【熊野川】
新型コロナウイルス感染症の広がりが幾分落ち着いて、徐々に日常が取り戻されつつある。とはいっても、終息ではなく、感染拡大前の状態には、簡単には戻れない。そして、良きにつけ悪しきにつけ、様々なことがらに影響を及ぼしている。和歌山放送に2020年4月入社の税所(さいしょ)ひかるアナウンサーへの影響は、デビューが早まったことが挙げられる。この番組への出演もそう。今回は、おなじみ三浦ちあきさんと、何もかもが初めてという税所アナ(写真左)の旅。
道の駅瀞峡街道熊野川で
和歌山県のお隣、奈良県出身の税所アナだが、和歌山はまだまだ初心者。自分で新人アナウンサーと自己紹介。取材、ロケなどはもちろん、そもそも、新宮市訪問が初めてという。初々しい、フレッシュさは、誰もが、いつまでも持ち続けたいもの。三浦さんは、これをキャピキャピと表現した。なんだか懐かしい気がする。三浦ちーたん先輩、リードよろしく!
☆番組は、ここから聞くことができます。
旅のスタートは、新宮市熊野川町田長(たなご)にある道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」。緑豊かな大自然の中を、雄大な熊野川が流れるロケーションに道の駅はある。紀伊半島大水害の爪痕も見られ、慰霊碑や最高水位到達点のモニュメントなどがある。
道の駅と熊野川と緑と
熊野川の流れを前にしての番組オープンニングで、「様々なアクティビティも楽しめるよ」という三浦さんの振りに、「へー、そうなんですね」と税所アナが受けて終わる。おかしいな、話が弾まない。最初だからだな。よしよし、スタートしよう。
【熊野三山】
今は世界遺産でもある熊野三山(くまのさんざん)の中心は、3つの熊野総本宮。そのひとつが新宮市にある熊野速玉神社(くまのはやたまたいしゃ)。熊野川の河口近くに位置する。初めて新宮を訪れたということで、まずは熊野の神様にごあいさつをと大社の鳥居をくぐった。
鳥居をくぐり参道へ
参道を行く女子2人
参道を歩いて行くと、神木の梛(なぎ)が見えてきた。新人アナウンサーが来るというので、新宮支局の引本孝之さんが待っていてくれて「ようこそ新宮へ」と迎えてくれた。この梛について予習してきた税所アナが、その葉に夫婦円満のご利益があるそうだと話すと、樹齢は千年、お守りもあるよと引本さんが教えてくれた。環境省の巨樹・巨木林データベースによれば、幹周り4.61m、高さ20mと、文字通りの巨木だった。
引本さんに聞く
熊野速玉大社神木のナギ
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、不特定多数の人がさわる手水舎(ちょうずしゃ/手を清める場所)のひしゃくや、拝殿の鈴(ガラガラと鳴らす大きな鈴)は、撤去されていた。
感染症対策の手水舎
熊野速玉大社の大しめ縄
大きなしめ縄の神門をくぐり、境内に入ると、神聖さが増した気がした。が、参詣者は、それぞれに間隔を開けて参詣していた。そうソーシャル・ディスタンスが徹底されている。女子2人は当初の目的通り、熊野の神様にごあいさつし、今回の旅の安全を祈願した。
大社の境内に向かう
参詣する女子2人
境内の授与所では、疫病退散祈願のアマビエ・ステッカーが販売されていた。郵送対応もしてくれるという。
【大正モダン】
今度は文化に触れてみよう。訪れたのはJR新宮駅にも、新宮城にも近い旧チャップマン邸。2階建てのモダンな洋風建築に女子2人は外観を見ただけで大はしゃぎ。ここは、アメリカ人宣教師のチャップマン一家の邸宅で、誰でも無料で見学できる。登録有形文化財。
広いお庭で記念撮影
旧チャップマン邸への石段
旧チャップマン邸は、文化学院の創立者で、新宮市の名誉市民、西村伊作(にしむら・いさく)の設計で、1926年、大正15年に建てられた。
玄関がすでに素敵
レトロな食器棚や暖炉!
レトロな室内、調度品が素敵すぎる。カフェのようなテーブルがあったり、窓が大きかったり。
おしゃれなカフェのよう
羽山さんと記念撮影
旧チャップマン邸の羽山真弓(はやま・まゆみ)さんに案内をしてもらった。チャップマン一家は5人で暮らしていたという。
チャップマンご夫妻の写真だ
木製の大きな古いラジオ
当時の写真が展示されていたり、家具もある。大きなラジオがあった。窓からは、新宮の町並みが見え、風が心地よい。西村伊作の自宅、国の重要文化財、旧西村家住宅も見える(放送前日から公開が再開された)。今度はこちらも訪ねたい。
バルコニーに出てみた
西村伊作氏の住宅が見える
【海へ】
最後は海へ。三浦さんはちょうど2年前(2018年6月旅「新宮、青い青い海に沿っていにしえの旅」)の旅以来の王子ヶ浜(大浜)だが、もちろん税所アナは初めて。
堤防に登ると海だ!
砂利の浜を波打ち際へ
今回使用したマイクの特性で、まわりの音を拾うことがあまり出来ていないが、近づくにつれ、どんどん大きくなる波の音。波打ち際ではかなりの迫力!三浦さんの指示で、海の水の冷たさを確かめに行く税所アナ。すでに冷たさはないとのこと。「ぬるい感じ」と税所アナ。表現にもうひと工夫ほしいところ。そして、大海原を前に「和歌山のことをもっと知りたい」と決意を新たにしたようす。
水の温度をリポートしてみて
王子ヶ浜で女子2人
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