ラジオで和歌山~発見!お宝!○○市(町村)~

和歌山県内の市町村を毎月1つずつご紹介/wbs和歌山放送

発見!お宝!紀の川市

      2019/10/17

☆番組はこちらでお聞きいただけます。

紀の川市シティプロモーション

3月末の和歌山県内は、各地で桜が開花し、満開へと向かうころ。紀の川市は加えて、同時期に桃の花が咲き、桜と競演。そんなイメージで取材した紀の川市。ことしは、いずれも開花が遅れているようだというので、放送日ぎりぎりにも何度目かの訪問をしたが、桜・桃ともに、花が咲く気配はなかった。残念。とはいえ、遅れているだけなので、やがて花の季節を迎えることは間違いない。そして、桃のお花見に多くの人が訪れることだろう。

紀の川市が推進する紀の川市をプッシュするプロモーション活動、その名も紀の川市シティプロモーションを取材した。「住(す)いも甘いも紀の川市」と「紀の川フルーツ体験!ぷるぷる博覧会2017(ぷる博)」の2つ。紀の川市をプッシュするキーワードに「フルーツ王国」がある。和歌山県自体がフルーツ王国なのだが、紀の川市の場合「バナナとパイナップル以外なんでもとれる」のだそうだ。

ぷる博初日の紀の川市役所

ぷる博初日の紀の川市役所

ぷる博は、3月5日から4月9日までの間、紀の川市全体を会場に、個人が主体となったフルーツに関する体験が繰り広げられるというもの。体験イベントは65にも及ぶ。紀の川市産のフルーツはどれをとっても品質が高く、産地で、とれたてを食せば、みずみずしくおいしい。だから、そのままフルーツ自体を押してもいいと思うのだが、「食べる」だけではなく…というのだ。花の鑑賞やフルーツ狩り、加工品、そのあたりは、考えつくが、もっともっといろいろ使えるし、観光資源にもなる、らしい。紀の川フルーツツーリズム研究会が主体となって、取り組みを続けているという。そんなわけで、初日のキックオフイベントに出かけた。

ぷる博キックオフイベント開会セレモニー・テープカット

ぷる博キックオフイベント開会セレモニー・テープカット

朝から晴天、人の出足が早い。紀の川市本庁舎やその周辺をメイン会場に、「ぷる博」開催記念「フルーツフェスティバル(フルフェス)」が盛大に幕を開けた。フルーツツーリズム3年間の活動の集大成のような側面があるフルフェス。色とりどりの風船に加え、ぷるぷる娘も勢ぞろいする中、関係者が登壇し、テープカットし、クラッカーが弾けた。

ぷる博キックオフイベントであいさつするNPO紀の川フルーツ・ツーリズムの島津章会

ぷる博キックオフイベントであいさつするNPO紀の川フルーツ・ツーリズムの島津章会長

「いろんなことを考え、チャレンジしてきた」そして、「去年12月にNPO法人化した」と島津章(しまづ・あきら)会長があいさつ。

ぷる博キックオフイベントであいさつする紀の川市の中村慎二市長

ぷる博キックオフイベントであいさつする紀の川市の中村慎二市長

紀の川市は主催ではなく、あと押しする立場。そんな訳で、来賓として、中村慎二(なかむら・しんじ)市長があいさつ。「1回きりではなく、来年以降も続けてほしい」そして「いつ訪れても何かしらフルーツが楽しめる町にしたい」と話し、主催者に向け、また、来場者に向け「お願いしたい」と締めくくった。

紀の川ぷるぷる娘勢揃い(ぷる博)

紀の川ぷるぷる娘勢揃い(ぷる博)

紀の川市には、「紀の川ぷるぷる娘」が2種類ある。市の観光キャンペーンスタッフと、市のイメージキャラクター。この日は、キャラクターが勢ぞろい。写真左から、「さくぷる」(はっさく)、「きうぷる」(キウイフルーツ)、「じくぷる」(いちじく)、「ももぷる」(桃)、「かきぷる」(柿)、「いちごっぷる」(いちご)といずれも市の主要生産果実となっている。歌まである。

顔出し「はっさく娘・はっさく王子」

顔出し「はっさく娘・はっさく王子」

市役所の前に大量に積み上げられたはっさくの2つの山は、左から、はっさく娘とはっさく王子。写真では男女の子どもが娘と王子になっているが、これは、いわゆる顔出し看板のはっさく版。はっさくにちなんで、839個でできているんだそうだ。

ふるうつ茶会(ぷる博)

ふるうつ茶会(ぷる博)

フルーツそのものや練りこんだお菓子とともにお茶を楽しむ「ふるうつ茶会」が人気だ。聞けば、これまでにも行っているという。会場には市内の人気飲食店のブースも出店していてにぎわっていた。ステージショーや演奏なども途切れることなく行われている。

吹奏楽演奏(ぷる博)

吹奏楽演奏(ぷる博)

体験型栄養教育システム(ぷる博)

