【和歌山城と和歌山公園と再建60周年】
和歌山市のシンボル、和歌山城。和歌山城は白亜の天守閣が美しい。お城の建物としては主に天守閣だけ。和歌山城といえば、普通、天守閣を指す。この天守閣が再建されて、ことし(2018年)10月に60周年となった。一方、和歌山城を中心とした公園を和歌山公園という。和歌山城公園だと思っている人も多い。今回の旅は、和歌山公園。公園だけと思うなかれ、高低差も含め結構、存分に旅になる。そして、三浦ちあきさんの旅のパートナーは、2回目の登場となる南くるみさん(写真左)。和歌山市のラジオの情報番組を担当して28年というからとにかく詳しい…はず。スタートは、一の橋、そして、大手門。ここから和歌山公園をめぐる旅が始まる。
冒頭からしばらく、バックに音が入っている。ブーンとか、ゴーとかいう。取材で訪れた日は、公園一帯が迎春準備で、草刈りや落ち葉清掃中。そのエンジン音あちらこちらで。
☆番組は、ここから聞くことができます。
大手門をくぐると、中央を石畳が真っ直ぐ伸び、その脇には細かい砂利が敷きつめられている。左側は、堀端まで桜の木が植えられ、足下には水仙やたんぽぽがある。水仙は葉の緑がみずみずしく、まもなく咲きそうな勢いだ。そして、花は春に向かって、たんぽぽ、桜と続く。春以降は常に花いっぱいの公園だ。右手には、しだれ桜が並ぶ。イチバン早く咲く桜とイチバン遅く咲く桜があるという南さんの情報。これは、桜のシーズンに確かめてみないといけない。
石畳を進んでいくと、石垣に突き当たって、舗道はクランク状に。その堀端には船着き場があり、お堀の遊覧船が発着する。これもオススメだが、桜のころまでお休み。クランクの正面には伏した虎の石像が見えてくる。和歌山城が建つのは虎伏山(とらふすやま)にちなんでいる。虎が伏しているような形の山だからその名があるそうだ。山といっても標高48.9メートルだから小高い丘のよう。伏虎(ふっこ)は地名にもなっている。三浦さんは「よく和歌山城に来るが虎の像は初めて見た」という。三浦さんらしい。そして、大きな目で虎は何を見ているのか。「和歌山市の将来を見据えているのかも」と、こちらも南さんらしい意見だ。せっかくなので記念撮影する。
伏虎像を通り過ぎて真っ直ぐ進むと、当初、表門として作られた岡口門(おかぐちもん)がある。戦災で失われた建物が多い和歌山城の中で、岡口門は、戦火を免れた。1615年(元和元年)に作られたという国の重要文化財だ。そこから外に出ると三年坂通りで、門の脇に、和歌山城内マップ(和歌山公園マップ)がある。女子2人には、「城内探検マップ」を渡してある。色んなマップやガイドがあるがマップがわかりやすい。
伏虎像を通り過ぎて真っ直ぐ進むと、当初、表門として作られた岡口門(おかぐちもん)がある。戦災で失われた建物が多い和歌山城の中で、岡口門は、戦火を免れた。1615年(元和元年)に作られたという国の重要文化財だ。そこから外に出ると三年坂通りで、門の脇に、和歌山城内マップ(和歌山公園マップ)がある。女子2人には、「城内探検マップ」を渡してある。色んなマップやガイドがあるがマップがわかりやすい。
和歌山公園内には動物園がある。お城の動物園こと、和歌山公園動物園だ。童話園と水禽園。年末までは開園日の平日に時間を決めて、年明けからは土日祝日も行われる紀州犬とのふれあいコーナーがある。犬大好き三浦さんが行きたい場所だったようで、ちょうどふれあいタイムに訪ねることができた。生後半年のメスの双子の紀州犬、皐月(さつき)と絢芽(あやめ)と、それぞれの手綱をにぎる飼育員の女性2人が迎えてくれた。元気、元気!実は、収録用のピンマイクが面白かったのか、ガブっと、かみ付かれるハプニングが…(マイクも犬も無事でなにより)。
【表坂】
天守閣に登るルートはいくつかある。そのうち、最も登りやすいといわれる表坂を登る。杖も置かれているが、女子2人は持たずに登る。急なところや、石段には、スロープと手すりがある。最初の石段を上りきると石垣の上に出る。展望が開け、眼下にはたくさんの桜や岡口門。
