が….。
健康遊具で

健康遊具で

健康遊具で

健康遊具で

総合運動公園の入口付近に「御坊市歴史民俗資料館」がある。御坊市の暮らしの歴史や古民家・道具などとともに、古墳や遺跡などから出土した、貴重な品々が展示・紹介されている。まずは、現在地などを、御坊市の地図で確認する。結構、南にいることがわかる(日高川の南。御坊市の真ん中あたり)。
御坊市の地図を見ながら

御坊市の地図を見ながら

展示を見学

展示を見学

[や]ヤリガンナ鋳型は最古 堅田(かただ)遺跡

市役所の展望ロビーから御坊の町を眺めていたとき、そこから見えていたこともあり、狩谷さんが、「オークワロマンシティ御坊店」(「ロマンシティ」あるいはさらに短く「ロマシ」などという)のメーミングの由来を教えてくれた。なぜ「ロマン」なのか。実は「歴史ロマン」のことで、堅田遺跡のことだという。ロマンシティを建設するにあたり実施された調査で、発見された。最古のヤリガンナの鋳型もそのひとつ。資料館には、復元されたヤリガンナが展示されている。遺跡は、埋め戻され、ロマンシティの下にあるというのだ。

堅田遺跡の展示

堅田遺跡の展示

堅田遺跡の展示を見学

堅田遺跡の展示を見学

「ヤリガンナ」は、木の柄に、槍の刃先のような刃物をつけたカンナで、今も宮大工などがつかう道具のひとつ。資料館は入場無料。ここもゆっくり訪ねたい場所だ。
歴史民俗資料館前で

歴史民俗資料館前で

「オークワロマンシティ御坊店」1階のエスカレーター脇にある「ロマンギャラリー」には、堅田遺跡の出土品などが展示され、説明書もある。
オークワロマンシティ御坊店

オークワロマンシティ御坊店

ロマンギャラリー

ロマンギャラリー

【 道成寺 】

最後は道成寺(どうじうじ)。道成寺は日高川町と御坊市にまたがっていることを今回初めて知った。まずは、土産物店が並ぶ参道から。

[つ]つりがねに あんがぎっしり 美味しい饅頭

という訳で、土産物店「あんちん」を訪ね、つりがね饅頭を買う。そして、願いが叶うという鐘を鳴らしてみた。道成寺には鐘がないことが有名だが、このお店にはあるのだと知る。

釣鐘饅頭

釣鐘饅頭

店内の鐘を鳴らす

店内の鐘を鳴らす

皮がもちもち。かるたにもあるように「あんがぎっしり」。店先でつりがね饅頭を試食する女子2人。おいしい~。SNS用の顔出しボードがあったから、お約束のように顔を入れてみた。
あんちん前で

あんちん前で

あんちん前ボード

あんちん前ボード

参道の先には、道成寺の仁王門へと通じる62段の石段がそびえる。上りやすく下りやすい石段といい、道成寺七不思議の一つになっている。遠近法や目の錯覚を巧みに利用した先人の知恵だとか。七不思議は、それぞれの場所に、解説付きで紹介されている。
仁王門への石段

仁王門への石段

石段に七不思議の1

石段に七不思議の1

仁王門をくぐると本堂が見える。道成寺は、現存する寺では、和歌山県で最古で、国宝や重要文化財の仏像など寺宝が多いことで知られている。覚道さんは、初訪問らしい。
石段上で振り返ると

石段上で振り返ると

仁王門をくぐると本堂

仁王門をくぐると本堂

まずは、宝佛殿へ。周囲を取り囲むように展示されている仏像に圧倒される。本尊は千手観音で、「あの手この手」で救って下さるのだとか。本尊の隣に宮子姫(みやこひめ)が祀られている。髪長姫(かみながひめ)こと宮子姫が、文武(もんむ)天皇にお願いし、道成寺が創建されたと伝わっている。創建にまつわる伝説を小野俊成(おの・しゅんじょう)住職の語りで聞く女子2人。
宝佛殿の小野住職

宝佛殿の小野住職

住職の話を聞く

住職の話を聞く

「女性の開運、玉の輿祈願にどうぞ」といわれ、参拝する。
宮子姫に参拝

宮子姫に参拝

道成寺には、もうひとつ伝説がある。「安珍清姫(あんちんきよひめ)」の物語だ。こちらは、簡単にいうと、道成寺が巻き込まれた災難、事件だが、それが、能や歌舞伎、浄瑠璃など、様々な芸能や文学として演じられ、語られたことで、すっかり有名になってしまった。その顛末を絵巻を使って語る「絵解き説法」が有名だ。約20分の説法は、エンターテインメントだった。
絵解き説法中の小野住職

絵解き説法中の小野住職

絵解き説法を聞く

絵解き説法を聞く

語りや絵解き説法を見聞し、感動のうちに、住職と記念撮影をする。これはオススメというより、必修科目だ。ぜひ。
小野俊成住職と絵巻と

小野俊成住職と絵巻と

[と]道成寺 宮子の願い 叶えられ

あらためて、道成寺境内を散策する女子たち。伝説の跡が随所にあり、鐘はない。参拝もする。境内には、しだれ桜が植えられ、春には、舞うように咲くので、その頃、訪ねるのも良いかと。

安珍塚

安珍塚

参拝する

参拝する

[○]    表記は、「御坊市かるた」の文字と読み札の文言
※女子旅サポーターがガラガラ声で失礼しました。次回までには治しておきます。(髭白)


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