上富田から中辺路、秋の熊野古道を楽しむ旅

【熊野古道への入口】

熊野古道は熊野三山への詣で道、熊野参詣道のひとつ。世界遺産登録されている箇所もある。熊野詣は、平安時代に始まり、江戸時代に人気沸騰、そして、世界遺産登録以降、特に中辺路ルートは外国人にも人気の道だ。大阪から主に海沿いのルートを南下、上富田町からは東へ、本格的に山あいのルートとなる。そんな訳でこの地は口熊野と呼ばれてきた。今回の旅はここを始まりに秋の熊野古道中辺路ルートを楽しもうというものだ。旅女子は、伊舞なおみさん(写真左)と大橋未歩さん。今年の秋は深まりがゆっくりで、旅の頃は紅葉にはまだ早い感じだった。放送を前に一番美しい状態に色づいた場所は、このwebで写真でお見せする。そちらも楽しんでほしい。

彦五郎公園からスタート


☆番組は、ここから聞くことができます。

四季折々の花が楽しめるほか、上富田町のイベントといえばここという彦五郎公園。そばを流れる富田川も美しい。遊具もある。

碑の前で女子2人

彦五郎さんとは

その昔、暴れ川だった富田川。たびたび洪水にも見舞われ、被害を受けた地域の人たち。堤防を作るにあたり人柱となったのが彦五郎さんだったという伝説がある。その時、築かれた堤防と公園がここ。

彦五郎のことば

自撮りの女子2人

穏やかな秋晴れ(冬晴れ)となったこの日、これからの旅に期待して、自撮りする女子たち。紀勢自動車道の上富田インターチェンジで降りて、国道42号へ。そして、内陸部へと通じる国道311号へ。するとほどなく彦五郎公園にさしかかる。皆さんもぜひ立ち寄ってみてほしい。

白い彼岸花咲く国道沿い

清流富田川

【日本一の大だるま】

海岸に沿って南下してきた熊野古道が、中辺路方面へとコースを変える上富田町。ゆえに口熊野というと書いたが、実際に海岸にあるのは、みなべ町の千里王子で、そこから、旧田辺市を経て、上富田町へと入って行く。八上(やがみ)王子、稲葉根(いなばね)王子、市ノ瀬(いちのせ)王子と3つの王子社がある。このうち稲葉根王子は五体王子のひとつ。2017年12月旅(「口熊野から奥熊野、秘境を訪ねる旅(三浦ちあきさんと柳橋さやかさん)」のスタート地点として訪れている。今回は市ノ瀬王子の近くへ。

熊野古道市ノ瀬王子近く

白い大きなものがいるぞ

興禅寺(こうぜんじ)を訪ねた。だるま坐像としては日本一大きな達磨大師がいる。少し高台にあるので、富田川沿いが一望できるなどと言いつつ、参道を進んでいくと正面に白い大きなだるま像が見えてくる。「デカいな!」思わず笑ってしまう伊舞さん。

大だるまと女子2人

風鈴にもだるまの顔

白い大きなだるまの石像は確かに目立つ。近づくと大小いろんなだるまがあることに気づく。大だるまには平和だるまと書かれている。高さ5メートルという。女子2人は、大だるまに参拝して、本堂への石段を上る。

興禅寺本堂へ

振り返ると大だるまさん

本堂の前には、やはり石像の大きなほてい様が座っていた。そして、振り返ると大だるまさんがいる。

本堂前にはほてい様

本堂脇の散策道を行く

本堂の周囲は自由に散策できる庭があり、四季折々の美しい景色を見せてくれる、らしい。これは、四季折々に訪ねてみなくてはいけない。

散策道が伸びる

こちらは出口なのね

本堂へと上る石段の下に、白ユリが一輪咲いていた。

白ユリが一輪咲いている

富田川方向を一望

【道の駅には立ち寄る】

熊野古道とともに山に分け入っていく国道311号を行くと、田辺市に入った。まずは旧大塔村エリア。道の駅「ふるさとセンター大塔」がある。華やかさはないが、ちょっと休憩するのに良い場所。伊舞さんは道の駅スタンプを押しに行く。さすがスタンピスト。地場産品が販売されているので、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

大塔の道の駅

大塔の道の駅

【熊野古道館】

富田川に沿って、熊野古道に沿って、国道311号は山中へと伸びる。旅女子たちは、田辺市の旧中辺路町エリアへ。山道を進んで来た熊野古道が、まさに険しい山々へと分け入っていくのが滝尻から。五体王子のひとつが滝尻王子が拠点となっている。その近くに、世界遺産や熊野古道、熊野参詣などを豊富な展示などで知ることができる熊野古道館がある。

熊野古道館の展示

平安衣装と地図の展示

12角形の木造の建物。これは、旧中辺路町に12の王子があるからという話。館内からも12角形がわかる(でしょ)。

熊野古道館の天井

のれんの奥が着付け部屋

熊野古道館では、平安衣装の着付け体験ができる(有料)とあって、女子2人も着せてもらう。ふらりと訪れても体験はできるというが、予約の電話をしておくのがオススメ。女子2人は衣装選びからテンションが上がっている。

平安衣装を選ぶ

平安衣装を選ぶ

ジャジャーン!「みーや」「なーどの」「おほほほほ…」の寸劇(コント?)は全く続かなかったが、元気な女子2人が、おしとやかに見違える。

平安衣装の大橋さん

平安衣装の伊舞さん

平安衣装で見学する

平安衣装で外に出てみた

平安衣装を着付けてもらって、館内やその周辺、近くにある滝尻王子までは誰でも行くことができる。男性用衣装もあるので、カップルやご夫婦、コスプレ愛好家など色んな楽しみ方ができるはず。

熊野古道滝尻王子

熊野古道案内図

平安衣装で滝尻王子へ

平安衣装で滝尻王子を

平安衣装の女子2人は滝尻王子に参拝し、モデル気分で写真撮影を楽しんだ。

滝尻王子に参拝する

平安衣装で記念撮影

平安衣装で伊舞さん

平安衣装で大橋さん

近くの売店では、梅干しが天日干しされ、販売されていた。みなべ町と並んで、田辺市も梅の産地だ。

天日干しの梅干し


【大銀杏のアクセント】

国道311号をさらに進むと、富田川の対岸に大きなイチョウが見えるスポットがある。葉が緑の時は、知らないと気づかないが、鮮やかな黄色に色づいた大銀杏は抜群のアクセントになる。この時期は、道路脇に車を停めて撮影する人の姿をよく見かける。気持ちはとてもわかるが、カーブで見通しが悪い箇所もあるので、交通に気をつけて安全に。

福定の大銀杏が黄色に

福定の宝泉寺の大銀杏

田辺市中辺路町福定(ふくさだ)という場所で熊野古道沿いにある宝泉寺(ほうせんじ)の大銀杏で、車で行ける。この時期は平日・休日を問わず、大混雑となる。が、一見の価値あり。

福定の宝泉寺の大銀杏

福定の宝泉寺の大銀杏

旅ロケの時は、まだ早かったが、一番良い時を訪ねた。写真でどうぞ。


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