発見!お宝!白浜町
2016/02/05
白い浜はキャンパスだ
誰が名付けたか白浜町。今の白い砂浜の砂は、オーストラリアからもたらされたものだが、もともと白い浜があったからこそ、この町名があると思われる。他の浜に比べ「砂が少し白いだけ」でどうだというのか、と思われる方がいるかも知れない。だが、侮ることなかれ、白いキレイな砂浜が遠浅の海岸に広がっていることの価値はすごく大きい。日本三古湯といわれるほど、古くから温泉に恵まれ、また、千畳敷や三段壁、円月島など最近ではジオパークとしても関心が高まる自然の景勝地が多く、さらに、レジャー施設や宿泊施設も充実している白浜町だが、白良浜の存在は大きい、とても大きいといえる。
夏は海水浴客でごった返す白良浜も今は比較的ひっそり。しかし、それゆえに、水の透明度に驚かされる。実際に水に触れると冷たいですが、波打ち際に立ち、潮の香のを感じ、波の音を聞く。水際を歩く、水平線の彼方に沈む夕日、そして、夕景を楽しむのにこれほど適した場所もあまりない。今は、冬の季節風で白砂が飛ばないように張られた飛散防止ネットと、それも含めて、イルミネーション「白砂のプロムナード」用の電飾設備が並ぶ。
白浜といえば夏のイメージが強烈だが、冬もイイ。取材した日は、本当に暖かな冬晴れの一日で、白浜町を堪能するには最適だった。波も穏やかで、景色も良かった。
パンダの双子誕生
取材の前に飛び込んできたうれしいニュースとして、町内のレジャー施設アドベンチャーワールドで、またまたパンダの赤ちゃんが誕生したというもの。今回は双子の姉妹で、白浜のパンダは7頭になった。その後、一般公開も始まり、名まえの募集が始まっている(~2015年1月末〆切)。募集要項にはないが、白浜生まれのジャイアントパンダ全てに「浜」の字が付いていることから、今回もそうなるのではないか…と思われる。近々、見に行きたいところだ。
白浜町役場で井澗誠(いたに・まこと)町長を訪ねた。まずは、開催まで1年を切った紀の国わかやま国体に向けた話。町では、今年、リハーサル国体も順調に開催でき、あとは来年の本番に備えるだけという。白浜町では、ソフトテニスと卓球、空手道競技が行われる。「テニスの町、ひきがわ」といわれた日置川町も市町村合併で今は白浜町。黒潮国体(1971年)のテニス会場は、コート数も増えてリニューアルされている。テニスの町は健在というわけだ。
国体開催までに、すさみ町まで延伸される阪和道。白浜町内には、2つのインターチェンジが作られる。ひとつは、富田川河口近くで、もうひとつは、日置川エリア。今は、高速道路が田辺市の南紀田辺インターまでとなっているため、田辺市から白浜町へと入ってくる交通の流れが主流だが、開通すれば、南側から町内主要地への車の流れが主となる。このインターから南紀白浜空港へはフラワーラインなるアクセス道が作られる。その名の通り、沿道に四季を通じて花が咲くようになればと町長。また、2つのインターの中間に位置し、ともすれば通過されてしまう椿温泉への誘導も考えなければとも話す。いずれにしても、高速道路の延伸で、交通の流れが大きく変わることは間違いない。
わかやまデスティネーションキャンペーン効果
白良浜のコンサートで幕を開けた大型観光キャンペーンに、和歌山デスティネーションキャンペーンがある。9月14日~12月13日。JRグループが和歌山県や県内市町村とタッグを組んで全国から和歌山への誘客促進を図った。円月島ライトアップやキャンドル・イルミネーションを筆頭に、ジオパークを絡めたウォーキング、特別拝観などの特別イベントも数多く行われた。今は、キャンペーン終了直後ということで、きちんと検証されてはいないが、感触を町長にうかがったところ、季節外れの台風の接近で天候に恵まれなかった10月はともかくとして、11月は宿泊客数がかなり増え、県外客が多かったという。また、外国人観光客が過去最高だったのではないかと。
