【山の家おいし】
大橋さんの思いを汲んで昼食。山の家おいしへ向かう前に案内看板にあった気になる「童謡トイレ」に立ち寄った。だが、形が何かを模しているのかと思える程度で、特に何もなかった。そんなこともあり、西川泰寿(にしかわ・ひろかず)店長に話を聞いた。
作られた当時、入ると童謡「しゃぼん玉」のメロディが流れていたという。気象環境の厳しい生石高原ゆえか、ある時に壊れ、それ以来、装置を外してしまったとか。また、建物の屋根にある耳(のようなもの)は、かわいらしさから作られたようだが、風の強い季節になるとすごい音がするという。聞いてみないとわからないものだ。
最近、SNS映え写真としてよく見かけるスポットは、岩がせり出した場所。かつて、雨乞いの神事が行われた「火上げ岩」だという。西川さんは30年くらい前に1度見たそうだ。毎年の行事ではなく、最近は行われていない様子。これまた聞いてみないとわからないものだ。「危ないことはしないでほしい」と西川さん。その通り。
【続・生石高原】
危ないことはしないを約束して、女子2人は、火上げ岩にやってきた。おそるおそる岩から下を見ると、それほどの高さはないが、足がすくむ。遠景も近景も撮ってみる。これは、撮り方でいろいろ表現できると確信。
写真を撮りに来たけれど、そんなことはどうでもよくなる。素晴らしい景色、空気がおいしい、幸せな気分。
大橋さんは、雨乞いをイメージしたり、オオカミになりきったり、いろいろなポーズを試し、遠吠えも….。よく叫ぶ女子である。「叫んでみると気晴らしになるに違いない」と、女子2人からのオススメ。
【太郎と花子】
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【太郎と花子】
生石高原にツキノワグマがいるらしい。案内マップにもあり気になっていた。有田川町方面に下っていくと「太郎と花子の家」の案内表示があった。行ってみると緑色の檻があった。太郎と花子と名付けられたツキノワグマは、それぞれにエピソードがあり、安住の地として、この場所に来たようだ。ただ、残念ながら、花子は去年死んだと記されていた。近くにお墓があった。手を合わせる女子2人。そして、ウィキペディアのツキノワグマの写真が花子だと知る。
元気な太郎には、エサやり体験ができる。落花生、カップ1杯100円。そりゃやってみるよね。皮をむいて食べる。
檻の前で記念撮影。隣にはイノシシもいた。
【生石神社】
さらに下り、山の中の細い道をいくと大きな岩の前に出る。一夜にして、隆起したと記され、神社がある。生石高原と同じ字だが「しょうせき」と読む。生石神社。
石段を登り、参拝する女子2人。
参道わきに、生石高原山頂へと案内板が立つ山道があった。ずいぶん下ったと思ったが、直線距離では近いのかも。そんなことを思いながら、旅を終えた。生石高原はまだまだ見どころがある。そして、季節によっても異なる表情を見せてくれるようなので、また訪ねてみよう。
【関連リンク集】
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