かつらぎ、串柿と紅葉、秋色を訪ねる旅

【串柿の里へ】
かつらぎ町を南北に通る国道480号。町の北西部から大阪の和泉市、外環状線へと通じるこの道の脇に大きなウエルカム看板が目に留まる。今回の旅はここからのスタート。紀北地方の晩秋の風物詩となっている串柿。正月に鏡餅や橙と一緒に飾る縁起物。全国の串柿の大半をこの町内の四郷(しごう)と呼ばれる4つの里で生産している。まさに日本一の串柿の里なのだ。看板の前で元気にスタートポーズを決める旅女子は、三浦ちあきさんとすっかりおなじみの伊舞なおみさん(写真右)。ちーたん&なーさんの名コンビ5回目の旅、そして、20回目の女子旅は賑やかに始まった。

大きな看板の前から

大きな看板の前から


☆番組は、ここから聞くことができます。

以前は、この看板を目にして四郷に来たことを実感していたが、今は、道路を挟んだ向かい側にある道の駅くしがきの里が大人気で、いつ来ても、たくさんの人が行き交っている。看板が少し寂しそうだ。それはともかく、そこに道の駅があればあれば立ち寄るのがこの女子旅だったりする。
道の駅くしがきの里

道の駅くしがきの里

産直品を手に

産直品を手に

かつらぎ町は柿の産地だが、道の駅の産直市場には、いろんな野菜や果物が並んでいる。新鮮で安い。旅が始まったばかりというのにすでに買い物をしている女子たち。この道の駅には焼きたてパンの店やレストランもある。今回は、昼食でこのレストランを利用したがそれはあとの話。
焼きたてパンの店

焼きたてパンの店

レストラン

レストラン

柿を半分に切った形をモチーフにしたとみられるベンチがかわいい。伊舞さんは自販機で気になるものを見つけた様子。千乃恵天然水とある。デザインが面白いというのだ。
柿の形のベンチ

柿の形のベンチ

気になるペットボトル

気になるペットボトル

【四郷へ】
串柿といえばかつらぎ町四郷の里。だが、四郷というのは地名ではなく、滝(たき)、広口(ひろくち)、東谷(ひがしたに)、平(たいら)の4つの里を合わせた総称。四郷の70軒ほどの農家が、この時期、全国の串柿の大半を生産している。これはすごい。まずは、東谷地区へ。あたりは串柿の玉すだれだらけ。といっても、取材で訪れた11月初めはまだ始まったばかり。当たり前だがもっと増えるのだ。ことしは台風被害もあり、全体としては例年よりはやや少ない見込みという。
デラックスなサポーターは

デラックスなサポーターは

まつこでーす

まつこでーす

道の駅で待ち合わせ、ここまで連れてきてくれたのは四郷の案内人こと、かつらぎ町四郷地区・地域おこし協力隊の松野恵理(まつの・えり)さん。通称・まつこさん。まつこの名まえでFacebookなどの記事にもたびたび登場している。実は、ここに来る前に立ち寄った京奈和道の道の駅かつらぎ西に四郷の手書きマップが置いてあり、ゲットしてきたのだが、まつこさんの作だった。「まつこの串柿の里とれっきんぐまっぷ」を見つけたら皆さんも手にとって、活用して。それはさておき、まつこつながりで、三浦さんが「デラックスなサポーター」と紹介したら、笑顔で応えてくれた。そして、裏方として案内してもらうだけの予定が、やはり、出演もしてもらえないかと急遽のお願いにも応じてもらった。ありがとうございます。ホームページでは、この時期だけの四郷の景色を写真でご紹介。
茅葺屋根と串柿

茅葺屋根と串柿

茅葺屋根と串柿

茅葺屋根と串柿

柿と串柿

柿と串柿

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

串柿すだれ

【串柿づくり】
まつこさんの案内で串柿づくり農家のひとつ、的場(まとば)さんの作業場へ。ちなみに先に写真で紹介した茅葺屋根の家は的場さんのご自宅。ここは東谷の中の神野(こうの)という場所。「東谷のかやぶきの里」ともいわれ、この時期、見物客やカメラマンに人気という。
皮むきと選別

