発見!お宝!日高町
2016/02/05
日高といえばクエ
幻の魚といわれ、それゆえに高級魚となっている天然のクエ。「クエを食べると、他の魚はクエん」とよく聞く。それほどにおいしいクエという魚。中でも日高町では、天然のクエが食べられる町として知られる。今月17日、町内の産湯(うぶゆ)海水浴場駐車場で行われた「クエ・フェア」には、とにかく食べた~いというクエ・ファンが集まった。
クエ鍋、クエ飯、クエ寿司と、どれをとってもおいしそうなクエ料理を手ごろな値段で味わえるとあって人気のイベント。ことしは、紀の国わかやま国体の関係で、少し遅い開催となったそうだが、好天にも恵まれ、大勢の人たちでにぎわった。中でも一番人気のクエ鍋には、長い長~い行列ができていた。
初国体
今月は、国体があった。第70回国民体育大会=紀の国わかやま国体だ。和歌山県内では44年ぶり2回目だが、日高町では、初の競技会場。前町長が急逝したことに伴い、去年(2014年)5月におこなわれた選挙で初当選した、松本秀司(まつもと・しゅうじ)町長は、それまで議員だったことから、全く関わっていなかった訳ではないものの、慌ただしい中で国体を迎えたに違いない。だが、町職員や住民とともに、盛り上げに専念したという。そして、町のトップとして国体を経験したことは、今後の町政運営やまちづくり、スポーツの振興などに活かされるに違いない。
日高町で行われた競技はホッケー(少年男女)。野球やサッカーに比べ、それほどなじみがなく、間近で実際のプレーを見るのは初めてという人も多かったという。それでも、町長をはじめ、多くの住民や小中学生らが、競技会場となったマツゲンスポーツグラウンドに詰め掛け、スティックを駆使する迫力あるプレーに魅せられた。さらに、チーム和歌山が、上位に入る健闘をみせたことから大いに盛り上がりだったと松本町長は話した。
町長にも、スポーツ経験を聞いてみた。かつては、マラソンや自転車もしていたが、最近は、忙しいからか、今はウォーキングくらいと。
地元で生まれ育ったという松本町長に日高町の良さを聞いた。「ひとたび、何かを物事を決めると、皆が協力して進める」ことだそうだ。決定までに意見が対立したとしても。「この町民性が良い」と。なるほど。日高町は、県内では数少ない人口が増えている町。そういったことにつながっているのかも知れない。そして、町長は、住みよい町を目指しているという。
余談だが、丁度1週間前、第15回全国障害者スポーツ大会=紀の国わかやま大会の開会式当日、会場となった紀三井寺公園陸上競技場で町長にばったり。取材後、放送までの間に、別の場所で出会うというのは、珍しいこと。
干支の置物、人気です
日高の特産のひとつ、黒竹(くろちく)の民芸品。製作は、地元の製作グループ「黒竹の里ぴかいち」の民芸部の皆さん。ふだんは他の仕事をしているが、週に一度、集会所に集まって手づくりしているという。
黒竹というのは、その名の通り茎が黒い竹。日高町の原谷(はらだに)地区に自生もし、栽培もされている。日本有数の産地。生えてきた当初は、他の竹と同じように緑色をしているが、夏を過ぎるとだんだん黒くなるという不思議な竹。昔から、庭や家具の装飾用に需要があるという。
中川智美アナウンサーは、製品は知っていたが、黒竹が実際に生えているところを初めて見たという。「本当に黒い!」と感激の様子。原谷地区の竹は大半が黒竹といってもいいほど。熊野古道脇などにも生えているので、散策の際は注目を。
一方、地元では、端材を使って民芸品をつくり始めたのがきっかけ。部屋の装飾品も実用品も製品数は多岐にわたっている。集会所には、材料となる黒竹とともに、これまでにつくられたものを展示している。
今はとても忙しい時期。作業をしていた金崎さんが教えてくれる。メンバーでアイデアを出し合ってつくっている干支の置物が人気で、このところ毎年、500個ほどつくるという。来年用の申の置物づくりが始まっていた。11月中旬に、まず地元でお披露目さえるというので、ここでは詳しい紹介は控えておく。かわいいお猿さんがお風呂でくつろいでいるというのが大まかなデザインコンセプトのよう。気になる方は、「黒竹の里ぴかいち」 0738-63-3528へ。民芸品づくりの体験もできるということで、関心のある方はどうぞ。
日高町原谷地区には、販売店もある。黒竹製品以外にも、地元で採れた農産物なども売られている。販売所は、金曜・土曜・日曜と祝日の正午~午後4時までだけの営業なのでご注意を。
今でしょ、クエでしょ
日高町を訪れた観光客が、お昼どきに、予約なしにふらりと立ち寄って、クエ料理を食べられるか….という想定で、民宿「岬旅館」に併設されている「くえ屋」を訪ねた。
御膳や丼など、クエを使ったメニューが多いなか、人気という小鍋御膳と焼き御膳を注文。
ぷりっぷりをぱくぱく。おいしくいただいた。
ほかにも、民宿も食事処もあるので、これからの季節、忘年会とか、いかが?
一面の彼岸花
番組の冒頭で、髭白卓道アナウンサーが紹介した、熊野古道公園の一面の彼岸花。
日高町と広川町を結ぶ鹿ヶ瀬峠(ししがせとうげ)越えの熊野古道沿い。古道の中で最も古い石畳が残る道として知られている。秋の彼岸の前後、日高町の金魚茶屋跡から少し上っていくと、古道の両脇に彼岸花が咲いているのをみることができ、ほどなく、右手に、一面に彼岸花が咲く熊野古道公園が見えてくる。
最も盛りの時に出かけられるかどうかが鍵となる。ことしは、ピークの少し前(少し早かったか…)だった。
キンセンカ咲く町
日高町は、クヌッセン機関長ゆかりの地。日の岬に胸像がある。8年前に前町長が、デンマークから、機関長が特に好きだったというキンセンカの苗を持ち帰ったことから、毎年、供養と友好の意味を込め、町内に植えているという。ことしも、きのう(30日)、1500本が、ふれあいセンターなどに植えられた。冬に咲く花なので、これからの季節に日高町を訪れれば、黄色のかわいい花が咲いているのを見られるはず。
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