発見！お宝！上富田町

2017/02/25 2017/03/07

毎月1つの市町村を巡る。このペースだと2年半でちょうど1巡する。巡る順番は毎回異なっている。単純にシャッフルする訳ではなく、色んな事情が加味されて決まり、当該市町村の事情によって変更になったりする。このため、あるひとつの市町村でみると、きっちり2年半ごとに取り上げる（訪問する）のではなく、2～3年に1度訪れる感じ。今回たまたまだが、上富田町は4年半ぶりの訪問となった。かなりの久しぶりである。その間に、高速道路が延伸され、国体があり、世界遺産の追加登録があり…など、大きなことがたくさんあった。そして、スポーツセンターは充実が図られ、来年は町制施行60周年の節目を迎える。

道の駅くちくまの

上富田町は、熊野参詣道（熊野古道）では口熊野という場所。山深い熊野へ分け入る入口、中辺路と大辺路の分岐点。晴れて世界遺産となった王子は3か所。また、紀勢道が南紀田辺からすさみ南まで延伸された今、上富田インターはまた、交通の要衝、物流の拠点となっている。唯一の道の駅「くちくまの」も盛況だ。上富田町の小出隆道（こいで・たかみち）町長は、交流の町だと話す。物流・スポーツ・参詣と、そこを目指して訪れる観光客はそれほど多くはない。だが、上富田を中継する人は多いのだ。特にスポーツ交流。国体がさらに弾みとなったとも話す。

上富田町の小出隆道町長

上富田町は観光梅林として公開しているところはないが、この時期、幹線道路の脇も、古道沿いにも多くの梅が白い花を咲かせ、のどかな景色をひときわ明るくしていた。

稲葉根王子近くの梅畑

やがて訪れる春本番にはサクラが咲く。古道歩きに良い季節だ。そして、春から徐々に、秋には本格稼働するスポーツサロン（上富田スポーツセンター）が町民の体力づくり・健康に一役も二役も買うに違いない。健康で元気で長生きな町民…これはすごいプロジェクトだ。

上富田スポーツセンター・スポーツサロン（建設中）

上富田スポーツセンターを訪ね、建設中のスポーツサロンを取材した。社会人野球のチームが練習する野球場のとなりに、管理事務所があり、スポーツサロンもある。取材の数日前は雪が積もったらしい。地元の人にとっては寒さが厳く、キャンプに来てもらっているチームには申し訳ない思いがあったという。だが、そのことを告げると、「暖かくて良いところ」と感謝されたらしい。

取材中の中川アナ

スポーツサロンは、トレーニングセンター・スポーツジム・フィットネスクラブみたいなもの、らしい。施設を使うチームやアスリートとともに、町民にも、町外の個人も利用ができる。無料ではないが、金額はなるべく抑えて、使ってもらいやすくしたいという。春から町民らに徐々にお披露目し、秋から本格スタートという施設。グラウンドとともに、マシンを備えた本格的なトレーニングルームがあるかないかが、施設としての利用価値を左右するらしい。ここは、またひとつ、大きな価値が備わることになる。中川アナにも「完成したらぜひ体験に来て」とお誘いがあった。（放送内で、スポーツサロンについて「年末年始を含め年中無休」とご紹介していますが、「年末年始を除いて運営」の誤りです）

上富田町教育委員会・生涯学習課の新堀浩士課長

施設が広くなり、充実されていく。立派にもなり、プロのアスリートにも好評。最初からの話を町教育委員会生涯学習課の新堀浩士（しんぼり・ひろし）課長にうかがい、新設のスポーツサロンでマシンの使い方から、からだのつくり方をちゃんと指導してくれる柳生歩（やぎゅう・あゆみ）トレーナーに意気込みなどを聞いた。地元に貢献したいという思いが叶ってうれしいと話してくれた。（放送で内で、柳生さんのお名まえを「あゆむ」さんとご紹介しましたが、「あゆみ」さんの誤りです）

アスレチックトレーナーの柳生歩さん

来年、町政施行60年を迎える上富田町。式典を計画しているという。注目は、一般公募されたマスコットキャラクターとイメージソング。マスコットは決定している。「ひょうたんせんぱい」。デビューはまだだ。歌は、もう少しあとになるという話。

ひょうたんせんぱい

かつて上富田町の特産で、近年見直しが進む「ひょうたん」をモチーフにした「人生の先輩」で、悩みを聞いてくれるというキャラクター。総務政策課まちづくりグループの企画員、平尾好孝（ひらお・よしたか）さんに、選考のいきさつや今後のプランなどを教えてもらった（3枚前の「取材中の中川アナ」写真の右端が平尾さん）。

髭白アナの注目度はかなり高いようす。それにしても、ゆるい。だが、足は速いらしい!? 4月にも盛大にお披露目会をするんだとか。