発見!お宝!那智勝浦町
2016/02/05
夏の海
県内最大級の広さを誇る那智海水浴場、最近は、ブルービーチ那智として売り出している。浜の長さは約800メートルもあるため、大勢の海水浴客が訪れても「芋の子を洗うような」と表現されるようにはならなず、賑わいが伝わりにくいという贅沢な話があるという。海開きは7月だが、晴れて暑い日は泳ぎたくなるほど。水温も丁度良い感じになってきている。
子どもの頃は、松林が美しく、夏は、童謡「我は海の子」のような光景が展開されていたと那智勝浦町の寺本眞一(てらもと・しんいち)町長は話す。町内には、ブルービーチ那智をはじめとする4か所の海水浴場があり、それぞれに趣を異にしているので、巡ってみても面白い。水はどこもキレイだからぜひ、と町長。
ブルービーチ那智を訪れた。この日の気温は高く、海に入りたい気分だったが、少し波があり、浜辺歩きを楽しんだ。それにしても青がきれいな浜だ。浜の東西にはそれぞれ更衣室棟があり、シャワーやトイレが完備されている。
パノラマ写真を撮ってみた。
国体
あと4か月となった紀の国わかやま国体。那智勝浦町では、正式競技でレスリングと剣道が行われる。会場は、ブルービーチ那智の近くの体育文化会館。今後、周辺整備は必要とのこと。
那智の滝と那智高原
南紀熊野ジオパークが日本ジオパークに認定されたのは去年(2014年)8月末。那智勝浦町では、どこ?そんな思いを町長にぶつけたところ、那智の滝などの一帯が、大地の活動によって遙か昔に隆起してできたのだといわれていると教えられた。人が住むようになって、落差の大きな滝が信仰の対象や文化の発祥につなっがたのだと。史実と伝承を観光に活かせればと話す町長。
飛瀧神社と書かれた鳥居をくぐり、樹齢数百年ともいわれる木立の間の石段を降りていくと、瀧の水音が徐々に大きくなってくる。視界が開けると、目の前にどーんと滝が姿を現す。何度来ても圧巻の眺めだ。日曜とあって観光客も多かったが、滝の近くでは、話し声が水音に呑まれる。ずっと見ていたい、飽きない眺めである。参拝料を払えば、さらに高く近く、滝を見ることができる。この迫力もぜひ体感して欲しい。
那智の滝の滝壺周辺から、水の流れに沿って振り返ると大きな岩がごろごろとしている。2011年9月の紀伊半島大水害の爪痕といえる。傷は深いが、それもまた自然の営みかとも思える景色ではある。
水害の影響でしばらくアクセス道が寸断されていた那智高原公園にも今回は立ち寄ってみた。なぎ倒された木々や大量の水が流れたことによるであろう景色の変化はある。しかし、苔むした石畳の先にある展望所からは、新緑の山々とともに、那智の滝も、那智の海も見ることができた。
宇久井半島の自然
新宮市に近い宇久井半島は独特の自然環境が広がるジオパークでもある。今回初めて訪問し、その一端に触れた。吉野熊野国立公園内にあり、環境省のビジターセンターがある。宇久井半島とその自然が紹介され、ここを拠点に活動する「宇久井の海と森の自然塾」がさまざまな観察会を開いている。
展示物の多さ、資料の細かさに驚いた。宇久井ビジターセンターのふれあいスタッフ、さっちゃんこと岩田佐知代(いわた・さちよ)さんに、教えていただく。
宇久井半島の地玉(じごく)の浜にある白いすべすべした石「オーソコーツァイト」。行けば見られるとのことばに、中川アナ行く気満々。
鯉のぼりならぬ、鮪のぼり。あえて漢字で書いて揃えてみた。「5月初旬に南紀くろしお商工会前でも見かけた」と髭白アナ。「同じものです」と岩田さん。
こんな感じ…。
一方、中川アナは、地玉の浜を目指す。
隆起と沈降を繰り返し…という説明がうなづける地形が広がる地玉の浜。
ありました!(たぶん)
そして.切り株に、ごきげんの中川アナ..。
ところで、この時期(5月~9月)に、宇久井半島の森では、夜間に光るキノコが見られるという話がある。シイノトモシビダケだ。ニュース記事や写真では何度も目にしているが、実際には未体験。観察会があると聞き、これは縁に違いない、このチャンスは活かさないと、というわけで、翌週夜に再び、宇久井半島へ。
宇久井ビジターセンターを拠点に、いろいろな自然体験プログラムを提供している宇久井の海と森の自然塾。シイノトモシビダケ観察会も、毎週のように土日に開催しているという。いざ、目覚山(めさめやま)へ。ここは、普段は入れない(保護されている)場所。この日は、自然塾の西垣内さんご夫妻の案内で、串本町から参加の方々とともに…。
ありました!光ってます。ぼや~、ぼやぼや~と、目が慣れてくるとあちらこちらにあるある。何でもこの日は150個あったそう(後日、webから)。懐中電灯などの光を当てると、茶色く小さなシメジのようなキノコ。雨後の朽ちたシイ類の木に生え、光る。まさに幻想的。
観察会について詳しくは、宇久井の海と森の自然塾のwebページを参照のこと。普段の観察会では写真は原則NG(今回は特別に許可を得て撮影)。ただし、6月に写真撮影を目的にした日を1回設けているという。撮りたい方はこの日を逃さず参加を。
宇久井半島は自然豊か。四季折々にいろんな顔を見せてくれる。少し遠いが、はまりそうな予感。
海水浴場もある。宿泊施設もある。
まぐろズラ~リ
那智勝浦町に来たら一度は見たいまぐろがズラ~リという光景。そんなわけで、朝7時前に、勝浦漁協の市場へ。おおおおおー並んでるーと興奮気味の中川アナ。市場には、セリの声が響いてる。長靴を履き、案内の中村博行(なかむら・ひろゆき)さんと、いざ。と思ったら、まずは地図を前に基礎知識を学習…。中川アナの行動は、ほぼ写真が物語っている。
そして、那智勝浦町に来ればやはり、まぐろを食べないと…。
寄り道いろいろ
熊野古道大門坂をちょこっと体験(中川)
ず~っとお気になっていた黒あめソフトクリーム2種を食す。どっちも黒あめ味。間違いない(中川)
北条政子が植えたとも伝わる柿の古木を訪ねた(髭白)
まさに山が笑っているようなモコモコの新緑(髭白)
紀伊半島大水害で寸断され、一時不通になったJR紀勢線。まだ周辺工事は続いているのか(髭白)
駅前の足湯。足だけでも十分に癒やされる(中川)
今回宿泊した旅館。さすがは料理自慢、朝食自慢だけのことはある(中川・髭白)
紀伊半島大水害で大きな被害を受けた那智勝浦町で、チャリティコンサートを開いたさだまさしさん。それ以来となる3月14日、さださんが原作を書いた映画「風に立つライオン」の公開日に、体育文化会館でコンサート。会場は満員、会場外の寄せ書きも大盛況だった(髭白)
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