発見！お宝！有田川町

2015/06/27 2016/02/05

10周年記念イベント始まる

Sweet10 ARIDAGAWA2015 オープニングイベント（オープニング・ステージ）

有田川町は、2006年1月1日に、有田川沿いの3町（吉備町・金屋町・清水町）が合併して誕生した、県内で最も広い町。来年（2016年）の元日に10周年を迎える。10周年を前に、魅力再発見観光プロジェクトとして、10にまつわる10のイベント、Sweet10 ARIDAGAWA2015 が始まった。オープニングは、5月24日に、ALEC（アレック）で開催された。オープニング・ステージは、ラフ次元の司会、有田川町商工観光課の今井俊郎課長が、10周年やイベントについて紹介をしていた。

有田川町の中山正隆町長

旧吉備町長から有田川町長になり3期目の中山正隆町長に、合併当時のこと、10年を迎えることについて聞いた。早くに高速道路が開通した吉備町は、優良なみかん産地でありながらも街。山間奥地感が強い清水町。その中間で、街からも近い金屋町。これらがひとつになるというのは大変だったのでは？当初、有田市と有田郡の1市5町で始まった合併への模索は不調に終わり、仕切り直しての3町合併だったという。わかっていたことだが山間部の過疎化は、簡単に歯止めが掛からない。そういった問題もあるが、10年経って、全体として、インフラ整備も進み、役場職員はまとまり、異を唱える声はもう聞こえては来ない。農業の6次産業化や防災対策など、これからが本番と話す。

昨年度200万円弱だったのが、ことしは4月5月の2か月間で3千万円、このままだと1年で1億円くらいは行きそう。品目を増やし本気モードで取り組み始めたふるさと納税の話。やはり、産品が良いのだ。

そして、あと3か月を切った紀の国わかやま国体では、有田川町はデモンストレーションスポーツとして、スポーツチャンバラとリレーション3（3人制ゲートボール）が行われる。いずれも参加者募集が始まっている。

Sweet10 ARIDAGAWA2015 オープニングイベント（よさこい）

Sweet10 ARIDAGAWA2015 は、スタンプラリーも行っていて、全部巡ると豪華景品が当たるチャンスがあると町長が話した。10周年記念のメインイベントは8月に開催するとも。第1弾のALECでのイベントは、よさこいや太鼓の演奏、フリーマーケット、スイーツ大集合など、老若男女で大賑わいとなっていた。

Sweet10 ARIDAGAWA2015 オープニングイベント（フリーマーケット）

Sweet10 ARIDAGAWA2015 オープニングイベント（ALEC内）

Sweet10 ARIDAGAWA2015 オープニングイベント（金魚すくい）

昔ながらの金魚すくいも大人気。第2弾は、かなや明恵峡温泉で、あす（28日）開かれる。

田口川ホタル劇場

他地域のホタルより、毎年、飛び始めるのが早い。5月下旬の劇場が開幕する午後8時10分に田口川砂防公園を訪ねた。ギーギーと聞こえるカエルに混じって、ルルルルーと甲高いカジカの声もする。それらをBGMに「これが乱舞だ！」と言わんばかりの大量ホタル!! 「おおおお－」思わず歓声が挙がる。そして、小さな光を目で追って、時間を忘れた。

田口川砂防公園のホタル劇場

ここは、有田川町北西部。旧吉備町エリア、有田川の北側、阪和道が近くを通る田口川沿い。少し上流には砂防ダムがあり、その下流域。コンクリートで固められた護岸や川底と知るのは後の話。川沿いの道を歩けば、数え切れないホタルが光りながら飛んでいる。

田口川砂防公園のホタル

11年前から、近くの小澤さん夫妻が中心になって取り組んでいるホタル活動の成果だという。乱舞の末期に成虫を採取し、産卵させ、ふ化、幼虫からエサになるカワニナを与えて育て、放虫しているんだとか。近大マグロ並みの完全養殖体制だ。もちろん、自然にふ化するものもある。初めてホタルが飛んだ感動。集まった人たちの歓喜の様子が忘れられないと続けていて、仲間も増えてきたと話す。

田口川ホタル遊々倶楽部の小澤さん夫妻

夜に、ホタルに集まってくる人たちの会話、ふれあいが嬉しくてやみつきになったと言うが、補助金や支援を受けず、あくまで自分たちの楽しみのために育てていて、みんなに見てもらうのが嬉しいと話す。ホタル見物の際は、暗がりでの取材だったので、あらためてご自宅を訪ねた。笑顔の素敵な、人柄もとっても素敵なご夫婦で、そこに集まる倶楽部の人たちがいい人ばかりというのが、すごく納得できた。今度は、幼虫など、育てているのも見せて欲しいとお願いしてきた。

田口川あたりの観光案内マップ

風力発電の風車が並ぶ長峰山脈の千葉山へ登る途中に、田口川や砂防公園があったことに初めて気づいた。何度も通っている道なのにと髭白アナ。

田口川砂防公園のホタル劇場のメイン舞台

夜と昼は大違い。失礼ながら、ここに大量ホタルが飛んでいるとは想像がつきにくい人工護岸の小さな河川。田口川ホタル遊々倶楽部のすごさを知る。

田口川

田口川砂防公園は、知る人ぞ知るユニークな遊具がある公園だという。

田口川砂防公園の遊具

田口川砂防公園と書いてある

砂防ダムもあった。

田口川砂防ダム

そして、子どもに返ったように、遊ぶ（？）中川アナ発見！

田口川砂防公園の遊具で遊ぶ中川アナ（リフト？）

田口川砂防公園の遊具で遊ぶ中川アナ（滑り台）

田口川砂防公園の遊具で遊ぶ中川アナ（綱渡り？）

途中経過ももちろんだが、来年も必ず来ようと思った。とても良いスポットを見つけた。

恵紫園は個人宅のあじさい園

オープン・ガーデンのあじさい園「恵紫園」

有田川町内を車で流している時に、道端の「あじさい園」へと誘う小さな看板を見つけ、たどり着いたのが「恵紫園（けいしえん）」。驚くべきは、佐々木さんという個人の庭だということ。オープン・ガーデンとして、この時期に公開しているという。もちろん入場料などはなし。コーヒーをごちそうになったくらいだ。16年かけ、180種類900株になったと話すご夫妻。ことしは3千人くらい来てくれるかな―などと平然と話す。あじさいもスゴイが話もスゴイ。いちばんの見ごろの時期を少し過ぎていたのが惜しいと言われ、これまた、来年も来ようと思った。