【伝建地区】
2006年12月、湯浅町の醤油づくりの古い街並みが国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されたという報にふれた時、はじめて、「重伝建」という存在を知った。なにせ、名称が長いというのが、もっともやっかいで、すごいことなのだろうが、打ち出しが難しいのではないかと思ったものだ。あれから、10年以上が経過し、重伝建は湯浅を表す素敵な単語として定着している。
訪れる人も年々多くなる湯浅。どこに行こうかと女子2人は計画を立てる。暑い夏の日差しをひととき避けたいという思いがあったことも間違いはないだろう。ただ、この休憩所しかり、歩き始めてもしかり、どこをどんな風に訪ねるかということを考える以前に、自分たちがその中にいる。
せいろの中に、古い道具や美術品などを展示した「せいろミュージアム」も湯浅の町の特徴の一つ。その場所や店、家にマッチしたモノを選んで飾っている。その家の持ち物という訳ではなく、ボランティアの人たちが、まちなみの魅力アップに作り上げたのだという。素晴らしい。
現代と背中合わせながら、レトロ感が街並み全体を包んでいる。ずっとそこに合ったものばかりではなく、合うようにそれぞれが工夫している。女子注目のレトロなポストは現役のポストだった。
ポストを見つけてはしゃいでいると、風鈴のような、金属の高い音が聞こえてきた。ポスト脇の金山寺味噌店・太田さん。誘われるままに、のれんをくぐり、店番をしていた太田加寿代(おおた・かずよ)さんに話を聞く。
町歩きの中、醤油造りの道具が保存されている蔵を見つけ、入ってみる。ひんやりとして、涼しい。これ女子旅に重要。天井近くに掲げられた「朝味噌夕醤油」がやたら気になり、印象に残った。わかるようなわからないような、でも、この味噌と醤油の町に,馴染んでいるフレーズといえる。
三浦さんは「ハナがイイ」「鼻が効く」ことが明らかになる。上林さんが、三浦さんを連れて行きたいと思っていた町の歴史博物館「甚風呂」だが、「なにかある」と三浦さんのハナにも反応が….。期待できそうだ。
銭湯の跡地をそのまま歴史博物館として利用している。入場無料。上林さんが案内するまでもなく、三浦さんはすでにのりのり。
関連リンク集
今回の女子旅サポーター(ナレーション)も、覚道沙恵子アナウンサー。
そろそろ、覚道アナを旅に連れ出したいところ。
次回9月の旅は、どこへ行こうか。放送日は9月30日。
三浦さんとともに旅するパートナーも行き先もまだ決まっていない。
早々に決めて、旅(ロケ・取材・収録・撮影)をしないとヤバイぞ…と思いつつ。
お楽しみに。
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