【 カメラ女子登場 】
旅の舞台、すさみ町は、冬も暖かく、「常春(とこはる)」などといわれるが、町名の由来は、風が吹きすさぶ、荒々しく厳しい自然から来ているという。訪れた日も、午前中は、風が強く、海は白波を立てていたが、午後になると風が弱まり、穏やかな日差しの暖かな旅日和となった。旅人は、50回超えの伊舞なおみさん(写真左)と、初参加の関陽菜子(せき・ひなこ)アナウンサーで、旅のスタートは、おなじみ、道の駅すさみ。
☆番組は、ここから聞くことができます。
道の駅すさみは、紀勢自動車道の終点、すさみ南インターチェンジの先、国道42号沿いにある。そして、海が近く、太平洋の大海原を臨める。関アナは、長野県出身(大学は京都)とあって、海が見えるとテンションが上がるらしい。すなわち、この日は初手からテンション高め。加えて、カメラ女子と判明する。早速、展望デッキから海景色を撮っていた。番組との相性が良いのではないのか・・・。
【 エビとカニ 】
道の駅内にある町立エビとカニの水族館へ。番組で訪ねるのは、2020年12月の「冬の味覚、エビを知ってエビをいただく旅」(三浦ちあき&柳橋さやか)以来、約4年ぶり。本多正樹(ほんだ・まさき)飼育員に案内をお願いした。
この水族館の新年といえば、工夫を凝らした干支展示と決まっている。2025年巳年は・・・? エビ・カニ系ではなく、ウミヘビ系。モヨウモンガラドウシとホタテウミヘビで、エビカニ神社というプレートが付けられた水槽に入っていた。これらは、すさみの海にも生息しているという。
エビとカニに特化した水族館というイメージだが、それ以外もいる。干支展示と同じ部屋にはペンギンがいた。本多飼育員も「鳥ですね」と苦笑い。ここのペンギンは、かつて、三重県にあった志摩マリンランド(2021年3月末で閉園)から来た4羽に加え、去年(2024年)、アドベンチャーワールドからやってきた4羽の計8羽が飼育されている。しかし、干支展示の部屋には2羽しか見えない。あとで分かったことだが、入口の外(無料エリア)にも展示場が新設されていて、ここで、ひなたぼっこしていた(中と外の展示場はつながっているという)。ペンギンのいる道の駅になっている。そして、このペンギンたちは、南極などではなくアフリカ産のケープペンギンのため、寒冷環境でなくても大丈夫らしい。
ここには、伊舞さんは、個人的に来たことがあると話していたが、関アナは、初めて。この道の駅も、いやいや、すさみ町自体が初訪問とのこと。何度訪れても面白く楽しい水族館だが、去年(2024年)、一部リニューアルし、新しい展示スペースも出来たという。ペンギンの展示スペースもそうだ。水族館の全飼育展示個体も増え、エビ・カニなどの甲殻類だけで、200種類1000個体程度になったらしい。国内では他に類を見ない、珍しい水族館であることに変わりはない。そして、2人は、見るもの出会うもの全てが珍しく、本多さんの話は面白く、なかなか進まない。
タッチプールへ。ここでは、タカアシガニと、伊勢エビと、小さなサメにさわることができる。関アナはタカアシガニの甲羅をさわり、ゴツゴツしていて、岩のようだと言い、伊舞さんはサメ肌を体感しようと恐る恐る手を伸ばす。思ったほどのザキザキ感(伊舞さん流サメ肌の表現)ではないとのこと。4年前の訪問時には、伊勢エビがテーマだったので、それを三浦さんが触っているから、番組的には、タッチングはコンプリートしたともいえる。みなさんも、実際に見て、触って、楽しんでほしい。
関アナは、収録が終わると、再び館内を巡り、水槽に密着して、シャッターを切っていた。以下の3枚(ポストとうつぼ、白いカニ・スノークラブ、クリスタルヤドカリ)は関アナの撮影による。
【 いちご狩り 】
新しくいちご狩り園ができたと聞いて訪ねた。山の上のホテル、ベルヴェデーレ内に昨シーズンオープンしたばかり。「すさみんのいちご畑」という。テニスコート6面をいちご栽培温室に転換し、観光農園に。いちごカラーの事務所で、前田幸一(まえだ・こういち)さんが迎えてくれた。
「すさみんのいちご畑」は、事前予約制。当日は、ホテルのフロントで受付をし、入場チケットなどをゲット。いちご園に行けば、プラスチック製の小さな容器をもらう。練乳などを入れるため。ちなみに、練乳やチョコレートソースなどは、自由に(冷蔵庫にあるのでセルフで)使っていいようだ。なお、駐車場は、いちご園近くにある(これとは別に、ホテルの駐車場もあり、どちらも使える)。
2人は、前田さんとともに、大きな栽培ハウスの中へ。ハウス内は24度くらいに調整されているとのことで、暖かい。防寒着で園内でしばらくいると汗ばんでくる。いちごは5種類栽培されている。「紅(べに)ほっぺ」「かおり野(の)」「おいC(シー)ベリー」「もういっこ」の4種が赤い実のいちご。「天使(てんし)のいちご」は白い実のいちごで、これは別の(隣の)ハウスで栽培されている。ハウス間は自由に行き来でき、自由に食べ比べできる。
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いちごは、摘みやすい高さで水耕栽培されていて、種類ごとに、特徴が紹介されている。40分間、摘み放題、食べ放題。とはいえ、大きく、みずみずしいので、そんなにたくさん食べられないかも。大量に食べるというより、完熟の甘いいちごを摘んで、その場で食べられる。それも5種類。これが楽しい。リピーターが多いというのも頷ける。営業期間が、12月下旬から5月上旬と長いのもい。
伊舞さんも関アナも、ご機嫌でいちご狩りを楽しんでいる。
味の違いをお知らせするより、この楽しさを体験してほしいと思った。
ホテルに宿泊して、アクティビティを楽しむのももちろんいい。ここは眺めも抜群だし。