橋本から紀の川、パワスポ発掘の旅

【夢の力】

京奈和自動車道の高野口インターチェンジのすぐ近く、橋本市の庚申山(こうしんざん)の山頂にある高野口公園から旅が始まる。ここは、地域の桜の名所で、夜景スポットだったりもするから、知っている人もたくさんいると思われるが、夢が詰まった場所であることはどうだろう。「ロサリオン」は知られているのだろうか。今回の旅女子は、伊舞なおみさん(写真右)と柳橋さやかさん。この旅では、「パワースポット」を発掘する。パワーを感じたらぜひ訪ねてみてほしい。

高野口公園

高野口公園

ロサリオンについて

ロサリオンについて

☆番組は、ここから聞くことができます。

ミニロサリオン

ミニロサリオン

ミニロサリオンを上る

ミニロサリオンを上る

公園の看板には平成2年とある。昭和から平成へと時代が変わる頃に全国的に実施された「ふるさと創生事業」で、高野口公園に、展望台(ミニロサリオン)やジャンボ滑り台、ミステリーハウスなどが整備された。それから30年以上が経ち、今は、草木の中に埋もれてしまった施設もあるが、当時の夢の力は健在で、展望台にも上れる。らせん階段で10m上がると視界が開ける。360度見渡せるが、特に南側が開けている。高野口の町並みから紀の川、それに高野の山々が見え、涼しい風が渡ってくる。ここでは「夢の力」をもらった。
展望台から

展望台から

展望景色

展望景色

放送ではふれなかったが、そこにミステリーハウスがあれば女子2人は行く。TikTokなどSNSでの動画がバズリ、人気再燃の動きがあるミステリーハウスだ。そして、いろいろやってみた。みなさんも、ぜひ。
ミステリーハウス

ミステリーハウス

ミステリーハウス

ミステリーハウス

【勝利の力】

続いては、九度山町。世界遺産の慈尊院(じそんいん)や丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)の近くにある勝利寺(しょうりじ)。創建は、慈尊院より古く、弘法大師が42歳の時、厄除け観音を祀ったと伝えられる。何より、「勝利」という名を持つ寺は、全国でここだけというから、貴重だ。必勝祈願に訪れる人も多いという。

勝利寺の仁王門を見上げる

勝利寺の仁王門を見上げる

見上げると急な石段の上に朱色の仁王門が見える。「勝利の力」を得るためには上る必要がある。見上げるより上るが易しで、この石段は70段ほどだし、スロープで上る参道もある。女子2人も参拝する。
勝利寺の石段を上る

勝利寺の石段を上る

勝利寺参拝

勝利寺参拝

【大樹の力】

かつらぎ町の町立笠田(かせだ)小学校北側に近畿で一番の巨木がある。幹回り13.5メートル、高さは20メートル、樹齢は600年以上のクスノキで、「十五社(じごせ)の楠」や「十五社の森」と呼ばれている。かつて十五明神を祀る妙楽寺(みょうらくじ)の境内にあったことからこの名があるもよう。だが、明治の神仏分離令で明神が廃止となったらしく、今は、小さなほこらを残すだけとなっている。また、根元の近くで、たくさんの太い幹に分かれ、それぞれによく繁っていて、まさに森の様相を見せている。さらに、この木は、間近まで行けて、さわれる。女子たちは、パワーを授かりに行く。巨木全国順位では43位。

巨木(巨樹・大樹)

環境省の巨樹・巨木林調査では、地上高1.3mの位置の幹周囲(幹回り)が3.0m以上の樹木を対象としている。ツバキ、マユミなど幹が大きくなりにくい樹木は、幹周囲が3.0mに満たない樹木も対象。このことから、巨木順位は、地上高1.3mの幹周囲で決められている。

十五社の楠

十五社の楠

十五社の楠とは

十五社の楠とは

笠田小学校の児童を見守ってきた大きなクスノキは、校歌にも歌われている。新宮市出身の文豪、佐藤春夫(さとう・はるお)の作詞だ。作詞に至った経緯はわからない。笠田小学校の協力で、児童が歌う校歌を放送させてもらった。素敵な校歌だ。そして、笠田小学校は、校歌にある「至誠(しせい)」(校歌では「まごころ」)を校訓とし、3年後(2025年)、開校150年を迎えるという。
笠田小学校から大楠を

笠田小学校から大楠を

笠田小学校校歌

笠田小学校校歌

【鬼の力】

紀の川市との境界近く、かつらぎ町の紀ノ川にある中洲、船岡山(ふなおかやま)へやってきた。県道13号和歌山橋本線沿いの駐車場から望む。地元では蛇島(へびじま)とも呼ばれ、吊り橋で渡ることができ、島の中央には厳島(いつくしま)神社がある。蛇が好きという柳橋さんが関心を示したが、島に渡るのはまたの機会にし、今回は望むだけ。船岡山は、東西500m、南北125m、標高は60m。運ぶには大きいが、上流に棲んでいた2匹の鬼が、海から島を運ぼうとしたがこの地で断念したという伝説が残る。伊舞さんと柳橋さんの女優2人に演じてもらった。紹介したのは伝説からの創作。

船岡山を望む

船岡山を望む

鬼の涙

鬼の涙

県道を南側に渡ると、小さな水の流れ「史跡・鬼の涙」がある。岩肌を流れ落ちる水が鬼の涙というわけだ。
鬼の涙

鬼の涙

鬼の涙の伝説

鬼の涙の伝説

【地の力】

紀の川市にある史跡・紀伊国分寺跡歴史公園と、隣接する紀の川市歴史民俗博物館。博物館には、紀伊国分寺だけでなく、紀の川市の歴史資料などがある。まずは、博物館で学習する。紀伊国分寺のジオラマを見ながら、国分寺とは何かなど、紀の川市教育委員会・生涯学習課の田村幸美(たむら・さちみ)副課長(写真中央)に教えてもらう。その上で、実際に歴史公園を散策する。

紀の川市歴史民俗資料館

紀の川市歴史民俗資料館

紀伊国分寺跡マップ

紀伊国分寺跡マップ

復元されているのは講堂だけで、他は、遺跡のみ。だが、広大な紀伊国分寺跡地に建つ、様々な建造物や当時の様子などの想像を膨らませながら歩くのは楽しい。少し段差を上がるだけで見えるものが変わり、そこに塔があったと思うことで重厚さが増す。これは、ロマンだ。
紀伊国分寺跡歴史公園

紀伊国分寺跡歴史公園

階段を上がる

階段を上がる

この場所が、1300年ほど前の奈良時代から、人が集まり、作物が育ち、交通の要衝でもあったということ、残っていることが、すごい。そして、この場所、地の力をたっぷりともらった。
紀伊国分寺跡塔(空想中)

紀伊国分寺跡塔(空想中)

紀伊国分寺講堂

紀伊国分寺講堂

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