【口熊野】
熊野三山への参詣道、熊野古道のうち、内陸部を通っていく中辺路ルートがある。これからいよいよ山間部に入っていくという入り口のあたりを口熊野と言った。みなべ町・田辺市・上富田町あたり。今回の旅のスタートは口熊野、上富田町にある稲葉根王子社。そして、旅のパートナーは、元気印のバッシーこと柳橋さやかさん(写真左)。女子旅初回以来、2回目の登場となった。
☆番組は、ここから聞くことができます。
【稲葉根王子】
熊野古道に無数にある王子社。九十九王子などといわれる中に、格上とされる五体王子がある。ここ上富田町岩田の稲葉根王子もそのひとつ。朱色の橋と朱色の社が美しい。去年(2016年)、熊野参詣道として世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録された。女子2人は、ここで、旅の安全などを祈願した。今回は熊野古道をたどるわけではないが、熊野の奥地へと分け入ることに違いはない。そして、お参りを済ませてから説明看板に気づき、改めて読み込む。
【大樟の流木】
稲葉根王子は、国道311号の稲葉根トンネル近くだが、岩田川沿いの細い道を少し入ったところにある。初めて訪れると、トンネルを抜け、旧道と合流する地点、富田川も見えるところに、稲葉根王子と書かれた看板と、その背後にある何やら巨大なものをまず見つけることになる。近づくと、王子まで300mと書かれているのが分かる。
ここにあるのは、大きな樟の流木で、これがすでにパワースポット状態だ。女子2人も、木に触れてみる。もらえる力はもらっておきたい。
そして、記念写真も忘れない。
【真冬に桜満開】
旅の安全祈願をし、樟のパワーももらって、いざ、奥熊野へ。と車を走らせた矢先、この時期にまさかの桜!?を発見。
「紀伊一乗寺」バス停のそばに1本、さらに、少し入ったところにもう1本、満開の桜を発見。バス停のところは、街灯もあるので、うっすらライトアップもされて、夜も楽しめるのかもしれない。
「普通の桜とは少し違うような」と女子は口にしたが、ソメイヨシノっぽい感じもして。桜の種類は分からないが、毎年、この2本は冬に咲くのだそうだ。この桜のパワーももらっておこう。
【食事は熊野牛】
口熊野から奥熊野に向かう道中の食事は熊野牛。縁起担ぎのようになった。熊野三昧である。稲葉根王子社から国道311号を1時間ほど走ると、熊野川沿いに出る。田辺市本宮町から新宮市熊野川町へさらに川沿いを少し下ったところで、熊野牛メニューもあるレストラン喫茶に入った。いつもお客さんが多い、前から気になっていたというスタッフもいてちょうど良い感じ。店内からは熊野川の流れが望め、熊野牛のバリエーションも含めメニューが多く、いい雰囲気。リーズナブルで、お腹いっぱい。さぁ、奥熊野へ、この日何度目かの思いで出発する。