【2021年は初詣から】
依然として、感染拡大が止まらない新型コロナウイルス感染症。この影響で、今年(2021年)の初詣は分散参拝が呼びかけられ、旧年中の先参りや、新年も三が日だけでなく、立春の頃までに期間を延長するなど、社寺は感染対策とともに、それぞれ大変だ。放送日が月末なので、例年1月旅では初詣を見送ったりするところだが、今年は詣でることに。旅女子は、20回目の旅になる伊舞なおみさん(写真右)と、10月から番組サポーターをつとめる和歌山放送の黒川綾香(くろかわ・あやか)さんの初コンビ。黒川さんは、女子旅初参加。普段は番組ディレクターだったりする。そして、この2人は、和歌山放送「旅部(たびぶ)」のメンバーだという。そんな部があったのか、初めて知ったぞ。ちなみにメンバーは4人(WBS社員3人+伊舞さん)で、これまでに1回、1泊2日の香港弾丸ツアーに行ったのだとか。
初コンビ始動
☆番組は、ここから聞くことができます。
初詣に訪れたのは、湯浅町の湯浅大宮 顕国神社(けんこくじんじゃ)。国道42号湯浅交差点近くにある大きな神社だ。この神社の祭礼と本殿、祝詞殿、拝殿、手水鉢は「日本遺産『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」の構成文化財となっている。訪れた日は拝殿から雅楽らしき調べが聞こえていた。
顕国神社に初詣
顕国神社に参拝
初詣をすませた女子2人はおみくじを引く。黒川さんは大吉、伊舞さんは小吉。
おみくじ引きます
おみくじを結ぶ
【わかやまジビエ】
先月の伊勢エビ(2020年12月「冬の味覚、エビを知ってエビをいただく旅」 )に続いて、和歌山の冬の味覚を楽しむ。今回は山の恵み「わかやまジビエ」をいただく。折しも「わかやまジビエフェスタ2020-2021」が開催中だったので、参加店舗を訪ねることにした。わかやまジビエを扱っている店には表示がある。
ポスター
わかやまジビエの小旗
ジビエ、わかやまジビエ、わかやまジビエフェスタ
ジビエ(gibier / 仏語)とは、狩猟により得た野生鳥獣の食肉のこと。中世ヨーロッパでは、狩猟は王侯貴族のみ許されていたこともあり、そこで得られた貴重なジビエは高級食材だった。自然豊かな山野で育まれたジビエは身が締まっていて、歯ごたえと深い旨味があり、「山のごちそう」と呼ばれている。
わかやまジビエとは、和歌山県内で捕獲され、食品営業許可を得た県内施設で処理加工された野生の猪肉と鹿肉のこと。和歌山県では、安全で安心なジビエの提供を目的に、「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証制度」を推進、また、全国に先駆けて「わかやまジビエ肉質等級制度」に取り組み、品質に見合った格付けと価格設定で、市場での信頼性確保を目指している。
わかやまジビエフェスタは、わかやまジビエが一般に広く普及し、多くの方に食べてもらおうと県内飲食店・宿泊施設が店ごとに工夫を凝らしたメニューを提供するもの。今回は77施設が参加し、2020年12月1日から2021年2月28日までの3か月間にわたって開催されている。
また、期間中に、参加飲食店・宿泊施設で「ジビエメニュー」を食べると、応募ハガキがもらえ、このハガキ、または、インターネットから応募すると、抽選で20人に5,000円相当のジビエ詰め合わせが当たる。
わかやまジビエフェスタwebから抜粋
まずは、有田川町の「ナチュラルガーデン」へ。阪和自動車道・湯浅御坊道路の有田インターチェンジ近くにあるかわいらしいフレンチレストランだ。わかやまジビエのメニュー「猪(いのしし)のテリーヌ」と、「ナチュラルガーデンランチ」をいただく。メニューの一つ一つに細やかな気遣いと工夫があり、うれしい驚きとともに、やさしいおいしさに満たされ幸せな気分になった。
猪肉のテリーヌ
ジビエを食す伊舞さん
湯浅町出身のオーナー・シェフ、前川和宏(まえかわ・かずひろ)さんと、シェフに誘われ、和歌山のおいしいみかんに魅せられて、和歌山に来たという店長の壁屋知加子(かべや・ちかこ)さんがサーブしてくれた。フランスで幸せを運ぶ虫とされるてんとう虫がお店にも料理にも配されている。常連のお客さんはてんとう虫を見つけるとお店に持ってきてくれるのだとか。黒川さんもてんとう虫を身に着けてみた(?)