体験型栄養教育システム(ぷる博)

体験型栄養教育システムは、食事を選ぶと食生活を診断してくれるというもの。紀の川市は食育教育が熱心な市でもある。そして、このメカ、県内にはここ紀の川市だけにしかないらしい。早速、体験してみた髭白アナの評価は、5段階の1。食生活を「考えたほうがいい」のだろう。

ミニいちごトレイン(ぷる博)

ミニいちごトレイン(ぷる博)

ぷるぷるフルーツカレンダー展示(ぷる博)

ぷるぷるフルーツカレンダー展示(ぷる博)

体験イベント・スケジュール展示(ぷる博)

体験イベント・スケジュール展示(ぷる博)

実際のイベント取材とは別に、担当者に話を聞いた。「ぷる博」については、地域おこし協力隊の新美真穂(にいみ・まほ)さんに。はじめは半信半疑、どうしようかという思いだった人もあったはず。でも、紀の川市のフルーツのためにという思いが形になって、反応がいいと、続けてもらえたり、また新たな取り組みにつながったりする。そういった人の輪が広がることで、「いつ訪れてもフルーツ体験ができる紀の川市」になれるはずという。ぷる博は続いているので、ぜひ参加を。

紀の川市広報広聴課の峰田妃芙美係長(右)と地域おこし協力隊の新美真穂さん

紀の川市広報広聴課の峰田妃芙美係長(右)と地域おこし協力隊の新美真穂さん

「住(す)いも甘いも」については、市の広報広聴課、峰田妃芙美(みねた・ひふみ)係長に。「酸いも甘いも」ではなく「住(す)いも甘いも」。フルーツ押しではあるが、食べる話ではなく、そういった魅力がある紀の川市の交流人口を増やし、定住人口も増やしたいという話。「紀の川市には、どいなかとちょいなか」がある。心豊かに、自然にも恵まれ、人も暖かいそんな紀の川市で暮らしてもらい、都会や遊びは、隣の大阪へ行けばいいという割り切りがカッコいい。そして、まずはインナープロモーションから。こういうものは外に向けての広報活動が重点ではないのかと思ったが、住んでいる人が、その土地に魅力を人に伝えたくて仕方がないほどに熟成した思いになれば、住民みんながプロモーターになるというのだ。確かに。


粉河とんまか雛通り

「とんまか」は粉河祭のお囃子の音からきているそうで、粉河寺の参道からJR和歌山線・粉河駅までの通りを「とんまか通り」という。この通りを春のひと時、ひな祭りのころを中心に、ひな人形で飾ろうという「粉河とんまか雛通り」もことし3回目。2月19日にスタートし、「ぷる博」にあわせ、桜が咲く4月9日までと、長丁場になる。

粉河とんまか雛通り実行委員会幹部、左から実行委員長の児玉かよ子さん、副実行委員長の東美保さんと尾崎三津代さん

粉河とんまか雛通り実行委員会幹部、左から実行委員長の児玉かよ子さん、副実行委員長の東美保さんと尾崎三津代さん

実行委員会の幹部の皆さんに話を聞いた。年々規模を大きくしていきたい。急にというのではなく、普段シャッターが閉まっているところも雛飾りを展示するために、この期間だけ開けてもらいたい。そんな思いで交渉を続け、ひとつ、またひとつと増えることが楽しいというのだ。そして、粉河の人たちはみんな粉河のことが大好きだから、協力してくれる。押し付けではなく、楽しみとして、実行委員会に集まってくる。メンバー同士のつながりや広がりが生まれるという。絵手紙もそういったつながりや広がりから生まれ、定着してきたんだとか。

丸浅旅館での取材風景(粉河とんまか雛通り実行委員会幹部と中川アナ)

丸浅旅館での取材風景(粉河とんまか雛通り実行委員会幹部と中川アナ)

丸浅旅館の雛飾り(粉河とんまか雛通り)

丸浅旅館の雛飾り(粉河とんまか雛通り)

古い、時代物のひな人形を飾っている店もある。訪ねると、初めてなのに話に花が咲く。これは楽しいはずだ。

めん平(木村金物店)のひな人形(粉河とんまか雛通り)

めん平(木村金物店)のひな人形(粉河とんまか雛通り)

ぷるぷるハウスのひな人形(粉河とんまか雛通り)

ぷるぷるハウスのひな人形(粉河とんまか雛通り)

ぷるぷるハウス(「ぷる博」事務局)の雛飾りはクイズ形式になっている。この日、事務局がお休みだったので、正解がわからないままの中川アナ。また来なければ…。

ぷるぷるハウスのひな人形(粉河とんまか雛通り)

ぷるぷるハウスのひな人形(粉河とんまか雛通り)

古民家・山崎邸のひな人形(粉河とんまか雛通り)

古民家・山崎邸のひな人形(粉河とんまか雛通り)