皮むきと選別

皮むき

皮むき

串柿に使われている柿は渋柿。吊るすことによって渋を抜くのだ。かつては青曽柿(あおそがき)を使っていたが、木の背丈が高いなどあって、今は四ツ溝柿(よつみぞがき)が使われている。柿の実の収穫がまずは大変な作業だが、今回見せてもらったのは収穫後の作業。まずはひとつひとつ皮をむく。さすがに手作業ではないが、ひとつひとつ皮むき器に乗せる。皮がむかれた柿は2本の板の間を滑って来る。2本の板は徐々に間隔が広がっていて、小さいものから下のかごに落ち、柿の大きさが選別される仕組みだ。ナイスアイデア。
渋柿(四ツ溝柿)

渋柿(四ツ溝柿)

ご主人が串に刺す

ご主人が串に刺す

ご主人の孝至(たかし)さんが串に刺し、奥さんの八重子(やえこ)さんがすだれ状に編むという役割分担。
串柿づくり見学

串柿づくり見学

串に刺したばかりの串柿

串に刺したばかりの串柿

10個刺しは、すだれ状に編まれる縄によって、2+6+2個となっていて、「いつもニコニコ仲睦まじく、ともに白髪の生えるまで」という思いが込められているのだとか。まさに、的場さんご夫妻のよう。夫婦ニコニコ作業に当たっている。初めて見る女子2人が何を聞いても、作業を見せてくれて、やさしく教えてくれる。
奥さんがすだれに編む

奥さんがすだれに編む

串柿づくり見学

串柿づくり見学

串柿は、皮をむいた柿を串に刺して、すだれ状に編んで吊るしておけば(ここまでも大変だが)完成するものではない。雨が降りそうになると取り入れ、上がるとまた外に出して干す。雨水がかからないようにするためだ。そして、皮をむいて自動で選別される大きさは大まかなものなので、串に刺す際に、さらに大きさをそろえている。できあがりの美しさへのこだわりから、柿の向きもそろえ、真っ直ぐに刺していく。この串を10本ずつ縄で編んだ串柿すだれを軒先や家の前、道路脇などに作られた干し場に吊す。2週間ほど天日干しして、水分が飛んで柿が小さくなってきたら、毎日、すだれをひとつひとつ降ろして、プレスして形を整え、渋を外側に出し、また干して乾燥させるという作業の繰り返しとなる。単に吊しておくだけだと、串柿の柿が丸いまましぼむ。売られている串柿は平らになっているはず。ここに細やかな手作業が生きている。やがて、柿は飴色になり、皮の外側に出た渋が糖になり白く粉が吹いたようになる。戦時中は、この白い甘い粉だけほしいといわれたという話も聞いた。
これがプレス機

これがプレス機

的場さんご夫妻と

的場さんご夫妻と

串柿づくりは大変だが、続けていきたいとご夫妻は言い、続いていってほしいとまつこさんも話した。女子たちも同じ思いだ。
吊るし柿

吊るし柿

吊るし柿

吊るし柿

ひと通り作業を見せてもらったところで、奥さんが吊るし柿を持ってきてくれた。家の前にも串柿の脇でつるされていた。これは農作業の合間に自分たちも食べるのだという。早くに吊るした分だから、すっかり食べごろ。飴色のつるし柿をいただく女子2人。あま~い!と感激。女子たちには、おいしい晩秋の風景として串柿すだれとともに記憶されたに違いない。ちなみに伊舞さんの試食写真の背後で吊るし柿を撮影している手が見切れている。これまつこさんだから。
吊るし柿試食

吊るし柿試食

吊るし柿試食

吊るし柿試食

標高200メートルから500メートルほど。和泉山脈を吹き降ろす乾いた冷たい空気が串柿づくりに適していて、400年あまりの歴史があるという。12月下旬に一斉に出荷される。そんな冷たい空気のおかげか、リンゴの木に実がなっているのを見つけた。黄色いのは花梨だろうか。そんなことを思いながら、里をあとにした。
花梨の木

花梨の木

リンゴの木

リンゴの木

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