那智勝浦で“1番”をめぐる旅

【那智の滝】

那智の滝は、落差133メートル。一段の滝としては日本一。那智山にはたくさんの滝があるので、「一の滝」あるいは「那智の大滝」などともいわれる。熊野那智大社のご神体にして、扇祭りの舞台でもある。こちらには熊野那智大社の別宮、飛瀧(ひろう)神社がある。

いざ、飛瀧神社・那智の滝へ

参道わきに世界遺産の標柱

鳥居をくぐり、参道の石畳、石段を下りていくと、ほら貝を吹き鳴らす音が聞こえてきた。音は徐々に大きくなる。やがて、山伏姿の一行が上ってきた。こういう光景に出会えるのは熊野ならではだ。山伏姿の一行は、大峯山(おおみねさん)修行の鉢巻。先頭を行く人がビデオ撮影している。修行ではあるのだろうが、しっかりいまどきだ。

山伏の一行がやってきた

ほら貝を吹き鳴らしながらの一行

一行を見送って、杉木立の中、再び石段を下りていく。今度は水音が徐々に大きくなってくる。間違いない滝の音だ。そして、木立の向こうに大滝が姿を現した。

那智の滝へと参道を降りていく

やってきました那智の滝!

「きれいな、まっすぐな滝だね」となーさん。初めて見る大滝に言葉を失うみーちゃん(本人は初めてと思っていたらしいが、お母さんによるとかつて来たことがあるとのこと)。

滝に見とれる女子2人

ドドーン!那智の大滝!

訪れた日は、少し水量が多く、流れが普段より豪快だった。そして、少し風もあり、水しぶきを結構浴びた(きっとマイナスイオンも)。最高の1番に出会えた。

延命長寿のお滝水をいただく

延命長寿のお滝水をいただく

「延命」「長寿」にいたく関心を示すなーさんとともに、みーちゃんもお滝水をいただく。そして、さらに滝に近い遥拝所に向かう。SNS映えを意識して記念撮影をすることに。

滝と一体になる(?)なーさん

滝を手で受ける(?)みーちゃん

余談だが、撮影スタッフのカメラの最高速度のシャッタースピード4000分の1秒でシャッターを切ってみたが、滝の水を止めることはできなかった。

定番の那智の滝の前で記念撮影

那智の大滝!大迫力

大滝を見ながらの女子トークの収録もしたが、とにかくただじっと滝を見つめたまま動かない、しゃべらない時間がずいぶん長くあったことを記しておく。みーちゃんは、なーさんに話しかけられても聞いているのかどうかわからないほどに、視線は滝に固定されていた。ちなみに、ADくんも那智の大滝は初めての訪問で、すっかり心を奪われた様子。彼は今後、何度も訪れるに違いない。

何度でも見とれる那智の滝

滝から目が離せないみーちゃん

ようやく滝をあとにする2人

滝見物のあとはソフトクリーム

【勝浦漁港】

山を下り、海へ。スタート近くの砂浜とは違い今度は、漁港だ。生マグロの水揚げ日本一の勝浦漁港。そこで水揚されたものも含め、地元の新鮮な海の幸、山の幸を味わうことができる「勝浦漁港にぎわい市場」(去年6月オープン。ちょうど1周年)で昼食を。市場の建物の前には、大きな本マグロ(たぶん)がお出迎え。

勝浦漁港にぎわい市場へ

本マグロがお出迎え

女子2人が旅の最後にやって来たのは、漁港の前にある足湯。「まぐろの湯」と「海の湯」がある。今回は「海の湯」で旅の疲れを癒しつつ、旅を振り返ってみる。

勝浦漁港前の足湯、海の湯

勝浦漁港前の足湯、海の湯

足湯を堪能する女子2人

足湯からは漁港が一望できる

【宇久井の森】

今回の旅取材は、前日入りし、夜の取材も敢行した。5月~7月と9月にだけ現れる森の妖精こと、光るキノコ「シイノトモシビダケ」を見に行った。

旧宇久井フェリーターミナル

旧宇久井フェリーターミナル

「光るキノコ」の観察会は、那智勝浦町の吉野熊野国立公園の自然を紹介する環境省の宇久井ビジターセンターと、そこを拠点に活動する「宇久井の海と森の自然塾」が、土日ごとに開催している。今回は、土日ではないが特別に案内してもらった。

八丈島で発見されたシイノトモシビダケは、日本の固有種という。その後、紀伊半島南部でも見つかり、1番の発生地とわかり、さらに、今回の観察場所となる目覚山(めさめやま)は多いときは何百とまとまって発生する1番の群生地だという。

案内の西垣内茂さん

この夜の光るキノコ観察隊

集合場所は、旧・宇久井フェリーターミナル。かつてフェリーが就航していたころの施設が廃墟のようになっている。この場所は、普段は道路にゲートが設けられ、施錠されているから、入ることはできない。観察会の時、特別に開けてくれる。

日没後、徐々にあたりが暗くなっていく。案内をしてくれたのは「自然塾」の西垣内茂(にしがいと・しげる)さんをはじめとする3人。実際に山に入ったのは、写真のメンバー、プラス収録・撮影スタッフ2人の計7人。懐中電灯持参、山歩きできる格好、足元が悪いので長靴がベストといわれた。そこそこの格好のメンバーは、虫よけ対策をして、準備万端。まずは、西垣内さんからシイノトモシビダケとこの場所の話を聞き、いざ目覚山へ。

懐中電灯がないと真っ暗な森

スマホだと…シイノトモシビダケ

自然のものなので、多いときは多いが、ないときもある。たくさんあるといいなと思いつつ、真っ暗な山に分け入ると、さっそく、「あそこに光ってる」「こっちにも」と案内人の声が飛ぶ。目が慣れていない女子たちは、見つけるのに時間がかかる。でも、見つけるたびに声を上げて喜んだ。そして、徐々に暗さとキノコに慣れてくると、自分たちでも見つけられるようになってくる。こうなると楽しい。

みーちゃんがスマホで撮影に挑戦してみたが、薄ぼんやりと写すのがやっと。本格撮影スタッフは、三脚にマクロレンズに長時間露光で撮った。まさに森の妖精。幻想的だ。

観察会は、事前申し込みが必要だが、基本的にはだれでも参加できる。詳しいことは、宇久井ビジターセンターに問い合わせを。そして、皆さんもぜひ見てみて。

光るシイノトモシビダケ

光るシイノトモシビダケ

【お知らせ】

次回の番組(2019年7月旅)も、今回と同じ旅女子、伊舞なおみさん(なーさん)と大橋未歩さん(みーちゃん)の2人となる。今度は、県北部で「SNS映えを狙う」をテーマにお届けする予定。なお、次回の放送は、高校野球和歌山大会の放送の関係で、7月最終土曜日ではなく、1週あとの、8月3日土曜日となるので、お間違いなく、お楽しみに。


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