和歌山、低山登山を楽しむ旅

【 プロローグ 】

地名で言えば、和歌山市和歌浦西(わかうらにし)にある御手洗池(みたらいいけ)公園。もとは海だったとも、川だったともいわれるが、今は池。中央に島があり、赤い欄干の御手洗池橋が架かる。ここは、知る人ぞ知る桜の名所で、花の頃には、ライトアップもされている。島には東屋(あずまや)があり、昼夜を問わず桜を楽しめる。そんな場所から旅が始まる。葉桜チックな気もあるが、まだ少しは花が残っている木もある、そろそろ見納め感がある頃。旅人は、柳橋さやかさん(写真右)と関陽菜子アナウンサー。もちろん初めてのコンビだ。関アナは、先月に続いての旅となる。そして、今回は低山登山。和歌浦と雑賀崎の間にある高津子山(たかづしやま)をめざす。標高は136メートル。

御手洗池公園の名残の桜

御手洗池公園の名残の桜

☆番組は、ここから聞くことができます。

御手洗池公園は、紀州東照宮と和歌浦天満宮に隣接している。御手洗池橋からは、和歌浦天満宮が正面に見える。まずは、天満宮参拝から。関アナは、和歌山放送の入社試験を前に、参拝し、入社が叶い、お礼に訪れるなど、今回が4回目なのに対し、和歌山暮らし約10年の柳橋さんは、初参拝という。
正面に和歌浦天満宮

正面に和歌浦天満宮

御手洗池橋を渡って

御手洗池橋を渡って

鳥居をくぐると、狛犬ならぬ狛牛が迎えてくれる。牛は、祭神の菅原道真(すがわらの・みちざね)公にゆかりがあり、使いの牛と呼ばれ、各地の天満宮にある。関アナも話していたが、参拝者が、自身の傷や病の箇所をさすると回復するとの言い伝えがあったり、頭をなでると知恵を授かり、賢くなると言われている。
和歌浦天満宮へ

和歌浦天満宮へ

参道を歩く

参道を歩く

正面、50段の石段の上に楼門がそびえる。急な石段にひるんだ女子2人は、左側を回っていく、少し緩やかな参道を選択。関アナは、まだ、正面の石段を登ったことがないとか。今回は、登山が目的なので、良いとして、次回は、正面から登ろう。柳橋さんも一緒に。
参道の石段が2本

参道の石段が2本

緩やかな石段の参道を選択

緩やかな石段の参道を選択

境内に到着。きれいな、広い境内に感激する柳橋さん。さらに、楼門越しの景色に感動する。楼門の先には、南側の景色が広がっている。足元には、鳥居、御手洗池、その向こうに海が見える。関アナは、参拝4回目にして、初めての晴れの日らしい。
楼門越しの絶景

楼門越しの絶景

参拝する女子2人

参拝する女子2人

【 登 山 】

最近、低山登山が人気だ。ハイキング感覚で気楽に登れるからだという。ちなみに低山とは、1000メートル以下の山をいうらしい。だったら、和歌山の山は、ほとんどが低山ということになる。和泉葛城山(858メートル)、生石高原(生石ヶ峰870メートル)、高野山(800メートルくらい)・・・。ここは、本格的な装備がなくても、楽しみながら登れる高くない山ということにしておこう。今回、目指すのは、高津子山。2020年2月「和歌の浦をひとめぐり、絶景の小径を歩く旅(三浦ちあき&五島奈津紀)」の逆向きとなる。高津子山への登山道は潮騒の小径といい、和歌浦や雑賀崎などあちこちに通じていて、その一つが、和歌浦天満宮の境内につながっている。境内の震域から、神秘の森に入っていく雰囲気だ。和歌浦天満宮は、天神山(てんじんやま)の中腹にあり、高津子山との標高差は100メートルくらい、距離は約1キロといったところ。

登山道は境内から始まる

登山道は境内から始まる

潮騒の小径の行き先案内

潮騒の小径の行き先案内

前日に少し雨が降った関係で、しっとりした森という感じ。地面がやわらかいという所まで行かないちょうど良い感触。加えて、木々がいい感じに茂って、日差しを遮ってくれていて、快適だ。道標が示しているルートと、何も示されていないルートがある。女子たちは、高津子山を目指していく。地面が、土から石畳になったり、少し舗装された箇所になったりする以外に、景色に変化はなく、木々の覆われた道を歩いて行く。広い車が通れそうな場所に出た。ここは、和歌浦漁港方面に向かう大浦街道の和歌の浦トンネルの真上だった。スマホのマップを確認すると、まさに、トンネルの真上。とはいえ、トンネルのすぐ上ではないから、車道などは見えない。
和歌の浦トンネルの真上で

和歌の浦トンネルの真上で

トンネルの上の登山道

トンネルの上の登山道

確かな足取りの関アナが前を歩き、柳橋さんがついていく。看板や道標を見つけては立ち止まる。良い雰囲気の箇所に来ると写真を撮る。そんなことをしながら、歩く2人。
登山道を行く

登山道を行く

何か見つけて立ち止まる

何か見つけて立ち止まる

木々の向こうに、海らしき景色や街らしき景色が見えてきたと思っていたら、森を抜け、視界が開けた。「ゴール間近か!」と浮き足立つ。そして、少し歩くと、山頂から続く尾根伝いの広い空間に出た。そして、正面の坂の上に展望台が見えた!そして、左側には海、右側には市街地が見えてきた。すでにかなりの絶景だ。海側に桜の枝越しに海が望める箇所を見つけた関アナ。「花の頃なら桜のフレームみたいになる」「来年も来たい」と話した。柳橋さんは「絵はがきみたい」と。
視界が開けた

視界が開けた

花の頃なら桜のフレーム

花の頃なら桜のフレーム

展望台が近づいていく。最後に少し坂が急になる。振り返っても絶景が広がっている。足の疲れを口にし始めた女子2人。
展望台に向かって歩く

展望台に向かって歩く

展望台の前まで来た

展望台の前まで来た

らせん状の木の階段を上がると、展望台。360度の眺望が広がる。
高津子山山頂展望台到着

高津子山山頂展望台到着

高津子山山頂展望台で

高津子山山頂展望台で

北側には、水軒川と市街地と和泉山脈や海。和歌山放送を探してみた。南側は、片男波、和歌山マリーナシティや大海原が広がっている。青が美しい。
北側(北北西)の眺望

北側(北北西)の眺望

南側(南南東)の眺望

南側(南南東)の眺望

【 下 山 】

登山の目的地、ゴールは、山頂と思いがち。間違いではないかも知れないが、そこに、エレベーターがあるわけではないので、下るまでが旅、登山ということになる。登りとは違う、南側へと降りていく。

南側へ下る

南側へ下る

立ち止まれば写真タイム

立ち止まれば写真タイム

登りとは違い、かなり急な坂道、登山道だった。気をつけて、ゆるゆる下った。もちろん、写真も撮りながら。
立ち止まれば写真タイム

立ち止まれば写真タイム

まちなかまで降りてきた

まちなかまで降りてきた

ゴールの浪早(なみはや)ビーチに到着。海開きは7月。波の音が、疲れを癒やす。名コンビ誕生か。次回のこのコンビの旅も期待したい。
高津子山展望台を麓から

高津子山展望台を麓から

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