串本・那智勝浦、ロケットが好きになる旅

【 古座サテライト 】

2005年、旧串本町と旧古座町が合併して、現在の串本町が誕生して20年。元古座町役場は、串本町役場・古座分庁舎(古座サテライトオフィス)となり、その一部が、今年4月、宇宙ふれあいミュージアム「Sora-Miru(ソラミル)」(以降、ソラミル)として、オープンした。これは行かなくてはなるまい。今回の旅人は伊舞なおみさん(写真右)と西林味紀さん。西林さんは、この番組初登場、伊舞さんとは初めましてだが、和歌山放送ではおなじみの元祖元気印のリポーターだ。この番組の前身の「ラジオで和歌山」では3代目パーソナリティ(2012年4月~2014年9月放送)として、30市町村を巡っている。そして、番組としては、2024年2月「串本・那智勝浦、ロケット観光を予習する旅」(三浦ちあき&柳橋さやか)に続く、ロケット観光第2弾となる。

串本町役場古座分庁舎前

串本町役場古座分庁舎前

☆番組は、ここから聞くことができます。

【 Sora-Miru 】

ソラミルの前に、ポケふたがある。ポケモンが描かれたマンホールのフタで、全国にある。デザインがそれぞれ異なっている。和歌山県内には、放送の時点で5か所ある。マンホールのフタ好きの伊舞さんが逃すはずはない。だが、今回は、西林さんの行動が上回り、地面に寝そべって、ポケふたにマイクを向けた。

串本町役場古座分庁舎

串本町役場古座分庁舎

ポケふたにインタビュー

ポケふたにインタビュー

あらためて、ソラミルに入場する。スタッフの小山千佳(こやま・ちか)さんが迎えてくれた。建物の入口を入るとすでに、いろいろ展示などあり、女子2人はテンション高め。飛ばし気味の行動に、フロアのスタッフが爆笑している。1階には、受付カウンターと、グッズ売り場、写真撮影スポット、それに、ロケットミュージアムがある。
Sora Miru 入口

Sora Miru 入口

案内の小山知佳さんと

案内の小山知佳さんと

ロケットミュージアムから。まずはロケットタワー。カイロスロケットの胴回りと同じサイズの円筒にカイロスの映し出されている。その部分だけを見ると実物大という訳だ。カウントダウンとともに、ロケットが飛び立っていく。現実にはあり得ない至近距離で、打ち上げを見ている疑似体験となる。音がリアルで、迫力がスゴイ。揺れていないのに、音と映像で体が振動しているかのような体感となる。女子2人は目を見開き、口をあんぐり状態で見入っている。そのすぐ脇には、宇宙服を身に付けて写真が撮れるスペースワーカーのコーナーがある。手を挙げたり、握ったり、広げたり(じゃんけんのグーとパー)すると画面が切り替わり、ディスプレイの中に、宇宙服姿の自分が現れる。それをスマホで撮るというもの。おおはしゃぎだ。
迫力の映像を楽しむ

迫力の映像を楽しむ

バーチャル宇宙服

バーチャル宇宙服

「ロケットが串本にきたヒミツ」では、なぞなぞに答えながら学習できる。全長4・5メートルのロケットの模型が横たわるパートでは、専用のスクリーンを動かすことで、その場所のロケット内部の様子が見られる。
なぞなぞに挑戦中

なぞなぞに挑戦中

ロケット内部を見学中

ロケット内部を見学中

映像と模型が連動し、機器操作もある打上プロジェクトや、スペースポート紀伊の疑似見学もできる。女子たちは、時間を忘れて(予定時間を超えて)体験していく。それでも全部は無理だし、放送では、体験したものの中のごく一部しか紹介できいない。また、今回は体験中心で巡ったが、展示も豊富で、宇宙や宇宙飛行士、ロケット、宇宙ビジネスなどが、わかりやすく紹介されている。これは、あらためめて時間をかけて訪れなくてはいけない。
打ち上げミッション体験

