ラジオチャリティミュージックソン

「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」は、「目の不自由な方へ、通りゃんせ基金を」をスローガンに、ラジオなどを通じて、広く募金を呼びかけ、集まったお金で「音の出る信号機」を設置することを主目的とするチャリティ・キャンペーンです。

「クリスマスの日にラジオができるクリスマスプレゼントとは一体何だろうか・・・?」きっかけは、東京・ニッポン放送スタッフのそんな思い、問いかけだったそうです。戦後30年、1975年のことです。話し合いの末、日ごろから、ラジオに親しみ、ラジオを頼りにしてくれている「目の不自由な方のためになる放送を!」ということにたどり着いたといいます。

そして、クリスマスイブ(12月24日)の正午からクリスマス(12月25日)の正午にかけて24時間生放送の「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」という番組が始まりました。「ミュージックソン」とは、「ミュージック」と「マラソン」をあわせた造語で、音楽たっぷりに24時間を走り続けるという意味が込められているようです。

番組の中では、聴きたい曲、聴かせたい曲を募り、放送するとともに、「通りゃんせ基金」への募金を呼びかけ、集まったお金で、目の不自由な方が、安心して街を歩けるように、道路を横断できるように「音の出る信号機」を増やしていこう、そんな思いでスタートしました。基金の名称は、初期の音の出る信号機の代表的なメロディが、わらべうたの「通りゃんせ」だったことに由来しています。

1975年に、ニッポン放送とKBCラジオ(福岡)、STVラジオ(北海道)の3局でスタートした「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」は、徐々に参加するラジオ局が増えていきます。和歌山放送は、1986年から参加し、ことし、31回目になります。

「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」に参加しているのは、ニッポン放送を幹事局に、和歌山放送のほか、北海道のSTVラジオ、青森放送、IBC岩手放送、ラジオ福島、ラジオ大阪、広島の中国放送、香川の西日本放送、福岡の九州朝日放送、それに、ラジオ沖縄の全国11の民放ラジオ局です。特別番組の中では、各局をつないで激励しあう「声の握手」も行われます。

今も、クリスマスイブの正午からの24時間特別番組が「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」の中心となっていることは変わりませんが、これだけではなく、毎年11月1日から翌年1月31日までの3か月間を募金キャンペーン期間として、広く協力を呼びかけています。

募金は、和歌山放送の本社または支局などのほか、趣旨に賛同いただいた企業や公共団体などの協力で、量販店の店舗や公共施設、イベント会場などに設置させていただいている募金箱、それに、12月23日から25日にかけては、放送エリア内の大型スーパーやターミナルなどに開設される街頭募金基地「愛の泉」などでも受け付けます。

寄せられた浄財は、基金運営委員会によって、音の出る信号機の設置や福祉施設などへの教育機器の寄贈というかたちで運用されています。和歌山放送に過去30回のキャンペーンで寄せられた募金の総額は、1億8,212万5,727円となり、音の出る信号機を和歌山放送の放送エリア(和歌山県内と大阪府南部地域)に、あわせて102基を寄贈できました(今年度寄贈分を含む)。ご協力していただいた皆さんに感謝しています。そして、今年度もよろしくお願いします。

主催 ◇ 和歌山放送ラジオチャリティミュージックソン実行委員会
後援 ◇ 厚生労働省・内閣府・全国交通安全協会・全国社会福祉協議会・和歌山県・和歌山県教育委員会・和歌山県社会福祉協議会・和歌山県警察本部・和歌山市・和歌山市教育委員会・和歌山市社会福祉協議会・橋本市・海南市・有田市・御坊市・田辺市・新宮市・紀の川市・岩出市・和歌山県町村会・岸和田市・貝塚市・泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町・毎日新聞社
協力 ◇ 国土交通省・文部科学省・警察庁・和歌山県交通安全協会・和歌山県交通安全母の会・和歌山県身体障害者連盟・和歌山県視覚障害者福祉協会・和歌山県肢体障害者協会・和歌山県聴覚障害者協会・日本ボーイスカウト和歌山連盟・和歌山市軟式野球連盟学童部和歌山北支部