紀美野、星ふる町をめぐる旅

【広大な公園がある】

紀の川市との境界に近い紀美野町に「のかみふれあい公園」がある。広い芝生広場が迎えてくれる。今回の旅はここからスタートする。旅女子は、前回に続いて、三浦ちあきさん(写真右)と柳橋さやかさん。
※最終週の土曜日のいつもの放送時間帯が、「第36回和歌山放送ラジオチャリティ・ミュージックソン特別番組」となったため、1週早くお届け。

芝生に座って

芝生に座って

☆番組は、ここから聞くことができます。

紀美野町は、2006年、旧野上町と旧美里町が合併して誕生し、10年後の2016年、「何もない」ことを逆手に取ったユニークなPRビデオを公開し、話題になった(⇒ PRビデオはこちら)。「ない」からこそ「ある」魅力に気づけるという深い内容だ。今回の旅では、いくつかの「ある」を訪ねる。まずは「広い公園」から。「ヤッホー!」と叫びたくなるのがわかる。
のかみふれあい公園芝生広場

のかみふれあい公園芝生広場

遠景は紀の川市

遠景は紀の川市

芝生広場のそばにベンチがあり、遠景に街が見える。隣接する紀の川市~岩出市だ。そして、芝生広場の奥には大型遊具がある。女子2人は芝生を歩いていく。「遊具で遊びたい」と思った女子だが、子ども用ということで、遊んでいる風の写真を撮ってみた。三浦さんが「気持ちは子どもだよ」と言ったが、それは大切なことだが、それとこれとは違うこと。
芝生を歩く女子2人

芝生を歩く女子2人

大型遊具で女子2人

大型遊具で女子2人

遊具のさらに奥には、丘に登る階段があり、丘の上には六角形の木の展望台があった。登るよね。
階段をのぼる女子2人

階段をのぼる女子2人

展望台から

遠望台から

周囲の山々や、芝生広場、遊具などを一望できる。
展望台から

展望台から

公園を一望

公園を一望

芝生広場に戻って、ポーズをとって写真撮影を。
ポーズをとってみた

ポーズをとってみた

のかみふれあい公園は、芝生広場や遊具、展望台といった無料エリアのほかに、有料エリアとして、オートキャンプ場やバーベキュー場、パークゴルフ場などがある。公園入口のふれあい館では、飲食ができたり、地元の物産も買える。お隣は、和歌山県動物愛護センター。
ふれあい館

ふれあい館

和歌山県動物愛護センター

和歌山県動物愛護センター

【イタリアンレストランがある】

ランチはイタリアン。紀美野町出身のシェフが腕を振るう人気のレストラン「トラットリア・ステラート」へ。ステラート(stellato)はイタリア語で「星空」の意味だという。紀美野町は、星がきれいな町としても有名なのだ。ランチは午前11時からと午後1時からの完全予約制。平日だというのに大勢のお客さんでにぎわっていた。女子たちはステラートランチを注文、コースになっている。

トラットリア・ステラート

トラットリア・ステラート

ボリューム満点の前菜

ボリューム満点の前菜

雰囲気の良い木造のレストラン。地元の食材をふんだんに使っているという。まずは、前菜。運ばれてくると同時に料理の説明をしてくれたが、多すぎてよくわからないほどに多種多彩でボリューム満点。そして、もちろんどれもおいしいのだ。
トマトソースのパスタ

トマトソースのパスタ

シラスが乗ったパスタ

シラスが乗ったパスタ

メイン料理の一つがパスタだが、そこまでに、春キャベツのスープと、焼きたて、食べ放題のパンがやってきた。おいしいからついつい手が伸び、この時点でかなり満腹に。実はここ、量が多いことで有名なのだとか。スタッフ曰く「爆量(ばくりょう)ですから」。一人の女子がパンを8個食べ(放送では6個と言っていたが違う)、スタッフの一人がパスタの大盛りを頼んだが、これ、よほどの大食漢でないと後悔することになることを記しておく。このあと二つ目のメイン料理、デザートなどと続くのだ。全員が「夜ごはん要らないかも」と。
スープと焼きたてパン

スープと焼きたてパン

デザート・スイーツ

デザート・スイーツ

ステラートの隣にはパン屋さんがある。ステラートのパンは、共同メニューのようだ。
撮影中の三浦さん

撮影中の三浦さん

撮影中の女子2人

撮影中の女子2人

そして、両者の間には庭があり、かわいいオブジェやキラキラ光るものがあり、女子たちは待ち時間を利用して撮影大会を。
三浦さんの撮影写真

三浦さんの撮影写真

モデルは柳橋さん

モデルは柳橋さん

【天文台がある】

県内最大口径の望遠鏡を有する「みさと天文台」へ。旧美里町の頃に開業したのでこの名まえだが、正式名称は「紀美野町 星の動物園」。三浦さんは初訪問だという。標高430メートルの山頂にある。和歌山市から車で1時間という距離からすると街に近いのだが、夜は満点の星が降る。肉眼で天の川が見えることでも知られている。

