【遊覧船で桜】
番組7年目スタートの4月。桜の開花とともに一気に春めいた和歌山県。その空気感に誘われて、紀北地区で花めぐりの旅に出かけた。旅女子は、三浦ちあきさん(写真左)と伊舞なおみさん。今シーズンもこの2人を中心に、さまざまな旅をして、県内各地を紹介していく。今回の旅は、桜の名所、和歌山城から。女子2人は、国の重要文化財でもある岡口門から公園に入り、舟に乗った。お堀の花見遊覧船だ。
☆番組は、ここから聞くことができます。
川の世界遺産、熊野川下りと同じ熊野杉で作られた舟を名物船頭の岸真樹(きし・まき)さんが操縦し、面白おかしくガイドもしてくれる。乗船定員は10人、遊覧は20分程度。普段とは違ったお堀からの視点が楽しい。コースは、一の橋近くの特設桟橋から南へ、東割へと進み、岡口門などを見ながら堀に浮かぶ鳥小屋を一周。50年間浮かんでいた鳥小屋が去年(2022年)4月に壊れ、新調された。ここで飼育されていた鳥や動物が夜に外敵の侵入に反応して声を挙げ、セキュリティシステムの役割を担っていたのだとか。
川の世界遺産、熊野川下りと同じ熊野杉で作られた舟を名物船頭の岸真樹(きし・まき)さんが操縦し、面白おかしくガイドもしてくれる。乗船定員は10人、遊覧は20分程度。普段とは違ったお堀からの視点が楽しい。コースは、一の橋近くの特設桟橋から南へ、東割へと進み、岡口門などを見ながら堀に浮かぶ鳥小屋を一周。50年間浮かんでいた鳥小屋が去年(2022年)4月に壊れ、新調された。ここで飼育されていた鳥や動物が夜に外敵の侵入に反応して声を挙げ、セキュリティシステムの役割を担っていたのだとか。
北に向きを変え、裁判所や税務署のビルを見ながら和歌山中央郵便局近くへ。ここで、堀とともに舟は左折、大手門前の一の橋をくぐって、けやき大通り沿いを西へ。右に和歌山城ホール、右前方には和歌山市役所が見えている。
西の丸広場で石垣に突き当たり、左(南)に向きを変える。ここが見どころ、御橋廊下と、その背後の山頂に天守閣が見える。
遊覧船は、御橋廊下をくぐって、紅葉渓庭園でUターン。往路と同じコースで桟橋に戻る。コースは同じでも逆向きになると景色は変わり、船頭の話も変わる。石垣の刻印探しを楽しんだりもする。
桜の頃と紅葉の頃が賑わうが、通年で土日祝日に運航している。オススメだ。今年は桜の開花、満開が早かったが天候に恵まれて、遊覧船は大盛況、船頭は大忙しだったらしい。
満開から散り初めという桜がもっとも美しい季節に和歌山城公園を訪ねることができた。天守閣はもちろん、お堀や石垣は桜が映える。どこを見ても絶景だったりする。
桜満開でにぎわう和歌山城の様子を写真で紹介しておく。
【俯瞰で桃】
桜とほぼ時期を同じ頃に咲くのが桃の花。国内有数の桃産地、紀の川市桃山町エリアにやってきた。あら川の桃でも有名なところ。右も左もあっちもこっちも、とにかく桃の木が植えられていて、満開となっている。町が桃色になるといわれる所以だ。それをリアルに見てみようと、最初ヶ峰(さいしょがみね)に登ってみた。紀ノ川流域が一望できることで知られ、夜景スポットでもあるのだが、この季節は桃色の桃の花の絨毯が圧巻だ。
景色は景色として楽しみ、見とれながらも、これがすべて桃(の実)になるんだと勝手に感心する女子たち。まさに花より団子コンビだ。
【道端で菜の花】
次の目的地に向かう途中、橋本市に入ってすぐ、学文路(かむろ)天満宮の駐車場脇に、満開の菜の花畑を見つけて、車を停めた。黄色の花と黄緑色の葉や茎が、日差しを受けて透ける感じが、「メルヘン」だという女子たち。モンシロチョウも飛んでいるし、ミツバチもいるし・・・。
畑の畦、足元につくしを見つけた。
【恋のチューリップ】
ここが目的地。橋本市恋野(こいの)地区。奈良県境が近い、橋本市の東端。橋本商工会議所が市民らの協力を得て、休耕田をチューリップ畑にしている。年々花の数(植える球根の数)が増え、今シーズンは、橋本市内に10万球、恋野地区だけで8万5千球という。
赤色の花を中心に、黄色やピンク色などで、大きなハート型が描かれている。「恋のチューリップ畑」と名付けられている。イベント「恋のチューリップまつり」も開かれ、大いに賑わったという。女子たちは、イベント前に訪れたがよく咲いていた。
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【鳥居と桜】
橋本市の桜の名所のひとつ、丸高(まるたか)稲荷神社へ。ここは隅田(すだ)八幡神社の飛び地で、85基の鳥居が並ぶ参道には、それらを覆うように桜も植えられてる。
満開は過ぎていたが、舞い散る桜が美しく、あたりに花びらが敷き詰められていた。足元にはタンポポも咲いていた。
女子2人は、参拝した。ここは、桜満開の頃、参拝のあと振り返ると息を呑むほどの絶景を見ることができる。
丸高稲荷神社へ、女子たちは、京奈和自動車道側からアクセスした(橋本東IC近く)。だが、拝殿を越えて、さらに奥へと遊歩道らしき道が続いていることに気づき、行ってみた。緑が豊かで、遊具もたくさんある広い公園に出た。紀ノ光台南(きのひかりだい・みなみ)公園というらしい。ここを旅のゴールとした。季節が移ると、花も移っていく。紹介した花は4月上旬のものだが、折々の花を楽しむ旅はきっと楽しいはず。皆さんも、ぜひ、出かけてみてほしい。
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