古民家をリノベーションして、一部をカフェとして静かな人気の山崎邸にも、多くのひな人形が飾られていた。ひな人形を前にするとなぜか、正座する中川アナ。女の子にとって、ひな人形とはそんなものなのかもしれないし、また、山崎邸の佇まいがそうさせるのかもしれない。「粉河とんまか雛通り」もまだ会期中だから、ぜひ、訪ねてほしい。

古民家・山崎邸のひな人形(粉河とんまか雛通り)

古民家・山崎邸のひな人形(粉河とんまか雛通り)


フルーツ寿司が食べた~い

力寿しのフルーツ寿司

力寿しのフルーツ寿司

「人気のフルーツ寿司」は、自分の舌で確かめなくてはという、和歌山放送の食担当(?)中川アナが訪ねたのは、県道粉河加太線沿いにある「力寿し」。見た目にきれいだが、味はどうだろうかと、口に入れると「おいしい!」。それよりもなによりも違和感がなさ過ぎて、これまでどうしてなかったんだろうと思うほど。もちろん店主の力谷昭夫(ちかたに・あきお)さんのアイデアや研究、試行錯誤の末に今があるんだとは思う。しかし、それにしても、うんうん…」こりゃ人気が出るのもうなずける。

力寿しの鮎寿司

力寿しの鮎寿司

そして、鮎寿司もいただく。定番はおいしいに決まっている。やわらかく、骨を感じさせないやさしい味。

力寿しの力谷昭夫さん

力寿しの力谷昭夫さん

料金のこともあり「お寿司屋さん」は、なかなかふらっと飛び込みにくいところがある。それを改めて、一見のお客さんにも気軽に入ってもらえる、楽しんでもらえる店づくりにこころがけていると話す力谷さん。おしゃべりも達者でいい感じだ。

力寿し

力寿し


粉河寺の鐘

粉河寺へと、中川アナ

粉河寺へと、中川アナ

桜の名所でもあり、西国三十三所の札所としても知られる粉河寺。ソメイヨシノはまだだが、早咲きの桜(?)は、少し濃いピンク色の花を咲かせていた。桜の時期にまた来たいところ。

粉河寺境内、これは桜・・・

粉河寺境内、これは桜・・・

粉河寺には、1回50円で搗ける鐘がある。

粉河寺の鐘をつく中川アナ

粉河寺の鐘をつく中川アナ

桃源郷運動公園とツバキ園

桃源郷運動公園の寒緋桃

桃源郷運動公園の寒緋桃

サッカーのアルテリーヴォ和歌山の本拠地・桃源郷運動公園陸上競技場のまわりには多くの品種の桃が植えられている。グラウンドの周りではなく、競技場自体の周辺は公園整備されているのだ。雄滝雌滝(おたきめたき)公園を経て、ツバキ園にも通じている。植えられている桃には花桃も多く、寒緋桃が花をつけていた。ことしは、全体に花が遅いとここでも感じられた。

桃源郷運動公園ツバキ園

桃源郷運動公園ツバキ園

300品種330本のツバキが栽培されているツバキ園。入場は無料。ツバキといえば、冬に咲く赤い花が代表的だが、ここでは、冬から春、そして、初夏にかけて、いろんなツバキが花を咲かせる。

桃源郷運動公園ツバキ園

桃源郷運動公園ツバキ園

桃源郷運動公園ツバキ園

桃源郷運動公園ツバキ園

ニタマにも会いた~い

貴志駅舎

貴志駅舎

タマからニタマへ。駅長が代わっても人気は衰えをみせない。わかやま電鉄貴志川線の貴志駅にも立ち寄った。そう、ここは、紀の川市。駅長さんはお昼寝中だった。そんなわけで、駅舎内のたまカフェへ。肉球ラテアートがかわいい。そして、あま~い。

貴志駅でニタマ駅長にあいさつする中川アナ

貴志駅でニタマ駅長にあいさつする中川アナ

肉球ラテ・アートのホットココア(貴志駅たまカフェ)

肉球ラテ・アートのホットココア(貴志駅たまカフェ)

平池緑地公園はカモだらけ

平池緑地公園のカモ

平池緑地公園のカモ

一年を通して、どの季節に訪れても、花と水鳥が楽しめる平池緑地公園。実は、貴志駅から近いことをご存じだろうか。

平池緑地公園のミモザ

平池緑地公園のミモザ

カモがたくさん、そして、ミモザの黄色い花が満開になっていた。

ミツマタ(?)咲く平池緑地公園

ミツマタ(?)咲く平池緑地公園


イベント情報
紀の川市では、4月1日に「第12回紀の川市桃山まつり」を桃山グラウンドで午前9時半から開催。翌2日には「第12回紀の川市桃源郷ハーフマラソン」が開催され、ランナーが駆け抜ける。かおり風景100選のひとつ、一面が桃の花でピンク色に染まるシーズン。今年はやや遅めという感じで、待ち遠しい。

関連リンク

紀の川市章

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紀の川市MAP

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