橋本縦断、おいしい秋旅

【林間田園都市駅】

林間田園都市駅は、南海高野線の駅で、南海電鉄が開発した橋本市北部の大規模ニュータウン「南海橋本林間田園都市」の玄関だ。この街は、大阪とのアクセスの良さとともに、豊かな自然が人気で、駅は1981年に開業。高野線のすべての列車が停車する大きな駅で、人の往来も多い。今回の旅は、この駅の西口広場から始まる。旅女子は、三浦ちあきさんと柳橋さやかさん(写真右)。おなじみの仲良し、珍道中コンビだ。

南海林間田園都市駅前で

南海林間田園都市駅前で

☆番組は、ここから聞くことができます。

三浦さんは、駅の建物をドーム型と言ったが、むしろ、かまぼこ形。林間(リンカン)の響きから、怪しげなリンカーンが登場した。柳橋リンカーンが話したのは、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンのゲティスバーグ演説のパロディ、三浦リンカーンが口にしたのは、リンカーンとも関係のないテレビ時代劇「水戸黄門」の主題歌「あゝ人生に涙あり」の冒頭の歌詞だ。それはともかく、女子2人は、駅舎に入り、散策することもなく、吸い込まれるように、ハンバーグレストラン「コロンブス」へと入っていく。ランチから始まる旅となった。
柳橋さんのランチ

柳橋さんのランチ

三浦さんのランチ

三浦さんのランチ

「コロンブス」は、お肉とハンバーグとエビフライを中心としたお店。この地で30年営業しているという。おいしくてリーズナブルで、女子2人は笑顔満開。いいお店を見つけた。オーナー・シェフの岡井宏市郎(いかい・こういちろう)さんに話を聞いた。店名の由来は、コロンブスがアメリカ大陸を発見したように、みんなにこの店を見つけてほしいからだという。なるほど。来月からは新メニューも登場するそうだ。
オーナー・シェフの岡井さんと

オーナー・シェフの岡井さんと

コロンブス前で

コロンブス前で

【アンブレラスカイ】

南海高野線でいえば、林間田園都市駅のひとつ南、御幸辻(みゆきつじ)駅が最寄りとなる杉村公園へ。杉村公園は、2019年5月の「橋本から、紀の川の水を西へ “大畑才蔵”を訪ねる旅(三浦ちあき&上林君江)」で訪れている。今回訪ねたのは、杉村公園の北側に新しく整備された大型遊具などがある杉村やすらぎ広場。今月12日にオープンした。女子たちが訪れたときは広場はオープン前だったが、あわせて整備された広い駐車場は利用できた。今回のお目当ては、杉村公園と杉村やすらぎ広場を結ぶ階段通路。ここも今回新たに整備されたという。この通路で、「アンブレラスカイ」が催されていた。

アンブレラスカイを眺める

アンブレラスカイを眺める

アンブレラスカイ映え

アンブレラスカイ映え

およそ30メートルの階段通路の上空にカラフルなビニール傘が浮かんでいる。実際には、通路の両脇に立てられた高さ2・6メートルのポールに、ワイヤーが張られ、6色の透明なビニール傘、あわせて60本が、開いた状態で吊されている。見上げてもきれいだし、足元には、ビニール傘を通り抜けてきた色付きの光が降り注いでいる。どのポイントから見ても美しく、映えている。人気のはずだ。女子2人も大はしゃぎだ。イベントは、今月23日が最終日で、今回の放送の時点ではすでに終わっている。残念だが、橋本市に確認したところ、「人気だったので、また行いたい」と話していた。期待しよう。
傘が浮かんでいるよう

傘が浮かんでいるよう

アンブレラスカイ

アンブレラスカイ

橋本市では初めて開催した「アンブレラスカイ」だが、発祥は、ポルトガル中部の街アゲダ。2012年に始まったというからまだ歴史は浅いが、今では、毎年夏に開催される一大イベントだという。そして、各地で同様の催しは行われているらしい。
杉村やすらぎ広場

杉村やすらぎ広場

【国城観光農園】

今度はフルーツ狩りを楽しむ。南海高野線と別れ、国道371号を南下、紀の川を渡り、紀ノ川フルーツライン(紀ノ川左岸広域農道)を少し走り、山道を2キロほど登ると国城(くにぎ)観光農園がある。国城山(522メートル)の八合目付近という。木下善久(きのした・よしひさ)さんが迎えてくれた。今の時期は、みかん狩りと柿狩りができる。農園の事務所の目の前が柿畑だったので、まずは柿狩りから。

