【道の駅】
岩出市は和歌山市の東隣、2006年4月、他の市町村と合併することなく単独で市制を施行し、来春(2024年)で18年になる。人口増加を続ける元気な市だ。根来(ねごろ)地域は、市の北部に位置する根来寺(ねごろじ)を中心とするエリア。そこに2017年開業した道の駅「ねごろ歴史の丘」から旅が始まる。旅女子は、三浦ちあきさん(写真左)と伊舞なおみさん。このコンビは21回目だ。スタンプフリークの伊舞さんは、早速、道の駅スタンプを押したようでご機嫌だ。
☆番組は、ここから聞くことができます。
道の駅「ねごろ歴史の丘」は、根来地域の色んなスポットをつないでくれる拠点になっていて、この番組でも、岩出市を旅するたびに訪れ、スタートになったり、ゴールになったり。この道の駅については、2021年10月の「岩出・紀の川、学びの駅を訪ねる旅(三浦ちあき&深井瞭)」で詳しく紹介しているから参考に。女子2人は、物産と軽食を提供する「花笑み館(はなえみかん)」で散策マップをゲットした。今回の旅のコースと重なっているところも多いからちょうど良い。まずは、大門を目指して出発。
道の駅「ねごろ歴史の丘」は、根来地域の色んなスポットをつないでくれる拠点になっていて、この番組でも、岩出市を旅するたびに訪れ、スタートになったり、ゴールになったり。この道の駅については、2021年10月の「岩出・紀の川、学びの駅を訪ねる旅(三浦ちあき&深井瞭)」で詳しく紹介しているから参考に。女子2人は、物産と軽食を提供する「花笑み館(はなえみかん)」で散策マップをゲットした。今回の旅のコースと重なっているところも多いからちょうど良い。まずは、大門を目指して出発。
収録時、初冬の根来地域には、みかんや柿、レモンが実をつけていた。そんな風景を見ながら、歩いていくと大門が見えてきた。道の駅から南へ、舗装された道を5分ほどで大門に到着。ニワトリがいる。雑草を食(は)んでいる。結構大きい。ニワトリを間近に見たのは久しぶりな気がする。あっ、走った! すっかり、ニワトリに興味をひかれている。
大門は根来寺の総玄関だが、いわゆる根来寺からは少し離れている。県内で大門があるのは、高野山とここだけ。幅18m、奥行6m、高さは17m。近づくほどに大きさを実感する。女子2人は、仁王像を見ながら大門をくぐる。大門はもちろんだが、建物があるところもないところも、あちこちに説明板が立っている。このあたりが、歴史や史跡の宝庫とわかる。
ここから、根来寺へと向かう道の両脇は桜が植えられていて、春は花のトンネルの中を歩くことができる。その季節にも来てみたい。
道路を渡れば根来寺。この道路は紀ノ川広域農道だ。そして、その道路に、小さめのカラフルなマンホールがあることに気づいた。根来寺の僧兵をモチーフにしたかわいらしい岩出市のイメージキャラクター「そうへいちゃん」がデザインされている。黄色は消火栓、水色は空気弁と書かれている。マンホール好きの伊舞さんは写真を撮る撮る。
【根来寺】
大門から5分あまり、根来寺に到着した。根来寺は、平安時代、高野山で学び、空海(くうかい)以来の秀才と称された興教大師(こうぎょうだいし)・覚鑁(かくばん)によって開かれた新義真言宗(しんぎしんごんしゅう)の総本山。根来寺には東西2つの入口(参道)があるが、どちらから入場しても良いらしい。西側は鐘楼門(しょうろうもん)へと続く参道、東側は駐車場前から入る参道だ。女子たちは西側から入り、石畳の参道を歩いて行く。
鐘楼門をくぐって境内に入ると、正面に根来寺の開祖、覚鑁上人を祀る光明真言殿(こうみょうしんごんでん)(光明殿ともいう)があり、左手には池がある。「コイが泳いでいる!」と三浦さん。
女子2人は光明殿に参拝し、記念撮影。今度は、覚鑁上人の御廟(ごびょう)がある奥の院へ向かう。
参道の静かさは別世界観がある。空気が清澄な感じがし、聞こえてくるのは鳥の鳴き声だけ。参拝する。
御廟の隣に、開けた明るく広い空間がある。大きなお堂が3つ並んで建つ。向かって左から、弘法大師(こうぼうだいし)を祀る大師堂、真言密教の教えを形にした根本大塔(こんぽんだいとう)、それに、根来寺の本堂、大伝法堂(だいでんぽうどう)だ。内拝もできる。女子たちは、素晴らしい、素敵、ありがたいを連発する。
実はこの日(収録ロケの日)、和歌山放送を出発した時点では雨が降っていたが、現地に着き、出発の頃には雨が上がった。それでも空は曇っていたが、どんどん天気が回復し、この時点(大伝法堂あたり)ではすっかり青空になっていた。今回は、駆け足で巡ったが、根来寺もあらためてじっくりと見学したい。伊舞さんは毎年初詣に訪れるという。
根来寺の東側入口には広い駐車場があり、その前に、「民俗資料館」がある。岩出市の古代から現在までの自然や歴史・文化・暮らしの変遷を、パネルやジオラマ、ビデオなどで見ることができる市営の施設。女子たちは楽しそうに展示を見て回る。ある展示の前で、「ボタンを押すと展示が動くんじゃないか・・・」と、押してみた女子。展示は動かずビデオ上映が始まった。じっくり見学すれば、学びがたくさんあるに違いない。入場無料。
湯川佳彦(ゆかわ・よしひこ)館長に資料館について聞いた。年間を通じて学ぶ、根来塗りの生徒を募集しているとのこと。本格的だ。「春は桜、秋は紅葉の名所となる根来寺。参拝の折りには、資料館にも立ち寄って」と館長。
【蒸気機関車】
最後は蒸気機関車を見に行く。目指すは「根来SL公園」。歴史資料館から広域農道を西へ、スタート地点の道の駅を左手に見ながら通り過ぎ、右側の坂を登る。「民俗資料館」から約15分。
赤井(あかい)工作所が見えてきた。根来SL公園は企業の敷地内にある。門を入ってすぐ右側。目的はSL見学だが、企業の敷地内に入ることになるので、事務所で受付が必要。入場は無料。企業の敷地内で、管理が行き届いているためか、展示されているSLに囲いなどはなく、間近で見学できる。ピッカピカで力強いデゴイチだ。
Top
女子たちは、まずは周囲を歩き、重厚さやパーツの大きさに驚き、感激しきり。蒸気機関車の足回りや下も見ることができる。このSLは、縁あって、2003年、海南市からこの場所へやってきた。今年で20年という。
さらに、日曜日やイベント時など係員がいるときには説明を聞けたり運転席に入ることができるという。線路と同じ高さから見ているので、運転席はかなり高い位置にあり、ハシゴがかけられている。ロケの日は、市の担当の職員の方に来てもらっていたので、女子たちも運転席に乗ることができた。
メカメカしさがさらに増す運転席。「カッコイイ」を連発する女子たち。石炭を投入口が開かれている。2人は機関士になりきって写真撮影する。テンションが上がりまくりで大はしゃぎだ。この2人でこの状態だから、大好きな子どもたちや大人たちには、絶大な人気だと思われる。オススメだ。素晴らしい。
運転席にスタッフに乗ってもらって外から写真を撮ってみた。かなり高い位置と分かる。今回の旅の全行程は約3km。距離を感じさせない良い散策だった。
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