GWにもオススメ、加太・友ヶ島旅

【友ヶ島】
平日の午後の便で友ヶ島入りした女子旅一行。休日のようにごった返してはいないが、まずまずフェリーは定員いっぱい。このところ友ヶ島訪問者は増加の一途をたどっている。誰が言い始めたかアニメ映画「天空の城ラピュタ」の世界観に似ている場所なのだ。全国から、最近は海外の観光客も多く、去年(2017年)は8万5,000人が上陸したという。

着きました!友ヶ島

着きました!友ヶ島

野奈浦桟橋で

野奈浦桟橋で

柳橋さんは初めての上陸で、テンションアップ。加えて、海の水の色が透き通ったグリーンだったことに感動しきり。

島内マップを確認中

島内マップを確認中

2人が見ている島内マップ

2人が見ている島内マップ

桟橋を降りた観光客がまず目にするのが島内マップ。島内に交通手段はなく、行きたいところに歩いて行くことになる。右に行くか、左に行くか、どちらに行っても島を1周できるし、ショートカットして戻ってくるルートもある。観光案内を兼ねたマップが無料配布されているので、それを持っていると心強い(南海加太線の駅や友ヶ島汽船の加太港のほか、県内の主な観光施設などで入手できる)。

海岸に来た~

海岸に来た~

海岸へ

海岸へ

2人は、海の美しさに誘われて、まずは、海岸に降りてみる。砂浜ではないが、波の音が心地よい。そして、潮の香りも素敵だ。そろそろ島内探検に出掛けようか。


【めざすは第3砲台跡】
女子2人が目指すのは第3砲台跡。最も大きく美しく人気のスポットだ。桟橋から上陸し、左側へ。標識が出ている。「第3砲台跡まで0.6km」。600メートルは楽勝!そんなことを言いながら元気に山道を登っていく。カメラを向けると笑顔をみせる女子2人だが、歩き始めてすぐに、バッシーの足取りが重くなった。ちょっとちょっと、始まったばかりなんだけど。

山道で笑顔の2人

山道で笑顔の2人

山道を行く2人

山道を行く2人

何度も休憩しながら(情けないぞバッシー)、やっとの思いで600メートルを歩き、目的地に到着。第3砲台跡の説明板を読み、辺りを見回して絶句、真っ暗な地下へとのびる階段を降りて行かなくてはならないことを知ったからだ。

砲台跡の通路

砲台跡の通路

砲台跡は真っ暗

砲台跡は真っ暗

真っ暗な砲台跡。そう思った女子2人だが、真っ暗なのは通路。全体がレンガ造りの建築物で、通路を抜けると、レンガ塀に囲まれた空間に出た。目の前には「これが砲台跡かな?」と思わせる大きな円形にのくぼみが2つあった。

通路から階段を上がると

通路から階段を上がると

レンガ塀で囲まれた空間

レンガ塀で囲まれた空間

実は、この2つの円形のくぼみは砲座の跡。砲台はこれを含むレンガ塀に囲まれた空間を指す。

通路から階段を上がると

通路から階段を上がると

レンガ塀に沿って歩く

レンガ塀に沿って歩く

2つの円形のくぼみは4セットある。そのうちの1か所は水がたまっている。塀が高いのと生い茂る木々や草で、現代を思わせる景色が全く見えない。いつの時代かはともかく、むかしにタイムスリップしたかのように思える。そして、ときおり聞こえる鳥のさえずり以外に音はなく静かだ。

水がたまった砲座跡

水がたまった砲座跡

階段を上る

階段を上る

階段を上ると砲台跡の全容を望める場所に出る。この階段の上り下りだけで現代と過去を行き来することになる。

砲台跡に隣接する弾薬庫

砲台跡に隣接する弾薬庫

砲台跡に隣接する弾薬庫

砲台跡に隣接する弾薬庫

そして、隣接する弾薬庫跡。もちろん中は何もない。外から入っていくと真っ暗。振り返るとアートな景色になる。

中は真っ暗、弾薬庫跡

中は真っ暗、弾薬庫跡

弾薬庫に入ってみる

弾薬庫に入ってみる

ラピュタの世界観を最も感じるという意見が多い第3砲台跡だが、感じ方はさまざま。全体の空気感、廃墟感をいう人もいれば、目の前に広がるリアルな軍事遺跡を指す場合もある。