打ち上げミッション体験

カイロスロケット模型

カイロスロケット模型

続いては、3階「スペースシアター」に向かう。エレベーターが格好いい。ゴンドラの狭さが絶妙で、ロケットに搭乗するためのエレベーターのように感じられて、わくわくする。
エレベーターで上階へ

エレベーターで上階へ

エレベーター扉(1階)

エレベーター扉(1階)

巨大スクリーンに映し出される8K映像と、臨場感がある立体音響が圧巻の没入型コンテンツになっている。今は、串本町の紹介映像と、これまで2回の打ち上げチャレンジの様子が上映される。今後、カイロスロケットの打ち上げが、回を重ねていくに連れ、映像コンテンツもバージョンアップされていくということで、楽しみだ。
スペースシアター

スペースシアター

小山さんに話を聞く

小山さんに話を聞く

ソラミル内には、フォトスポットがたくさんある。カイロスロケットや宇宙兄弟、宇宙服もある。
カイロスと一緒に撮影

カイロスと一緒に撮影

宇宙兄弟と撮影

宇宙兄弟と撮影

1階に戻ってきた。最後はグッズショップへ。興味深い品々ばかり。いわゆる観光土産店では手に入らない、見たことがないような宇宙関連、ロケット関連グッズがたくさんある。ソラミル限定、ここじゃないと買えないグッズもあるので、ぜひ、ゲットしてほしい。
顔出し宇宙飛行士

顔出し宇宙飛行士

グッズショップで

グッズショップで

楽しさいっぱい、お腹いっぱい状態で、ソラミルを後にしようとしたら、小山さんが、カイロスと同じくらいの大きさのオリジナルロケットとARを使って、写真が撮れることを教えてくれて、撮影実演もしてくれた(撮ってもらったということ)。モデル(女子2人のこと)は、現実にはないロケットをイメージしてポーズをとり、カメラマンは、ロケットと合わさった映像を見ながら、指示を出し、撮影する。なかなかうまくいかない。でも、そんなことをしている様子が楽しかったりする。
AR体験してみよう

AR体験してみよう

AR体験ロケット撮影中

AR体験ロケット撮影中

一応の完成形を披露。どうだろう。ぜひ、チェレンジしてみて。
AR体験ロケット撮影中

AR体験ロケット撮影中

AR体験の完成写真

AR体験の完成写真

【 打ち上げ見学スポット 】

ソラミルのスペースシアターで、過去2回のカイロス打上の映像を見た女子2人は、その映像記憶を持ったまま、リアル見学場に行ってみた。まずは、那智勝浦町の旧浦神小学校。ここには、ほぼ実物大のカイロスロケットのモニュメントが立っている。去年、番組で訪問した際には、国道からモニュメントが見えにくいとして、体育館の撤去工事の真っ最中だったが、すっかりきれいになっていた。モニュメントの前には駐車場もある。逆光だったので、わかりにくいが、ロケットのそばに女子2人がいる。

旧浦神小学校

旧浦神小学校

ロケットのモニュメント

ロケットのモニュメント

ロケットが打ち上がる側、校舎の向こう、浦神漁港で、イメージしてみる女子たち。発射場、スペースポート紀伊をはさんで、串本側の田原海水浴場でも、イメージしてみる。
浦神漁港でロケット空想

浦神漁港でロケット空想

田原海水浴場で打上空想

田原海水浴場で打上空想

そして、橋杭岩。ここは、公式見学場ではなかったが、人気の見学スポットだ。カイロスロケットを打ち上げるスペースワンは、今年8月31日、2号機の失敗は、センサーの不具合が原因だったとする調査結果を公表する一方、発射準備を進めている3号機について、札幌市の宇宙ベンチャーなど、あわせて4機の衛星を搭載すると発表した。打ち上げ日時は「可能な限り早く」と言うに留めたが、2か月前には公表すると述べた。打ち上げが待ち遠しい。
橋杭岩越し打上空想中

橋杭岩越し打上空想中

橋杭岩前で

橋杭岩前で

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