天守閣に登るルートはいくつかある。そのうち、最も登りやすいといわれる表坂を登る。杖も置かれているが、女子2人は持たずに登る。急なところや、石段には、スロープと手すりがある。最初の石段を上りきると石垣の上に出る。展望が開け、眼下にはたくさんの桜や岡口門。
しばらく、土の緩やかな坂道が続く。女子2人は「七福(しちふく)の庭」に興味津々。七福神に似た岩を宝船に乗っているかのように配したもの。もとは本丸にあったらしい。
今度は石畳。ここまで来ると天守が見えてくる。登りやすい坂ではあるが、女子2人は結構息が上がっている。そして、石垣を回り込めば天守前というところで、去年(2017年)できたばかりの展望台へ立ち寄る。
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本丸跡の上水道施設の前には、これまでも登ることはできた。そして、そこは天守閣を眺めるに絶好のスポットだったが、知られていなかった。今回、手すりとベンチが整備され展望スペースとなったことで絶景が広まったはず。表坂と裏坂の合流地点の天守閣と反対側だから、もしかすると気づいていない人もいるかも知れない。「どこ?」と思っている方、一度、お出かけを。なにせ、南さんですら知らなかったのだから。そしてここは、桜や紅葉、雪などとともに絵はがきのような天守閣の絶景を見せてくれる場所。そして、天守に陽があたる午前中が特に美しいという。
富山県出身の三浦さんは、和歌山へ来て、最初のころに和歌山城を訪ね、「大きいお城」と思い、好感を持ったらしい。南さんは、どの方角から見ても、また、近景も遠景も白亜の天守閣が美しいお城。これが自慢という。南さんはまた、ことしの初日の出をお城で見たのだという。朝日が天守の白壁にあたるととても美しいそうだ。
和歌山城には忍者がいる。おもてなし忍者という観光のサポートをしてくれる忍者だ。案内や写真撮影、車いすのサポートなども。気軽に声を掛けてみてほしい。各地に出没するが予約もできる。また、それぞれに技も持っているらしく、今回も女子2人の無茶ぶり「技あるんですよね」にも快く(?)応じてくれた。軽快に走っていき、何やら布を出し、南さんに「忍法隠れ蓑の術」と先に言われてもめげずに披露(拍手!)
そんな忍者さんに絶景スポットを教わり、ポーズを教わって、一緒に写真に写ってもらった。
天守前広場に、ことし4月にリニューアルされた休憩施設「お天守茶屋(てんすちゃや)」がある。茶屋だけでなく忍者も運営する「城(しろ)プロジェクト」代表の川島寛昭(かわしま・かんしょう)さん。くノ一忍者ににもなるという。南さんとは懇意な様子。お土産物も充実する店内では軽食もある。
天守前広場に、ことし4月にリニューアルされた休憩施設「お天守茶屋(てんすちゃや)」がある。茶屋だけでなく忍者も運営する「城(しろ)プロジェクト」代表の川島寛昭(かわしま・かんしょう)さん。くノ一忍者ににもなるという。南さんとは懇意な様子。お土産物も充実する店内では軽食もある。
年末年始について聞いた。天守閣は、12月29日~31日は休館、1月1日午前6時~開館(元旦午前6時~9時は無料開放)。お天守茶屋は休みなし。ただし、12月29日~1月3日は午前10時~午後3時と短縮、元旦は天守閣にあわせ午前6時~。この6日間は特別メニューで、年末はぜんざいと豚汁、年始は甘酒と雑煮という。和歌山城では、元旦に、「天守閣で初日の出を見よう」&「新春つれもて歩こう走ろう会」が開かれ、それぞれ参加者には、記念の杯(かわらけ)(先着1,000人)やメダル(先着2,100人)がもらえる。毎年、早くから行列になっているという。
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- かつらぎ、串柿と紅葉、秋色を訪ねる旅
- 由良から有田、海の幸をいただき、山の恵みに癒やされる、気ままな冬旅