弾薬庫から外方向を見る

弾薬庫から外方向を見る

弾薬庫跡が並ぶ

弾薬庫跡が並ぶ

おそるおそる地下への階段を降りたところから始まった女子2人の第3砲台跡探検だが、ひととおり巡ってくるとせっかくの景色(ガイドブックなどで有名な場所)が目の前にあるのだからと、記念撮影に余念がない。特に今回は自分たちが映画やアニメの登場人物になったような気分を味わいつつ、インスタ映えも意識してポーズを決める。

インスタ映えを考える

インスタ映えを考える

弾薬庫跡で記念撮影

弾薬庫跡で記念撮影

第3砲台跡のすぐ近くに、宿舎(兵舎)の跡も残っている。窓の鉄格子が生々しい。どんな生活だったのかと、当時の厳しさに束の間思いを巡らせる女子2人がいた。

宿舎(兵舎)跡

宿舎(兵舎)跡

宿舎(兵舎)跡

宿舎(兵舎)跡

兵舎跡を過ぎると視界が少し開けた。そして、バッシーがリスを見つけた!続いて三浦さんも。もちろんスタッフも見つけたが、残念ながらカメラは追いついていない。

リスがいる!とバッシー

リスがいる!とバッシー


【松林】
第3砲台跡から桟橋近くの野奈裏広場に戻ってきた。松の木が多く、足下は松葉と松ぼっくりが沢山。ここでもポーズを決める女子2人。

野奈裏公園で

野奈裏公園で


しばらく休憩したあと、女子2人は、第3砲台跡方面とは逆の方向へ、海岸沿いを歩き始める。この道を歩いて行くと燈台などがあるが、潮の香りを感じ、波の音を聞きながら、心地よい風の中を少し歩いただけ。
海岸を暑く

海岸を歩く

海岸から海を眺める

海岸から海を眺める

海を眺めていると、臨時便の船がやってきた。あの船で帰るんだ…と思い、友ヶ島ちょっと探検も終わるなぁ…と思った時、三浦さんが声を挙げた「あれあれ!シカがいる!」。

船が来た

船が来た

シカがいる!と三浦さん

シカがいる!と三浦さん

前述のリスはタイワンリス、シカはタイワンシカ。どちらもかつて友ヶ島に持ち込まれた外来種だそうで、今は野生化している。リスは昼間もあちらこちらに姿を現し、中には人に慣れていてエサを食べたりしているが、シカは人を警戒して日中はあまり姿を見せないらしい。貴重な経験かも知れない。


【深山の砲台跡】
友ヶ島に砲台跡があることは、最近知られるようになった。だが、砲台跡を含む由良要塞跡は友ヶ島だけではない。友ヶ島を望む陸地側(広い意味でいえば加太側)にも、淡路島にもある。そのひとつ、大阪との府県境にも近い和歌山市大川の深山砲台展望広場にやってきた。もしかして、知る人ぞ知る場所なのかも知れない。絶景スポットでもある。

深山第一砲台跡

深山第一砲台跡

深山第一砲台跡展望広場

深山第一砲台跡展望広場

友ヶ島の地ノ島、沖ノ島、それに、淡路島と連なる島影が見え、それぞれの間の海域を多くの船が行き交う。ここが今回の旅のゴール。

友ヶ島~淡路島展望

友ヶ島~淡路島展望

展望広場で記念撮影

展望広場で記念撮影

ゴールデンウィークはもとより、これから夏へと友ヶ島はオン・シーズンとなる。和歌山市加太からわずか20分で行ける無人島「友ヶ島」、そして、それらを望む場所も、オススメの場所。ぜひ訪ねてほしい。

タンカーなどが行き交う

タンカーなどが行き交う


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