みさと天文台へ

みさと天文台へ

空の塔

空の塔

1年のうち星にまつわる有名な日は七夕。みさと天文台は、1995年の七夕に開業し、去年から今年にかけ、1年以上かけて大改修し、今年の七夕の日にリニューアルオープンした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、施設の運用は先月(11月)ようやく始まったばかり。かなりのバージョンアップがなされたということと、本格稼働したというのでやってきた。
プラネタリウム鑑賞中

プラネタリウム鑑賞中

プラネタリウムの一場面

プラネタリウムの一場面

開業当時、公開天文台としては、日本一の大口径望遠鏡(口径105センチのカセグレン式望遠鏡)だったが、今は一番ではない。しかし、和歌山県内で一番は揺るがない。新しくなったところを中心に見せてもらう。まずはプラネタリウム。ドーム径が従来の2倍の8メートルになり、座席がない。寝転がって見るという唯一無二のスタイルだ。既存のプログラムもあるが、今回は、その日の星空について、研究員の硲間拓郎(はざま・たくろう)さんの生解説を聞く。町明かりのある空から、みさと天文台の空へと切り替わった時、女子2人は感激の声をあげた。ロマンチックが止まらない!(笑)

ロマンチックが止まらない
「Romanticが止まらない」はC-C-B(シーシービー)の楽曲。1985年リリース。

空の塔のデッキで

空の塔のデッキで

大型望遠鏡のそばで

大型望遠鏡のそばで

大型望遠鏡があるのは「空の塔」。とうに入ると、らせん状の木の階段がある。望遠鏡はその階段を上った先にある。階段は65段(数えた)。望遠鏡の部屋に出た。口径105センチの望遠鏡が光を集める能力は、人間の目の約2万倍! 月のような明るい天体を見るとまぶしすぎるが、淡い天体を見る時には力を発揮する。そして、ドームのスリットの開閉や回転に、女子2人は大興奮。これ、天文台としては当たり前の動きだが、大きな施設や機材が動いていく迫力にワクワクが止まらない。ドーム内にも星空を投影できるようになっていて、雲があっても雨が降っていても楽しめるという仕掛けらしい。ドームを透過したような感覚を味わえる設計という。また、空の塔は、ドームの外に出ることもでき、展望デッキが設置されている。眺めは抜群だ。
ドームのスリットが開いた

ドームのスリットが開いた

ドーム内でも星座投影

ドーム内でも星座投影

写真は、いかにも怪しげなチーム女子旅陣だが、これ実は、3Dメガネ。放送にはなかったが、3Dシアターで宇宙の旅を体験させてもらった。ほかにも、まだまだ新メニューはあるらしいが、次回に持ち越した。そして、今度、訪ねる時は、実際に星空を見たい、天の川も見たい、望遠鏡でも見てみたいと思った(ということは夜だな~番組が成立するかな)。最後は、山内千里(やまうち・ちさと)天文台長に話を聞いた。リニューアルオープンしたみさと天文台の一番の変化は、完全予約制になったこと。ホームページから訪れたい日時のチケットを購入(予約)しないと、天文台には(駐車場にも)入れないから注意が必要だ。いずれの日のチケットも、3日前の午前0時から購入できるという。土曜・日曜などは人気なので、パソコンの前で待ち構えて「ポチっと予約を」と、山内台長。なお、今回の天文台リニューアルにあわせ、天文台のそばにバンガローもリニューアルオープンしている。天文台見学と併せて利用してみるのもいいかも。
怪しいチーム女子旅

怪しいチーム女子旅

夕日の中、天文台長と

夕日の中、天文台長と

【癒しの湯がある】

旅の最後は、「みさとの湯 かじか荘」へ。飲食や宿泊もできる施設だが、日帰り入浴が夜までできるのがありがたい。かつては「温泉」だったが、今はいろんな成分が基準値に届かず「温泉」とは言えなくなったという。とはいえ、いいお湯には変わりはない。露天風呂もある。女子2人は、星空を眺めながら旅の疲れを癒した。三浦さんは、「一年の垢を落とした」らしい。そして、今年やり残したことは「ない」と言い切った。この「ない」もまた素敵ではある。

湯あがりの女子2人

湯あがりの女子2人

かじか荘で湯あがりトーク

かじか荘で湯あがりトーク

「来年も健康で、のんびりお湯に入って、星空を眺めながら笑っていたい」という女子2人の話は、番組スタッフの総意でもある。少し早いけれど、皆さん、よいお年を。


【和歌山県紀美野町 観光PRムービー】
紀美野町は、「ない」ことを逆手にとって魅力をPRする動画(YouTube)を公開している。
◇最高の‘ない’がここにある(2016/01/21 Release)

◇訪日外国人観光客”0″の町(2017/03/30 Release)

◇日本で最も輝く町 紀美野町(2019/03/27 Release)


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