柿狩りする三浦さん

柿狩りする三浦さん

自分で穫った柿

自分で穫った柿

狩るのは、完全甘柿の富有柿(ふゆがき)。実が大きく、つやつやとした光沢があるきれいな柿色をしている。柿の木から柿を狩るのは柿取り棒を使う。色の濃いものがおいしいのだという。3メートルほどの棒の先に袋がついているだけ。この袋にお目当ての柿を入れて、棒をひねり、枝ごと狩る。木下さんの見本を見ていると簡単そうだが、女子2人はおそるおそる状態。できた!柿は取ってすぐに食べるのがおいしいという。
みかん狩りを教えてもらう

みかん狩りを教えてもらう

みかん狩りする柳橋さん

みかん狩りする柳橋さん

続いてはみかん畑へ。さらに山を登る。視界が開け、橋本市内を一望できる。旅のスタート地点の林間田園都市駅のあたりも見えている。これはいい眺めだ。みかんは小ぶりのものがおいしいという。こちらも黄色が濃いものが良いらしい。みかんは実を持って、へたの上をはさみで切って狩る。手元で、さらに、ヘタすれすれのところをカットして完了。子どもの場合は、はさみが危ないので、実を持ってくるくる回すと取れるのだとか。みかんは取ってすぐだと酸が強く、やや酸っぱい。1週間ほど置くと酸が抜けておいしくなると木下さん。
橋本市内を一望

橋本市内を一望

木下さんとマロンと

木下さんとマロンと

園城観光農園は入場料を払って園に入る。時間制限はなし(開園時間は午前10時から午後4時まで)。園内で食べる分には、いくつ狩っても構わない。ただし、持ち帰る場合は、重さに応じて別料金となる。みかんはともかく、柿は食べるためのナイフやお皿などは用意されているから安心を。でもここで注意ポイントがある。柿は甘く、みかんは酸っぱいので、先に柿を食べるとみかんは食べられないという。今回の旅では、柿狩りを先にしたが、実際には、みかん狩りを先にするのが良いとのこと。その話を聞いたので、女子たちは、柿は狩ったが食べずにみかん狩りに向かった。園には猫もいる。営業第1課・課長のマロンという名刺をもらった。
国城原農具民俗資料館へ

国城原農具民俗資料館へ

古い農機具を前に

古い農機具を前に

みかん畑の入口に、「国城原農具民俗資料館」がある。木下さんのお父さんが、近隣の農家や林業家から器具を譲り受けて展示施設を作ったのだという。展示…といいつつ、私設資料館なので、器具を触る(操作する)こともできる。古いもので江戸末期から明治のころで、昭和初期のものも多い。いわゆる公設民俗資料館などよりも新しいものだが、それゆえに懐かしいと感じる方も多いのではないかと思われる。ただ、女子2人には「懐かしい」感覚はなく、初めて見るものばかりだった。

【玉川峡】

一度、国城山を降り、国道371号を南下。旅の最後は、玉川峡(たまがわきょう)へ。玉川峡は、紀の川の支流の丹生川(にうがわ)の上流で、橋本市から九度山町にまたがる奇岩や滝などがある景勝地。高野山町石道玉川峡県立自然公園に指定されている。夏はホタルや渓流釣り、キャンプなどが楽しめ、秋は紅葉が美しい。女子2人が訪れた時(11月上旬)は、紅葉が始まったばかりで、見ごろにはまだ早いという感じだった。山間で、すでに日が陰っていたので、少し肌寒さも感じた。

玉川峡オフショット

玉川峡オフショット

玉川峡の岩景色

玉川峡の岩景色

清流の音を聞きながら旅を振り返ろうとして、狩った柿を食べていなかったことを思い出す。折角だからとかぶりつく柳橋さん。あま~い。果肉がとろっとろ。おいしい~。三浦さんは…えっ、なめるの?
柿にかぶりつく柳橋さん

柿にかぶりつく柳橋さん

柿をなめる三浦さん

柿をなめる三浦さん

【お知らせ】

    次回の放送は、最終週ではなく、12月18日(土)です。
    最終週の25日には「ラジオチャリティ・ミュージックソン特別番組」があるためです。

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