キャンペーンは一過性、期間限定のため、真価が問われるのはこれからといえる。実際に、白浜を訪れた人たちが、その良さを広めてもらえるか、その人たちがリピーターとして定着するか、さらに、今後の誘客の手段はどのように…。そんな中での高速道路延伸とパンダの赤ちゃん誕生は強烈な追い風になると思われるが、それだけではダメ。国体という全国から多くの人たちがやってくるこの機を捕らえ、その人たちを捕らえる戦略が必要となりそうだ。
自然を楽しむ番所山
円月島(えんげつとう)を眼下に見られる番所山(ばんしょやま)。地名でいえば、臨海(りんかい)地区。その昔、遊園地や動物園もあるリゾート拠点の一つだったこの場所だが、そんなことを知る人も少ないほど、長らく閉鎖されていた。この場所が、今春、リニューアルオープンした。といっても、レジャー施設が復活したのではなく自然公園として。町民も観光客も、憩いの場所として、自由に散策が楽しめる。名称は、異国の船を見張る場所として遠見番所(とおみばんしょ)が置かれていたことから
公園入り口近くには、今夏、リニューアルした京都大学水族館があり、公園内には、南方熊楠記念館がある。岬の公園なので、先端には灯台があり、南側には、円月島や白良浜を含む白浜の海岸部が、北側には、田辺市やみなべ町方面の展望も開けている。
遊歩道を歩けば、番所山全体を巡ることができ、それほど距離は長くない。少し、いやかなり、高低差のある道ではある。一帯をは亜熱帯性の植物や多くの鳥、海洋生物も多いといい、四季折々に楽しめる。熊楠のフィールドワークの場所でもあったようで粘菌もいるらしい。そして、円月島。中央に穴が空いた姿は全国的に知られるが、この島(正式には高島=たかしま)を横から、はたまた裏側からも見ることが出来る。これの景色、ぜひ、体感してほしい。
番所山公園内には、肘掛け用手すりのついたベンチ、十二支の動物のモニュメント、それに、鐘がある。再会の鐘と恋人の鐘。中川智美アナウンサーが早速、鳴らしてみた。まず、再会の鐘。何気なく鳴らしたが、音の大きさに驚く。そして、360度視界が開ける展望台に設置された恋人の鐘。なかなか鳴らない(笑)。
県内最大級のイルミネーション
白良浜とはまた違って、クローズド空間で、一年を通じて、存分にイルミネーションを楽しめる場所が、先月(11月)オープンした。コガノイベイホテルの庭園を彩る「イルミナス・オーシャン」。約30万球のLEDが織りなす、白浜の海をイメージしたゴージャスな空間が広がっていた。ホテルのレストランや部屋から眺められるほか、イルミネーションの中を散策できる。
恋人の聖地サテライトに選ばれたことを記念して開設したというイルミナス・オーシャン。ルミナスに愛(あい=I)を加えて、イルミナスとしたという命名者で、自称ロマンチスト、ホテルの泊紀文(とまり・のりふみ)さんに案内をお願いした。
光の庭園内には、恋人の聖地スポット、占いコーナー、光のカップルシートなどなど。カップルや家族で楽しめるし、撮影スポットもある。せっかくだからと、ホテルの部屋からの眺めも見せてもらった。わぁ~と、はしゃぐ中川アナ。
ホテル館内にもイルミネーションやライティングオブジェが配置されている。この取材は、クリスマス前だったので、ロマンチックな雰囲気全開だった。
ホテルのレストランでは、イルミネーションの一斉点灯の瞬間に、毎日歓声が挙がるという。「おおぉ~」と。「大切な人との思い出やサプライズにもどうぞ」と。
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