前川オーナーシェフのサーブ
しあわせのてんとう虫
お店は今年8周年を迎えるという。ランチとディナーがある。定休日は水曜・木曜。去年、お店の隣にテイクアウトショップ「ラトリエナチュラル」もオープンした。ここでもわかやまジビエのミートパイが販売されている。
店長の壁屋さんと
ラトリエナチュラル
続いては、御坊市の「BAMBU(バンブ) -Trattoria dal 2003-」へ。阪和自動車道の御坊インターチェンジから国道42号方面に向かう県道沿いにある。18年めというイタリアンレストラン。御坊市出身のオーナー・シェフの笹佳史(ささ・よしふみ)さんが迎えてくれた。店の名は、シェフの名の笹のイタリア語。英語とはスペルが違うので「間違っていない?」とお客さんに言われることがあるとか。
和歌山産猪の煮込み白バターソース
ジビエを食す伊舞さん
わかやまジビエの2つのメニューを注文した。歯ごたえがあり、おいしい肉料理だ。当然のことながら、ジビエ特有の臭みなどは全くなく、くせになりそうだ。肉食女子、いや、お肉大好き女子も大満足の猪と鹿。この店には、まだほかにもジビエメニューがある。今度はコース料理も食べてみたい。
田辺産鹿ロースの低温調理ステーキ仕立て
ジビエを食す伊舞さん
ランチとディナーがある。コース料理もあるので、記念日などにどうぞと笹シェフ。定休日は月曜。
笹オーナーシェフ
笹オーナーシェフと
【御坊まちめぐり】
食べてばかりではいけない。御坊市で町めぐりをしよう。とか言いつつ、紀州鉄道の紀伊御坊駅へ。改札にいた営業部の今井悠(いまい・ゆう)さんに話を聞き、教えてもらう。この時点で、町めぐりはどこへやら。
紀州鉄道紀伊御坊駅
紀伊御坊駅の今井さんと
紀州鉄道に関して、伊舞さんの話を補完しておく。紀州鉄道は現在、JR御坊駅から西御坊駅までの2.7kmだが、かつては、西御坊駅から0.7km先の日高川河口近く(日高港近く)の日高川駅が終点だった。今も一部線路が残っていたりする。日高川駅は、1989年4月1日に廃止。また、紀州鉄道という社名は1972年から。それまでの社名は、御坊臨港鉄道だった。地元の人が「りんこう」と呼ぶのは、旧社名から。
合格祈願鉛筆
学門お守り
紀州鉄道の本社は東京にあり、多角的な事業を展開しているが、鉄道部の事務所は、ここ紀伊御坊駅にある。そして、この駅舎が楽しい。鉄道ファンはもちろん、誰もが楽しめそうだ。現に、伊舞さんは、かなりテンションが上がっている。すっかり魅了されたようす。鉄道むすめの日高かすみちゃんの等身大のパネルにも大はしゃぎ(はしゃいだ割に写真を撮り忘れた ⇒
鉄道むすめ”日高かすみ”デビュー![2020.01.09/紀州鉄道] )。ガチャガチャがある、映画「ソワレ」のロケ地マップがある、紀州鉄道グッズがいっぱいだ。中でも合格グッズがたくさん。グッズは、インターネットの
紀鉄ショップ でも購入できるという。
紀伊御坊駅内
紀伊御坊駅ガチャ
ハイテンションの伊舞さんに引っ張られる形で、紀州鉄道に乗車する。紀州鉄道は、御坊―学問―紀伊御坊―市役所前―西御坊の5駅あるが、今回旅女子が乗ったのは、紀伊御坊から西御坊までの2駅。
紀州鉄道車両
紀州鉄道
伊舞さんが小さい頃、おばあさんに連れられて臨港(紀州鉄道)乗った思い出が詰まった西御坊駅。ここは、伊舞さんにとって、素敵な場所に出かける玄関口だったに違いない。伊舞さんから、当時の写真の掲載の許可をもらったので、皆さんにも公開。
紀州鉄道西御坊駅で
伊舞さんの思い出の西御坊駅
紀州鉄道の西御坊駅の近くに、小竹(しの)八幡神社がある。人を見たけりゃ「御坊祭(ごぼうまつり)」といわれるほどの大人数が集まり、熱気ある秋祭りが行われる場所。この日は、冬の夕刻ということもあり、静かだった。旅の締めくくりに参拝する。紀州鉄道と小竹八幡神社は、
2018年7月「御坊、ゼロ番線発、寺内町行きの旅」 で訪ねて以来。この時には中に入れた、紀伊御坊駅近くの紀州鉄道車両に、今は入れなくなっている。
小竹八幡神社
小竹八幡神社に参拝
放送には出なかったが、実は、町歩きの中で、カフェにも立ち寄った。「カフェ&バー、レストランの倉庫ミュージアムwawawa」。まさにミュージアムのごとく、様々な展示や商品陳列があり、飲食もできる。壁には、アール・ブリュットの作品もたくさん。2階にこたつを見つけた伊舞さん。写真を撮って~と、わざわざ照明を点けてもらって、こたつに入る。
倉庫ミュージアム
こたつに入る伊舞さん
カフェブレイクのはずが、スイーツを注文しり・・・。色んな別腹を持っているようだ。「倉庫ミュージアムwawawa」の定休日は水曜・木曜という。
スイーツを注文
倉庫ミュージアムの前で
【女子旅サポーター】
今月の女子旅サポーター(ナレーション)は三浦ちあきさん。旅するパーソナリティとして、40回近く旅をしているが、サポーターは初めて。
関連リンク
放送日:11月30日(土)
旅人:三浦ちあき・伊舞なおみ
地域:広域
ヒント:紅葉
放送日:12月28日(土)
旅人:伊舞なおみ・柳橋さやか
地域:広域
ヒント:紅葉
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あて先は、いずれも「ラジオで女子旅」係 まで。
番組では、皆さんからの「旅プラン」も募集しています。プランになっていなくても、この季節にこの場所とか、イベント、お店、スポット、人、食など、また、アイデアもぜひお寄せください。お待ちしています。
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